カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 子供の頃から野球が好き(しか無かった!)で、次のシーズンを占うストーブリーグ(ファンとしては一番夢の持てる季節)だけですが、時々購入している週刊誌に『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)があります。
通常は読み終えると捨ててしまいますが、奥様に邪魔にされながらも大切に取ってあるのが、この時期に毎年発行されるドラフトの総括号です。
      
 昔から、鳴り物入りのドラフト1位選手よりも、下位指名で入団しても2軍で頑張って成長し、何年か掛かって漸く1軍に上がって活躍するという選手が好きでした。
特に、最近ではジャイアンツの成功を見習って、育成枠で(謂わば3軍として)指名される選手も各球団に増えているだけに尚更です。そうした選手の、ドラフト指名時のあまり高く無かった前評判を覆した努力に喝采を贈り、逆に期待されながら1軍にも上がれずいつしか消えていった“有名選手”のその後の人生に想いを馳せます。
(10月下旬の華やかなドラフトが行われる前に、オリックスが2006年から08年までのドラフト1位指名4名を解雇する=来期契約せず、との記事がスポーツ欄に小さく報じられていました。それにしても1位指名4名とは、スカウティングの問題か、球団の育成能力か・・・?また同様に、2004年ドラフトの主役だった“あの”一場投手とヤクルトが来期契約しないとのこと)

 手許に大切に保管してきた“ドラフト総決算特大号”。
調べてみたら、1997年から取ってありました。その15年の頁を捲ってみると、様々な人生ドラマが見えるような気がします。

 例えば、一番古い号だった97年。今でも現役の高橋由伸・川上憲伸の両六大学のスター選手に混じり、中日5位指名が井端、日ハム5位に古城選手(現巨人)が指名されています。
98年の“松坂世代”の阪神1位が藤川球児投手。大卒で巨人1・2位が上原浩治、二岡(現日ハム)両選手。また広島6位に新井貴(現阪神)、日ハム4位に森本(ひちょり。現横浜)選手が指名されています。99年の1位で今も残るのは、高橋尚成投手だけ。一方、当事近鉄の5位で岩隈投手が、また2位で高木康成投手(現巨人)、そして広島3位に栗原選手が指名されていました。
2000年のドラフト1位には阿部選手と、難病を危惧された内川選手(現ソフトバンク)を横浜が指名。この年は下位指名も当たり年で、西武5位に中島、ロッテ4位に渡辺俊介、ヤクルト5位に畠山の各選手が指名されていました。
01年から自由獲得枠が初めて導入されます。ヤクルト石川、オリックス平野恵一選手(現阪神)らが自由枠指名。西武が2位でおかわり君中村選手を指名。広島天谷選手が8位。02年は、和田、西岡、村田修選手(現巨人)らが自由枠で指名されています。横浜5位に吉村、巨人6位に矢野選手。
03年は内海、鳥谷、糸井選手(投手として)らが自由枠。下位指名にも、ロッテ6位に成瀬投手。巨人2位で西村投手、ヤクルト4位が青木選手でした。
“一場問題”に揺れた2004年は、ダルビッシュ、涌井、金子投手ら。ロッテ大松選手が5位、亀井選手、東野投手が巨人のそれぞれ4位・7位指名。05年には吉見、八木の各投手らが希望入団枠指名。この年は日ハム4位で武田勝投手、ソフトバンク5位で本多選手が指名されています。そして06年は所謂“マー君世代”と、この頃になると現在の主力級が続々と顔を揃えます。
しかし、こうやって見ると改めてメジャー挑戦組の多いことに驚かされます。なお、高卒なら5年たっても大卒1年目と一緒ですので、近年のドラフトはまだ判断するには早い気がします。
やはり上位指名の方が、その後活躍する確率は高いように思いますが、下位指名であっても、岩隈投手(5位)や成瀬投手(6位)のように、その後エースにまで上り詰めた選手もいるので、今年の下位指名の選手たちも是非頑張って欲しいものです。
【追記】
今年のドラフトの目玉だった大谷投手の直接のメジャー挑戦を否定するものではありませんが、日本のプロ野球チームも敢然と指名すべきだと思っていましたので、指名をした日ハムには拍手を送ります。

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