カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 朝塩尻へ直行した帰り道。ちょうど昼時になったので、久し振りに鹿教湯(トンネル)を過ぎて上田側に少し行った所にある食堂「あすか」で、以前から気になっていた“まぼろしの手打ち中華そば”を試してみることにしました。(当初は、松本側から鹿教湯トンネルを抜けてすぐの所に、最近温泉街から移転開店したという「ばんび亭」で醤油ラーメンを食べてみようと思ったのですが、生憎の定休日でした)

 このお店は、外観からは何となく(大変失礼ながら、一見胡散臭そうに見えて)入り辛い店ですが、コスパは一級品で、食事時には長距離トラックが何台も停まっています(第832話参照)。
看板に「丼。あすか」とあるように、カツ丼などの丼物がイチオシのようですが、定食類も種類が豊富。また、ラーメンもなかなか本格的で、昔ながらの“中華そば”的雰囲気を残しています。70代と思しきご夫婦お二人で切り盛りされていて、昼時は、麺類にも小ライスに自家製の漬物と小鉢がサービスで付き、CPは大したものだと感心します。
 前回は普通のラーメン(600円)でしたので、今回は意を決して(?)、道路沿いの手書きの看板にあって、通る度に気になっていた“まぼろしの手打ち中華そば”(800円)にチャレンジです(些か大袈裟ですが、店の外観からは、そんな気にさせられます)。

 この日も、後からトラックの運転手さんや地元のお年を召されたご夫婦などが来られ、結構混んでいましたが、いつものオバチャン(お婆ちゃん)がおられず、オジサン(お爺ちゃん)一人でてんてこ舞い・・・。
運ばれてきた“手打ち中華そば”。スープは、ラーメンよりも色も味も濃い目。野菜の甘みより、鶏ガラだけではなく動物系(豚がら?)の出汁も効いているような気がします。そして臭み消し?か、何となく生姜?も隠し味で効かせてあるような気がしました。
麺は、手打ちと言う通りに、不揃いで平打ちの太麺。ラーメンとはスープも変えてあるという、醤油味の濃い目のスープは、太麺に絡ませ易くするためなのでしょう。
最後まで一生懸命スープを確かめてみましたが、スパイスの特定が出来ませんでした。多分生姜ではないかと思いますが、不思議な味わい。
個人的には、普通のラーメンの鶏ガラと野菜の甘みのある優しいスープの方が好みでした。
 ご常連の長距離の運転手さんらしく、この日はオジサン一人なのを見て、“勝手知ったる”・・・で、みなさんご自分で冷水を運ばれていました。
そうした皆さんに愛されているお店です。
消費税アップ後の値上げもせず、以前の値段のまま(古ぼけたメニューのまま)で頑張っておられます(エライ!)。
【追記】
このところ夕方通勤で通る時、もう10日近く休業されているようで(入口には「本日休業」の看板が出ています)、夜だけ休まれているのか、昼も営業されていないのか、些か気になって心配しています(先日は、オジサンお一人で切り盛りされていましたし・・・)。