カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 上田方面からだと、鹿教湯温泉と三才山峠への分岐点(信号)に行く手前にある食堂「あすか」(松本方面からは、鹿教湯トンネルを抜け、信号を過ぎた右手)。駐車場も広く、国道254号線を走る大型トラックのドライバーの皆さん御用達の食事処です(第832話参照)。
以前は、夜も営業されていたのですが、ここ一年程は帰りに横を通っても明かりが消えていて夜の営業をされていないようで、切り盛りされていたご夫婦も結構お年でしたので心配していました。因みに、朝の出勤時は開店前ですが、日によって「準備中」とか「定休日」と札が変わっていたので、昼は営業しているらしいことは推測できました。

 先日昼頃からの外出だったので、もし営業されていたら、久し振りに「あすか」でランチを食べて行くことにしました。
出るのが遅れ、午後2時を過ぎていましたが、幸い営業中の看板。大型トラックが食事を終えられてか、2台駐車場から出て行くところでした。店内に入ると、時間が時間だけにお客さんは私だけ。厨房のオジサンだけではなく、オバサンも店におられて一安心。
早速(残暑に負けずに)ラーメン(600円)を注文。いつものように、ランチタイムには、ご飯(小ライス)と小鉢(この日はピーマンの炒め煮)、自家製の漬物(キュウリの浅漬け)が一緒にお盆に載って。これで600円は本当に安くて良心的だと思います。ご飯だって、メニューには「小」とありますが、普通盛りですし、手作りの小鉢や漬物は日替わりのようです。カウンターには、ちゃんとGABANのブラックペッパーが置かれているのも、(飽くまで)個人的には好印象。
この日のラーメン。鶏ガラと煮干しに野菜を煮込んだ(であろう)甘目のスープ。麺は中太麺(やや平打ち)。トッピングは、厚めに切られたバラチャーシューが2枚、シナチク、茹でモヤシ、ナルトに刻みネギ。
こちらで食べるのが多分4回目。しかもほぼ一年振りくらいなので、舌の記憶が曖昧ですが、いつものラーメンではなく、一度食べた「幻の手打ち中華そば」に近いスープのような気がしました。というのも、甘目のスープの隠し味にショウガを感じましたので(第901話参照)。
麺はもっと固茹でが好み。でないと、最後は麺が伸びてしまいます。スープも(真夏でも)もっと熱くてイイ。作り置きの茹でモヤシが冷めているので、やはり最後はスープが冷めてしまいます。そして、この日の煮豚のチャーシューは以前と比べて少々塩気が“キツ過ぎ”でしたが(汗をかく夏は、塩分補給も重要ですし、ご飯には合いそうです)、厚くてとても柔らか。
・・・と、幾つか文句も並べましたが、全体にはコスパも良くて、昔ながらの“昭和の食堂のラーメン定食”に満足の一杯。
因みに、こちらは丼物や定食類も殆ど800円前後と、非常にリーズナブルです(なお、麺類には全て小ライスが付くそうです)。

 食べ終わって、吹き出る汗を拭きながら、お客さんが他に誰も居なかったのでお聞きすると、もう夜の営業はやっていないとのこと。
理由は尋ねませんでしたが、70歳を優に超えられたご夫婦ですので、お昼の営業だけで精一杯なのでしょう。上田方面と松本方面を結ぶ物流の大動脈として、大型トラックの行き交う国道254号線で、ここで食べるのを楽しみにしている常連さんも多いでしょう(プロのドライバーの皆さんが贔屓にする店は、“盛り良し、味良し、値段良し”で、着飾らずに普段着の良さで、雰囲気の良い店・・・でしょうか)から、「是非無理をせず、一日でも長く頑張ってください」と念じずにはいられませんでした。
「ご馳走さまでした!また、来まーす。」