カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 桃太郎に浦島太郎、そして金太郎の所謂“三太郎”が登場するAUのスマホ連作CM。ぶりっ子風“鬼嫁”のかぐや姫やチャライのに何故か現実派の赤鬼など、結構今風の捻りも効いています。
脇役で、かぐや姫や乙姫さま、赤鬼などが登場しストーリーを盛り上げているのはいつも通りですが、特に今年の正月の間は特別バージョンだったのか、日本や世界の民話の大盤振る舞い的大放出でした。シンデレラや、金の斧&銀の斧、お結びころりん、はたまた笠取り地蔵などなど・・・。見ながら、暫し唖然としていました。
この“三太郎”CMの人気に触発されたのか、日清のカップヌードルは「金田一耕介」シリーズの「犬神家の一族」や「八墓村」などの有名シーンをパロディーCM化しました。個人的には、些か“二番煎じの感が無きにしも非ず”・・・という気がしますが、映像はしっかり創られていました。

 数ヶ月も前ですが、朝日新聞に掲載中のTV番組に関する読者からの質問に対し関係者に調査して回答するコラム「はてなTV」に、以前この“三太郎”CMに関する質問が採り上げてられていました。それは「毎回CM中の画面のどこかに、一寸坊子が登場しているという噂が巷に流布されているが、それは本当ですか?」という“興味深い”内容でした。
結果は、証拠に今回のCMを例に、その場面が写真で掲載され、ちゃんと一寸坊子が○印で囲まれていました。
知りませんでした。「ウーン、凝ってるなぁ・・・!」と、暫し感心。ただ、そう知った上で、その後のシリーズCMを視ても気が付くことはありませんが・・・。
そして遂に、ここで一寸法師が登場。新CMで、何でも成長させる花坂爺さんの「灰」が掛かった所に居た(らしい)一寸法師が大きくなって、初めて認識出来る大きさで登場・・・。色々考えて捻られています・・・と感心。

 それにしても、今の子供たちはパロディーの素のになった民話や童話を果たしてどのくらい知っているのでしょうか?
「日本昔話」も放映されていない今、子供たちは世界や日本の民話や童話に触れる機会があるのでしょうか?
例えば、赤鬼と青鬼の友情とか、龍の子太郎の勇気とか、銀の斧の正直とか、更には姨捨山の年の功・・・などなど。
子供たちの感受性の豊かな幼心には、キチンと届く筈です・・・などと、“三太郎CM”の制作者のセンスに感心しつつ、チョッピリ心配になった次第。