カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 4月最初の週末、4月3日土曜日。
史上最速で3月26日にお城のお堀端の桜が開花した松本。29、30日と5月下旬並みの暖かさで一気に満開とか。翌4日の日曜日は雨予報で、下手をすると“花散らしの雨”になるやも知れず、そこで3日の土曜日に、ウォーキングを兼ねて桜を愛でての私的“桜ウォーク”と洒落込むことにしました。

 本来なら一週間程度は遅れる筈のアルプス公園も今年は一緒に咲いているかもしれないので、コースは先ず我が家からは急坂を上ってアルプス公園へ。そこから遊歩道を歩いて城山公園へ向かいます。そして市街地に下って松本城へ。更に女鳥羽川の桜も見ながらのついでに、いつも通りに四柱神社から天神さまにお参り。ゆっくり歩いて大体8㎞、3時間コースでしょうか。標高差200m、結構アップダウンがありますので、初夏からの山歩きに向けての足慣らしにもなります。

 ワンコたちはお留守番で、朝8時半に出発。
先ずは通称“向山(むこうやま)”の登山並みの急坂を一気に上り、蟻ヶ崎台から、県の種畜場時代の古木の桜並木の続く旧道を上ってアルプス公園へ。標高800m、70haを超える広大な公園に、ソメイヨシノだけではなくオオヤマザクラなど含め1300本の桜が植えられているそうです。中には5分咲き程度の桜木もありましたが、殆どは8分から9分咲きでしょうか。桜だけではなく、アルプス公園に何本かある辛夷も真っ白な花が満開で、長野県出身の井出はく氏の「北国の春」ではありませんが、市街地から程近い都市公園とも思えぬ様な信州の高原の風情を漂わせています。ただこの日は翌日の雨予報もあり、北アルプスは既に雲の中。残念ながら、残雪の峰々と桜の競演は見られませんでした。
アルプス公園の良い所は、都市公園には珍しくBBQなどでの火気使用が認められていること。そのため花見でのお弁当などの準備をされて来たであろう家族連れは何組もおられましたが、いつもなら場所取りのブルーシートで朝早くから埋まる公園も、昨年来のコロナ禍で今年もさすがに会社や仲間での花見の宴席を控えてか、ブルーシートは全く見当たりませんでした。
 アルプス公園から少し下って、途中から城山遊歩道へ入ります。アルプス公園からはほぼ下り道で、城山々系の尾根沿いを1㎞歩いて標高660mの城山公園へ
。遊歩道では途中、同様にトレッキングやトレイルを楽しむ何組かの方々とすれ違いました。
園内に500本という城山公園の桜は満開でした。城山公園は天保年間にお殿様が庶民に開放したという古い公園で、松本市民の憩いの場です。
今年は二年振りにお花見用のボンボリが張られ、4軒程ではありましたが、おでんやイカ焼きなどの屋台も出店していました。ただ、城山もアルプス公園同様に例年に比べれば人は疎らでしょうか。
 城山から市街地へ更に下ります。高台の城山からは市街地越しに4000本の全山桜という弘法山が白く浮かび上がっていました。途中下りの桜並木は既に散り始めています。やはり3月末の5月並みの陽気で、松本の今年の桜の期間は短そうです。
北国の春は全てが一気に一斉に咲き揃うとはいえ、もうちょっとゆっくりでも良いのに・・・と愚痴めいてさえしてしまいます。
 この時期は桜にばかり目が行ってしまいますが、アルプス公園の見事な辛夷の花や、城山遊歩道で見つけた、芭蕉の「山路来て なにやらゆかし」の如きスミレ草、また道端でひっそりと咲く真っ赤なボケの花などなど・・・。気が付けば、それぞれが思い思いに信州の春を彩ってくれていました。
 お堀端も含め、城内に320本という松本城の桜も満開でした。松本城には結構な数の観光客が来られていて、密を避けての対応もあってか、本丸入り口の黒門には天守閣への入場は50分待ちとの張り紙がされていました。
「松本城夜桜会」での本丸庭園の無料開放は10日までとのことですが、この分だと10日まで花は持たないかもしれませんね。せめてお堀が花筏で埋まっていればまだ救われますが、果たして・・・?

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