カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 観測史上最速という3月26日に開花した、今年の松本の桜。
いつもだったら200m近い標高差のある市街地とアルプス公園では2週間近くもズレて咲くこともあるのですが、今年は3月末に5月下旬並みという暖かさの日があったことから、松本の桜はどこもかしこも一気にそして一斉に咲き揃ってしまいました。

 松本城の夜桜のライトアップも本丸庭園無料開放も終わった4月11日。朝のウォーキングを兼ねて、もしかしたらまだ・・・という期待も込めてアルプス公園へ行ってみました。
いつもの様に急坂を上り、旧道からアルプス公園へ。途中、桃の花が満開でした。やはり信州では旧暦でないと雛祭りが“桃の節句”にはなりません。 

 蟻ヶ崎台を抜けて旧道に入ると、以外にも桜並木の桜が勿論散り始めてはいますが、花が残っていました。
5月下旬並みの24℃という日もあって、一斉に咲いた今年の松本の桜でしたが、このところ朝晩は霜が降りる日もあったためか、特に市街地より200m程も標高の高いアルプス公園は意外と花持ちが良かったのかもしれません。ただ、リンゴは未だ開花していませんが、リンゴより早いナシなどの果樹に西山エリアでは霜害が出ているとの報道がありましたので、風流に花の長さを喜んでばかりはいられません。
 県の種畜場時代からの古木が続く旧道の桜並木の急坂を上っていくと、1週間前の3日には満開だった辛夷の花は既に盛りを過ぎて茶色くなっていました。ただ、この日は快晴でしたので、残雪の北アルプスと名残の桜の競演を文字通り“アルプス公園”で見ることが出来ました。
更に嬉しかったのは、「アルプス展望広場」の下の雑木がここ数年は“展望”の名称が恥ずかしい程に木々に遮られていたのですが、かなり枝を払ったり伐採したりされていて、漸く名前負けしない北アルプスの景観が見られるようになっていました。
アルプス公園にはソメイヨシノだけではなく、オオヤマザクラや八重桜など色々な桜が植えられているのだそうですが、広場横の桜並木の片側の八重桜(多分、だった筈)はまだ蕾でしたので、ソメイヨシノが散った後も見頃は続くのかもしれません。
 翌12日は、市街地へウォーキングを兼ねて四柱と天神へお参りにいきました。途中、松本城はお堀の桜は殆ど散って、こちらも見栄えの頃は過ぎてはいたものの僅かに名残の花筏をお堀で見ることが出来ました。今年の桜はこれでお終いです。
日本列島は二年連続で寂しい桜でしたが、来年は心から楽しんでの桜になりますように・・・。