GWも終わって松本の街中も空いてきたことから、久し振りにアルプス公園まで、出来れば今年は登山(と言っても、霧訪山などの里山や、“百名山”の中でもせいぜい美ヶ原くらいですが)を二年振りにしたいので、トレーニングも兼ねて私たちが勝手に“城山トレイル”と呼んでいる城山遊歩道を歩いてみることにしました。城山公園までは足慣らしを兼ねて、春になって何度か歩いているのですが、その先の遊歩道は今シーズン初めてです。
この城山遊歩道は、標高650mの城山公園から、城山山系の尾根沿いに鳥居山(743m)を経て770mのアルプス公園まで。そして、もし更に歩こうと思えば、このルートではその後もアルプス公園を抜けて、車道を歩くなどして891mの芥子望主山(地元の小学校の遠足先。山頂エリアは公園になっていて、展望台とキャンプ場も在ります)まで続けて歩くことが出来ます。
この遊歩道は、城山公園の北外れに登山口があり、そこから4月14日に西側斜面を使って鳥居火が行われる鳥居山へ至るまで、先ず急坂を登ると気持ちの良いコナラなどの林の中を歩きます。その林を抜けて鳥居山に出ると、目の前に松本平が眼下に拡がっていて、その向こうには雄大な北アルプスの山並みを望むことが出来ます。
左の南側から大きな鉢を伏せたような鉢盛山、そして島々谷方面には雪を被った乗鞍が顔を覗かせ、そして大滝山から常念、更に右に目を転じると、鹿島槍などの後立山連峰が白馬まで続いています。
五月晴れの中で“薫る”風を感じられる様な、一年で一番爽やかな季節です。
城山公園から登って来て、鳥居山までは1㎞弱。ここには東屋とベンチが置かれているので、目の前に拡がる絶景を見ながら暫し休憩することが出来ます。そしてここから車道に出て200m程で、アルプス公園の南入口の駐車場に到着です。
気持ちの良い五月の風を感じながらの“城山トレイル”。早春のコナラの銀色に輝く様な芽吹きに始まり、最初は黄色がかっていた緑が少しずつ緑の色彩を濃くしていくと、日差しが少しずつ葉を拡げる木立に遮られて“林らしく”なっていきます。そして眼下の安曇野まで拡がる松本平では田んぼに水が張られ、水田が徐々にその面積を拡げるとまるで大きな湖の様に見え、5月のGWを皮切りに田植えが行われて初夏から夏に向かっていくと、最初は湖面の様に見えた水田が、苗の成長と共にやがては大きな草原の様になっていくのです。
遊歩道をアスファルトとは違う柔らかな土の感触を感じながら歩いていると、道端には名も知らぬ山野草が花を咲かせているのを見つけることが出来ます。

最初に目立ったのが、あちこちに咲いていたハナニラに似た花でした。花弁が6枚で、調べた中ではタマスダレ(玉簾)がそれに一番近かったのですが、この花は原産地はブラジルで明治初期に日本に渡来して、人里近くで半野生化しているケースも見られるとのことですが、似ている様な気はするのですが実際にこれがそうかは分かりませんでした。
次はマムシグサでしょうか(5月7日撮影)。仏炎苞という袋のような部分も、今回の様な緑色や以前見た紫色などの種類もあるのだとか。

続いて、白い小さな花で葉がユリの様な感じがしていたので、調べた中ではギンラン?或いはユキザサ?が似ている様な気がしますが、結局分かりませんでした。

次はホタルカズラです。この花は日本各地の日当たりの良い山野や林縁の草むらなどに自生するムラサキ科の常緑多年草で、近年は数が減少し、絶滅危惧種としている自生地もあるとのこと。咲き始めは紫みを帯び、次第に深い青に花色が変化し、花の中央には白い星のような隆起した模様があるという説明通りの形状でした。

そして、シャガ。昔母屋の庭にもありました。中国原産のアヤメ科の多年草で、かなり古くから日本に帰化しているそうですが、アヤメに比べると質素な感じがします。最後に野生のミツバです。勿論食べられますが、ワンコも散歩するコースなので食べるのは避けた方が無難でしょう(以上5月10日撮影)。
城山公園からの遊歩道の終点部分。昔から「熊出没注意」の札が掲示されています。今日本全国で、クマが出没しているのですが、少なくともこの遊歩道を毎年何度も歩いていますが、幸いクマに遭遇したことは一度もありませんし、この遊歩道でクマを見掛けたという報に接したこともありません。でも最近の状況では熊除けの鈴を持って歩いた方が良いのでしょうか・・・。
そして最後の写真は、遊歩道の終点、アルプス公園の展望広場から望む常念です(5月7日撮影)。
【追記】
今年はせめてまた美ヶ原には登りたいからと、毎週の様に“城山トレイル”を自宅の渚から城山公園を経由してアルプス公園まで、標高差190m往復10㎞弱の道のりを毎週トレーニングを兼ねて歩いています。
写真は最近の5月31日に撮影したのですが、春の花の季節が終わったのか、唯一見つけたのが、鳥居山の東屋付近の“鳥居火”の斜面に咲いていた野生のアヤメと、東屋から見える眼下に拡がっていた水田、そして峰の頂きから雪が殆ど消え、山も衣替えをしてすっかり夏の装いになっている北アルプス遠景でした。 “♪ 卯の花の匂う垣根に・・・” イヤハヤ「暑っ!」、夏は来ぬ・・・。