カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 この22日。松本駅に近い、旧野口ビルに新たに書店がオープンしました。
このビルは、井上の別館や飲食店などのテナントが入っていたのですが、井上の本館集約に伴う撤退で、全館閉鎖を余儀なくされていたものです。寂れ往く地方都市の駅前周辺を象徴するかのようでした。

 そこに、名古屋に拠点を置くジュンク堂が進出すると報じられ、結局傘下の丸善の名前でオープンしました。

 本屋というのは、その町の文化度を表すと言っても過言ではないと思います。
“信濃では馬子も中央公論を読んでいる”と揶揄された理屈っぽさに加え、松本には戦前旧制高校が置かれていたこともあり、地方都市にしては書店数がかなり多いと昔は言われていましたが、最近の子供たちや若者が本を読まなくなったためか、松本でも数年前に老舗の鶴林堂が倒産し、続いて結構広かった駅前のロクサンも閉店してしまいました。
家内などは欲しい本があるとアマゾンで注文して近くのコンビニで受け取っていますし、更に最近の電子ブックなどの登場で、減少に拍車が掛かっているのかもしれません。私も、以前欲しいビジネス書を松本市内で探しても見つからず、新宿の紀伊国屋に行ったら山積みされているのを見て、(松本の本屋さんに)ガッカリしたことがありました。

 そんな中での県下最大級という書店の誕生に、松本市民としては大歓迎です。でも数年後に撤退というようなことにならぬように、今度本を買う時は、できるだけ丸善で買うようにしたいと思います。