カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 個人的に、好みは(麺好きなので、例えば博多に行けば勿論長浜ラーメンを食べますし、札幌ならやっぱり味噌ラーメンですが)流行のコッテリ系の豚骨や味噌でもなく、つけ麺でもなく、昔懐かしい所謂“支那そば”或いは“中華そば”と呼ばれる様な、オーソドックスな鶏ガラスープの醤油ラーメン。煮干しや野菜で出汁をとってあっても良いのですが、魚粉系は然程好みに非ず。出来れば麺も、細打ちの縮れ麺が好み。

 やや時代遅れか、そうした醤油ラーメンを売りにする昔ながらのラーメン屋さんは見つけにくくなりました(勿論、時代の変化に合わせた工夫は必要ですし、否定する気は毛頭ありません)。むしろ、昔からその場所にある様な何の変哲も無い“食堂”にこそ、そんな“何の変哲も無い”ラーメンがあるのかもしれません。昔は“東京ラーメン”という言い方もあったように思いますので、例えば浅草や“聖地”荻窪辺りに行けば、そうしたラーメンも残っているのでしょうか?

 そうした懐かしさを感じさせてくれるラーメンの一杯が、塩尻の大門商店街から少し脇道に入った所にある「ラーメン専科しんちゃん」です。
昔先輩に教えてもらったお店で、久し振りの来訪です。お世辞にも喫茶店の様にキレイではなく(清潔ですが)、カウンターとテーブルが二卓の、15人座れるかどうかという小さな店。ご夫婦で切り盛りされています。担担麺もウリのようですが、ここはやはり“普通の”ラーメンを味わいたい。
鶏ガラと豚骨でも出汁を採り、煮干しを効かせたスープとのことですが、透き通ったスープで、野菜か砂糖か分りませんが、かなり甘味を感じさせる(塩気が尖っていない)スープ。麺は細麺。トッピングに、申し訳程度の薄いチャーシューが2枚とはいえ、並みが500円で大盛りが+100円。ちょっと安過ぎるような気がします。半チャンラーメンが800円でしたが、やはりここは普通のラーメンをしっかりと楽しみたいので、大盛りをお願いしました。最初、ちょっとスープの甘さが気になりますが、極々優しい味わいのラーメンでした。スープも殆ど完食して、「ごちそうさまでした!」