カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 6月に入り、関東甲信も今年は早々と梅雨入りが宣言されました。その後、松本ではあまり降雨が無いので今年は空梅雨なのでしょうか。そう云えば、芭蕉の『五月雨を集めて早し最上川』もそうですが、五月は旧暦なので、ここで云う五月雨は梅雨の長雨で水かさをましたことを詠んでいます。同様に、旧暦の六月である「水無月」の「な」は「無し」ではなく、「の」に当る連体助詞の「な」のことで「水の月」。旧暦の六月は既に梅雨明けしていますが、田んぼに水を張る季節であり、“みずほ”の国中が水を張られた田んぼに覆われて、正に“水の月”だったのでしょう。
 松本では端午の節句も旧暦の6月5日。この時期になって、漸く柏の葉も茂り、菖蒲も黄色い花を咲かせ菖蒲湯に使えるように葉を伸ばしています。
常念を始めとする北アルプスの峰々も、代搔きや田植えの時期を伝えた雪形も次第に消え去り、僅かに残雪を頂きに留めるのみ。
植えたばかりは池の様だった田んぼの早苗も次第に茂って青みを増し、その青田とは好対照に、春先に青い息吹を感じた麦畑もそろそろ黄ばみ始めて信州でも麦秋の候の様相です。
【注記】
写真は、順番に5月20日の朝のアルプス公園から。5月28日の源智の井戸(人形店が軒を連ねる“人形町”高砂通らしく、月遅れの端午の節句に向けて鯉幟が飾られていました)。6月11日に「アルプス市場」帰りに寿から望む北アルプス。最後は12日の早朝ウォーキング、岡田松岡からの城山々系越しの常念と“里”の麦秋。

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