カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 家を建てた際に庭まで予算が回らず、自分で作庭した我が家の庭。雑木林風ガーデン、実益を兼ねてのハーブガーデンと芝生ガーデンです。
この内、雑木林風ガーデンは紅葉が見事だった山モミジの落ち葉の片付けに奥さまの悲鳴が上がり、またハーブガーデンはミントジャングルと化して素人には手に負えなくなり、結局高校時代の同級生が営む園芸店に10年程前に改修をお願いしました(この経過は本ブログの「我家のガーデニング日記」を参照下さい)。
芝生ガーデンは「素人でここまで芝張りが出来たら、十分合格です!」と、園芸店のスタッフから一応お褒めをいただき、エッジ処理を除きそのまま。従って、市の図書館から作庭の参考書を何冊も借りて来て勉強し芝を自分で張って既に20年以上になります。その後、毎年定期的に芝刈りなどの手入れをして来ました。その電動の芝刈り機はNATIONALブランドの旧松下電工製のEY-2331で毎年3~4回芝刈りをしてきましたが、プラスチック製のためハンドルの部分が割れたりはしたものの、性能上はこれまで故障も全く無く、購入後20年以上使用して来ました。

 先日今年初めての芝刈りで使ったら、何となく焦げ臭い匂いがしてストップしてしまいました。恐らくモーターのコイルが焼けたものと思われます。クールダウンさせてからスイッチを入れると一応動くのですが直ぐに止まってしまいます。パナソニックへの事業再編で旧松下電工は今は無く、その時に芝刈り機は製造中止。仮にあっても20年以上も前の製品故、交換部品もある訳も無く。それにしても、戦後の“メイド・イン・ジャパン”の象徴の様に、20年以上も全く故障もせずに稼働してきた芝刈り機には「本当にお疲れさま!」。旧松下電工(統合されて、現パナソニック)にも拍手です。“ブラ~ヴォ!”
しかしブラヴォーはともかくとして、我が家の芝生ガーデンは半分芝刈り途中です。ここは、早急に新しい芝刈り機を購入しなくてはいけません。
パナソニックではもう芝刈り機は製造していませんので、通販も確認した上で価格に殆ど差が無かったので、結局地元のホームセンターでリョービのロータリー式の電動芝刈り機LMR-2300を購入しました。

因みに、芝刈りにはリール式とロータリー式、また駆動方法にも電動と手動(プロ用だとガソリンエンジンの乗用タイプも)方式がありますが、ホームセンターだと電動で置かれていたのはリョービのみでした。リール式の方がかり仕上がりはキレイだそうですが、今まで20年間もロータリー式を使って来て特段不満もありませんでしたし、刃研ぎなどリール式は定期的なメンテが必要だそうですが、ロータリー方式は刃を交換すれば良いだけなので特段のメンテナンスは不要。以上が今回もロータリー式を選択した理由です。
 購入後、早速芝刈りを実施。
これまでの旧松下電工(現パナソニック)製品EY-2331(以下パナ)と比べての感想。コードの電動式ですが、10mの延長コードがパナよりも5mも短くて庭の端まで届きません(追加の延長コードを購入しようと思います)。ただ、コードがキャブタイヤケーブルの様で、片やねじれコードだったパナよりも随分丈夫そうです。また、刈った芝を溜める“グラスキャッチャー”の容量がパナよりも大きいのは良いのですが、簡単に外れてしまいます。
一方、ハンドル部分はパナがすぐ割れてしまい、自分で接着剤で補修したり最後は針金を巻いたりしましたが、今回のリョービの方が遥かに頑丈そうです。それもその筈で、パナは5.4kg(キャッチャー含む)に対し6.8kgとのこと。従って女性には重いかもしれませんが、芝刈り時の稼働は軽くて実にスムーズです。
そこで自身での工夫として、グラスキャッチャーの止め金部分を簡単に外れないようにガムテープで自分で補強。但し、パナもこの部分は勤続疲労でビニールが破れてしまい、ガムテープを張って補強しましたのでどっちもどっち。ただ壊れても、パナの様に今後製造中止にならなければ、部品として交換出来るかもしれません(注:2018年1月、リョービの電動工具などの“パワースツール”事業は京セラの子会社に事業譲渡された由))。
 さて肝心の芝刈り作業は、刈り取るスピードはこれまでに比べて圧倒的に速くて芝刈りはあっという間に終了しました。イメージ的に、前の半分の時間かもしれません。と云うのも、刈り幅がパナの200mmに対して、リョービはその型番からも分かる通り230mmなので、面積的には刈る回数が少なくて済む計算です。そして刈り高もパナの4段階だったのに対して7段階。しかも10mm~25mmまでの5㎜刻みだったパナに対して、リョービは10mm~30mmまでの5mm刻みで50mmまでが10mm刻みと細かく設定されているので、使い勝手は良くなっています。また回転停止までに時間が掛かったパナに比べ、リョービには電気ブレーキが採用されていて、停止までに8秒とのこと。止まるまでずっと待っていた、詰まった芝を取り除くのも随分早くなります。
 パナ製品は20年前の製品ですから(もうパナでは製造していませんが)、競合するメーカーとしても20年の間に技術の向上進歩は当然ありましょうから、20年前の製品との比較はナンセンスかもしれません。
従って、製品としては多少の“帯に短し・・・”的な部分も無い訳ではありませんが、そこは使う側が工夫して、20年と随分長持ちをしてくれたパナ製品の様にリョービも末永く使えれば良いと思います。