カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先日、たまたま小松プラザの前を家内と車で通った時に、そこに入っていたトンカツの名店「とんこ」がコロナ禍の影響か閉店して別の店が入っているのを見て、そこで何となくお互いに思い出したのが、
 「そういえば昔チキンクレストがあって、良く食べに行ったよネ!美味しかったのになぁ・・・」
ということでした。
「小松プラザ」の運営が小松養鶏場だからこそ、自社で運営する鶏料理メインのレストランに安く鶏肉が提供出来たにせよ、味そのものも甘辛い醬油ベースの味付けのチキンソテーが実に美味しかった記憶があります。
この場所での養鶏業そのものの継続が(鶏糞の悪臭や鶏の鳴き声での騒音が、この文教地区の住宅地では)難しかったからかもしれませんが、直営のレストランはきっと今あっても絶対に繁盛店だった筈なのに実に勿体無い気がします。
 「あんなに美味しかったんだから、もしかしたらどこかでやってるかもしれないネ!?」

 40年ほど前だったか、深志高校の上の道路沿いの桐の信大の付属小中学校近くにあった小松養鶏場(その後移転)。その養鶏場が今でも所有している、「小松プラザ」内のレストラン「チキンクレスト」。他にもテナント(今もある中華の「麗山」やチキンクレストの後に入ったカレーの「メーヤウ」などの人気店も)が全部で5店舗程入っていたのですが、その中の一つが親企業の養鶏事業を活かしたのであろう、恐らく直営店の鶏料理店?(ステーキハウス)が「チキンクレスト」でした。
その看板メニューだったチキンソテーが美味しくて、しかも安くて、今から40年以上も前ですが何度も家内と(結婚前から)通ったものです。その後我々が諏訪に転勤し、更に7年間海外に赴任して帰国したら、いつの間にかそのレストランは無くなっていて、その場所は先述のエスニックカレーの「メーヤウ」桐店に変わっていたのです。
 そんな思い出話に「チキンクレスト」が無性に懐かしくなり、もしかするとどこかに移転しているかもしれないと思い、そこで、まさかネ・・・と然程期待せずに「チキンクレスト」で検索してみたら・・・それが、あったのです。以下、ネットで見つけた記事。
『数日前のランチ、「もしかしてチキンクレストの方ですか??」と、ご年配のご夫婦に問いかけられました。
25年も前に父(当店オーナー)が任されていた桐のステーキハウスです。
 「どちらへ行かれたのかと思っていたのですが・・こちらが美味しいと知人に教えてもらい、今日伺いました!こちらにおられましたか!!」
と嬉しいお言葉を!!
25年以上たつというのに、覚えていて下さる方がいて感謝ばかりです』

 その店は、松本の郊外の神田地籍、千鹿頭山のすぐ近くに在る「ベル・リヴェール」という、フレンチレストランのH/Pに掲載されていたブログ記事だったのです。その店は地元では美味しいと評判の少々高級店で、我々も名前は聞いたことがあり、何年か前の「松本歴史ウォーク」に参加した際の弘法山から林城址に至る途中、千鹿頭山から広沢寺経由で行った道沿いに店舗を発見し、「ベル・リヴィエールってここなんだ!」と初めてその場所を確認していました。
ただそこは自宅からは松本の市街地を挟んだ対角線の反対側の場所故、わざわざそこまで行かずとも他に評判の良いフレンチやビストロが近くの蟻ヶ崎界隈や街中に幾つもあるので、これまで一度も行ったことはありませんでした。

 ブログ記事から推測するに、やはり養鶏場所有の店の雇われシェフとして当時は厨房を任されていて、その後オーナーシェフとして独立し、こちらにご自身の店を開かれたようです。
メニュー内容も値段も当時の「チキンクレスト」とは全く異なりますが、唯一ランチメニューの「チキン生姜焼き」(スープやサラダ、プチデザートやコーヒーなども付いて1800円)は、店のH/Pのメニュー紹介曰く、
 『松本市桐にあった「チキンクレスト」で人気メニューだったチキン生姜焼きの味を今でも継承。50年近く支持され続けている味』
とのこと。
そこで、懐かしさのあまり、後日家内と二人で早速ランチに伺ってみることにしました。