カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 日本列島が猛暑続きとなった、今年の盛夏。
この間、少し長期で東京に滞在する必要があり、その滞在中に食べて印象に残ったグルメを幾つか紹介したいと思います。
但し我々は年金生活者ですので、決してセレブ御用達といった様な高級店ではなく、飽くまで庶民的で美味しいと評判の人気店や料理が中心です。

 先ずは、東京ミッドタウン六本木のカジュアルなレストランやショップが集結する、地下一階の飲食店街「ガレリア」から。
各店舗との間の仕切りはありますが、半オープンなレストランが通路を挟んで両サイドに軒を連ねます。通路からは店内が丸見えの店が多いので、中にはテイクアウトがメインなのか、人が歩いている通路のすぐ横にイートイン・スペース用のテーブルがあって、一応通路との擦りガラスの間仕切りがあるものの、見ようとしなくても食事中の人が視界に入ってしまう様な小さな店もありますので、もしかすると気になる人もいるかもしれません。その場合は、上階の「ガーデンテラス」に行けば高級店(?)が並んでいます。
このB1のレストラン街の中で、唯一(?多分)開店前から行列を作っているのが、日本橋「つじ半」です。そのH/Pに依れば、
『日本橋で大行列の一杯で二度三度おいしい「ぜいたく丼」をもっと多くの人に召し上がって頂きたい!!どうぞつじ半のぜいたく丼を存分にお楽しみください。店名の「つじ半」とは、「つじ田」創業者でラーメン業界のつけ麺風雲児、辻田雄大と「日本橋 金子半之助」創業者の金子真也が力を合わせ作り上げた丼から辻田の「つじ」と半之助の「半」を取り、この名を名付けた。北海道最大手水産大卸会社キョクイチと組んで実現した究極の海鮮丼専門店』の由。

 こちらの海鮮丼を奥さまが所望。そこで、ランチに行ってみることにしました。
こちらの飲食店街は11時開店とのことで、勿論他にも幾つか人気店はあるのですが、12時前に着いた時に二三の店を除くと他の店は未だそれ程混んではいなかったのですが、この「つじ半」だけはもう結構長い行列が出来ていました。この日は平日でオフィス勤めの方々のランチタイムはまだですので、並んでおられるのは、我々の様なシニアのカップルを除けば殆どは港区女子と思しきマダムの方々。これが田舎だと、もし人がたくさん並んでいたら「じゃあまた今度にして、今日は他に行こうか!?」となるのですが、都会の方々は我慢強いのか、或いは“むしろ並ぶこと自体が好きで楽しんでいる”のではないか?・・・とさえ勘ぐってしまいます。
 さて、並ぶこと20分以上(・・・と、ずっと並んでいてくれたのは奥さまで、私メはその間を使って“お上りさん”宜しくこのフロアを探索してきました)で、漸く我々の順番になりました。
どうやら仕切られた奥に厨房がある様ですが、狭い店内は丼の盛り付けなどの対応をするキッチンを囲んで、僅か10席足らずのL字型カウンター席のみ。
こちらの店のランチメニューは、「ぜいたく丼」と名付けられた海鮮丼一本。トッピングするネタの種類によって、松・竹・梅、更に特上とグレードが4つに分かれていて、更にそこにお好みでトッピングを追加することが出来ます。
メニューの記載によると、スタンダードの「梅」が、まぐろ、中落ち、いか、数の子、つぶ貝、ミル貝、海老、いくら、きゅうり、ネギがざっくりと混ぜ合わされていて、グレードによって、その基本の梅に、いくら、かに、ウニが増量されます。更にどの丼にも鯛の刺身が4切れ別皿で提供され、その内の2枚は残しておいて、最後の出汁茶漬け用に使うべしとのこと。“一杯で二度楽しむ・・・云々”とは、そのことを指しています。
我々のオーダーは、二人共いくらが好きではないので、基本の「梅」(1250円)にカニの剥き身をトッピングで増量(+400円)しました。
 最初に黄身醤油と先述の鯛の刺身、それと漬物が目の前のカウンター出されますので、先ずは醤油(黄身と土佐醤油の合わせ醤油)に丼のワサビを溶いて海鮮の山に掛け、少しずつ崩しながら食べ進めます。
確かにネタがどれも新鮮で美味しい。これで十分なのですが、丼のご飯が1/3くらいになった所で、板前さんに頼んで出汁をお願いして、残しておいた鯛の刺身を丼に載せて熱い出汁を掛け、出汁茶漬けにしていただきます。私メは海鮮丼が美味しくて最初から追加するつもりでかなり食べてあったので、ご飯の追加をお願いしました。
濃厚豚骨魚介つけ麺がウリの「つじ田」とのコラボとのことなので、当然なのかもしれませんが、結構濃い目の出汁。個人的には、むしろ成田空港と新宿駅のルミネの「えん」で食べた、もう少しあっさりした鯛茶漬けの方が好みですが、奥さまは出汁茶漬けも絶賛していましたので「そりゃ何より!」。
蛇足ながら、食べ終わってみての感想です。
次女の様にいくらが好きな方は、他のネタと二つ併せてトッピングで追加するよりも「竹」の方がお得ですが、そうでない方は別に見栄を張らずに、基本の「梅」で十分だと思いました。
 この東京ミッドタウンそのものですが、周辺がオフィス街ということもあり、どの店もランチ用のテイクアウトにも力を入れていて、この「つじ半」も同様に店の一角にコーナーを設けていて、テイクアウトメニューもいくつかもあり(海鮮丼も蓋付きのカップで茶漬け用の出汁も別に用意されていて、テイクアウトが出来るようです)、その中でもギンダラの煮付け弁当とギンダラの西京焼き弁当がとても美味しそうでした。今度機会があったらぜひ買ってみたいと思います。

 ところで気になったのは、ランチタイムはテイクアウトの人たちも常時10人以上が順番待ちで、会計はレジが一つしか無く、食べ終わった飲食の客はテイクアウトの順番待ちの行列の一番後ろに並ぶ様に指示されます。狭いショップスペースなので止むを得ないのでしょうが、食べるのに行列して、更に食べた後の支払いでまた並ぶ・・・。食べた後の満足感が何だか少し削がれてしまう気がして・・・。
我が酒飲みの師にして高校の先輩でもある“居酒屋評論家”太田和彦センセの云うところの、良い居酒屋の条件“いい人、いい酒、いい肴”的に云えば、外食での満足感もその料理だけでは決して無い筈。
(年寄りは?/田舎の人間は?)せっかちと言われればそれまでですが、せっかくの料理でしたので、何か工夫出来ないのだろうか・・・と感じた次第。
ただ、もし「その分、値上げせにず頑張ってます」と言われたらそれまでですが・・・。とすれば、客側の防衛策としては、テイクアウトのお客さんが並ぶランチタイムを避けるしか無いのかもしれません・・・。

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