カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今回の京都滞在中、娘が友人と食事する以外の我々との食事は殆ど娘のおススメする処に行ったのですが、まだ彼女が一度も行ったことが無いと言うので唯一我々が案内して食べに行ったのが、出町の和食「ろろろ」でした。
この「ろろろ」は、我々も二年前に初めてランチのおばんざい弁当を食べに行って感激したお店で、今回が二度目の訪問です。
京都で合流してからでないと娘のスケジュールが分からなかったのですが、こちらは予約必須の人気店ですので、事前に奥さまが車で京都へ向かう途中に車内から電話をして、取り敢えず今回の滞在中で空いている日の空いている時間に予約を入れました。
「ろろろ」は和食の料理人ご夫婦二人で切り盛りされている小さなお店で、こちらのランチは20食限定とのこと。最初希望した三日目のランチは最後の午後1時半からの組しか空いておらず、そこで二日目の明日の予約状況をお聞きしたところ、翌日が水曜日だったせいか運良く11時半開店の最初の一組目に空きがあり、無事予約することが出来ました。

 当日、出町には11時頃着いたので、先に人気の「出町ふたば」で豆餅などを買ってから「ろろろ」に向かうことにしました。
コロナ禍前まで、息子さんが京都で勤務医をしておられる友達と一緒に毎年京都旅行に来ていた家内は、その時にこの「出町ふたば」にも一緒に買いに来ていたそうで、家内に依るとこの日も順番待ちの行列は折り返しての三列でしたが短い方とのこと。
店舗の前では行列の整理専門のスタッフの方が、お隣のお店や歩道を歩く方々の迷惑にならぬよう都度列に並んだ人に案内をされていて、店内には注文を聞く店員さんが4人と品物を手配準備するスタッフも同じ位いて、テキパキと注文を捌いているので意外と早く進んで行きます。
豆餅だけなら伊勢丹店や、また事前に買う品が決まっていれば予約も出来るそうですが、当日の品揃えを店頭でじっくり見て季節ものなども買いたいので、その場合は列に並んで買う他ありません。
時間が11時20分を過ぎたので、念のため彼女たちは先に「ろろろ」行って時間通りに配膳を開始して貰うことにして、私が一人残って彼女たちの希望の品を購入してから向かうことにしました。
結果ギリギリで11時半の2分前に無事購入。先ずは豆餅、そして私メの希望した季節の桜餅は関西らしく勿論道明寺で、塩漬けの桜の葉二枚に包まれていて美味。更に娘のリクエストで好評だった芋餡の福豆大福と家内の希望でヨモギ餅の田舎大福も購入(商店街を含め、前回の二年前の時の写真です)。
急いで「出町枡形商店街」を通って、「ろろろ」に向かいました。この「出町枡形商店街」は、嘗ての“京の台所”と云うよりも今や観光スポットとなってしまった錦市場とは異なり、地元の方々の日々の生活に密着したアーケード商店街です。“町の映画館”「出町座」や古書店など若者向けのスポットもありながら、生鮮食品店や青果店、乾物屋さんやお茶屋さん洋品店など、どちらかというと、地元の人に長く親しまれる個人商店も数多く営業している謂わば“街の台所”で、今でもその日の夕飯の材料を求める様な地元の買い物客も多く、枡形商店街には随分活気がありました。
 「ろろろ」に到着すると既に店の前には行列も無く、私も靴を脱いで中に入ります。
町家を改装した店内は、コの字のカウンター席8席に加え、テーブルは4人掛け1卓と1人掛けが1卓。私たち家族はテーブル席で、お客さんは殆ど女性。男性客は、後から来られたカップルの男性と私の二人だけでした。ランチは20食限定なので、二回転すれば終わってしまいます。ネットで見つけた紹介記事に依ると、
『「ろろろ」は揃って和食の料理人というご夫婦が営むお店です。肩肘張らない雰囲気のなか、本格会席を気軽に味わえるとマダムを中心に人気を集めています。料理には、店主が惚れ込んだ大原の旬の野菜をふんだんに使用。お昼の「ろろろ弁当」は、豆皿に少しずつ、趣向を凝らした料理が盛り付けられ、見ているだけで楽しくなります。一段目には8品。二段目は、おこげがポイントの土鍋ご飯とおかず2品、そこに野菜の味噌汁が添えられます。この内容でこの値段は相当お値打ち。京都マダムご愛用というのも納得です。』
昨今の値上げでお弁当の価格もですが、土鍋ご飯も以前はお替わり自由だったのが今回は追加料金になっていましたが、昨今の事情ではそれも止むを得ません。しかし、それでもこちらのコスパは最高だと思います。
 お昼のメニューは、おばんざい弁当(税込1500円)と事前予約が必要なおばんざいのミニ懐石(同2650円)の二つのみ。ミニ懐石はおばんざい弁当に魚介の焼き物が一品追加されるのですが、断然おばんざい弁当の方がおススメ。
ですので、我々は今回もおばんざい弁当です。京都らしい炒り番茶が香り高くて美味(今回はビールを我慢しました)。
盛り付け担当のご主人がせわしなく動かれ、10人分程の弁当もミニ懐石も同じ一段目のおばんざいを次々とお膳に盛り付けをされています。
店名の由来は今回も分かりませんでしたが、この日も観光で来られたお客さんなど次々と来店されるのですが、予約客以外は全員断られていました。
また、こちらのお店の支払いは現金清算のみ。京都にはそんな個人商店が多いので注意が必要です。
さて、一段目のおばんざい8品の中では、前回同様に九条ネギの煮干し煮、そして今回では金時人参の海苔煮とゴマトウフの胡麻揚げが美味しく感じました。
二段目では、やはり今回も出し巻あられあんかけが絶品。日本酒が欲しくなります。写真はありませんが、セロリが具材のお味噌汁が土鍋ごはんに添えられます。個人的には追加でご飯を頼みたかったのですが、30分単位の予約で12時に来られたお客さんへの配膳対応で忙しく、カウンターから出て来られないので、結局ご飯もお茶の追加も諦めざるをえませんでした(大きな声でお願いすれば対応いただけたかもしれませんが・・・)。
この日のかき揚げはやや揚げ過ぎか、前回の方が美味しかった気がします。家内も娘も一つ食べてもう要らないとのことで、残りの二つは結局私が全部戴いたのですが、さすがに胃がもたれました。
 小さな豆鉢に入ったおばんざいは見た目には量も少なく感じますし、しかも野菜ばかりなので何となく物足りなく感じるかもしれませんが、その一品一品は味付けが工夫されて、京都らしく出汁を利かせた薄味での調理方法もそれぞれ異なっているので、これが食べてみると意外と十分で、結構お腹が一杯になります。初めて食べた娘も満足した様子で、かなりの高評価でした。
ごちそうさまでした!また来ます。