カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 続いて、軽井沢追分にある同じく蕎麦の「そば匠 きこり」。
国道18号線の幹線道路沿いにあり、いつも滞在するドッグヴィラにも近いので軽井沢への行き帰りは必ず店の前を通るのですが、一度は食べてみたいと思っても10台程の駐車場は常に満車。こちらも軽井沢で人気の蕎麦店です。
何でも蕎麦好きで有名なミュージシャンがプライベートでも何度か訪れたり、 以前のバナナマンの「せっかくグルメ」でも紹介されたりしたため、常に開店時から行列が出来ていて、今まで一度も食べに行けてはいませんでした。

 以前、多分ローカルTVでも取り上げられていたと思うのですが、「きこり」のご主人が昔、金沢の蕎麦店から「修行させて欲しい」と頼まれたのが切っ掛けで、その後全国からそば職人を目指す人を受け入れていて、既に独立開業した蕎麦店が全国に10店舗とか。そして現在も10人の“修業生”が、朝4時から製麺所でそばを打ち、「きこり」の店主が親方として一緒付いてお弟子さんを指導しているのだそうです。
その結果、「きこり」では、蕎麦の実を粉にしてそばにするまでの全ての作業を、浅間サンライン沿いの姉妹店「Soba香りや」本店に併設する「きこり製粉・製麺所」で現在は行っており、発地市場にもある別の姉妹店も含め、「香りや」でも同じそばを食べることが出来るそうです。
ですので、もし「きこり」が満車で車が停められなかったら、姉妹店に行こうかと思っていたのですが、たまたま次女一家をアウトレットに送っての帰りに店の前を通ったら、平日だったせいか駐車場が3台分空いているではありませんか。
そこでホテルに戻って奥さまに声を掛け、ちょっと遅めのランチに「きこり」に行ってみることにしました。
 午後1時近かったのですが、幸い着くとまだ一台分駐車場が空いていて、何とか車を停めることが出来ました(停めにくい場所で更に大きなミニバンだと、駐車するのに苦労します。やっぱりコンパクトカーの方が楽でイイ)。
先に家内が受付に行くとこの日は行列も無く、片付けを待ってすぐにテーブル席に案内していただけました。
「きこり」は普通の民家の様な外観の店舗なのですが、思いの外店内は広く、4人掛けテーブルが9卓、4人掛け子上がりは4卓、8人掛けの掘りごたつ式の大きなテーブルもあり、全部で60席とのこと。
常に満席状態なのですが、この時はたまたまタイミングが良かったのでしょう。その後もテーブルが片付け終わる度に、次々とお客様が案内されて来ていました。(店内の写真は店の紹介頁からお借りしました)
 こちらの玄蕎麦は地元素材へ拘り、浅間山麓一帯の地元産を中心に福井県産の玄蕎麦も厳選してブレンド。黒く熟す前に早刈りした緑色の蕎麦の実を用いることで、タンパク質を豊富に含み、モチモチとした食感が楽しめるのだとか。更に摩擦熱の少ない石臼でゆっくり丁寧に自家製粉を行うことで、蕎麦の香りを引き出しているのだそうです。
提供される蕎麦は、蕎麦の実の殻を剥いた丸抜きから挽く二八の「もり」の他、中心部だけを使う「更科」、蕎麦の実を丸ごと挽いた「田舎」など。「もりそば」に、「更科そば」もしくは「田舎そば」の三つの中から2種類を選ぶ「あいもり」もあります。
個人的には二八好き故、私メは「もり」(税込996円)に、更に大盛りより量の多い一枚分の「おかわり」(520円)で(因みに大盛りは396円とのこと)、奥さまは「もり」と「更科」の「あいもり」(税込1392円)を注文しましたが、こちらも量は二枚分なので、料金は非常に良心的だと思います。また蕎麦店にしては珍しく、「ほうとう」(味噌煮込みうどんとの表示)もメニューにありましたので、もしそばが嫌いな方が一緒でも大丈夫かもしれません。
 「おかわり」は「地粉や」の様に一枚食べ終えたのを見計らって茹でたてが提供されるのではなく、最初から四角い木製のざるに入った二八の「もり」が二枚運ばれて来ました。そして「もり」と「更科」の「あいもり」もやはり同様に二枚。それにしても結構な分量です。
冷水でキリっと締められた細打ちのそばで、茹で加減も“ごわごわ”と固過ぎず、食感が私好みでもっちりしていてちょうど良く、しかも二八らしくのど越しも良い。ただそばの香りは他と変わらず然程ではない。また二枚同時に出て来ましたが、不思議なことに多少時間が経っても、最後までそばが伸びるといった感じはありませんでした。
「更科」は非常に舌ざわりが滑らかで確かに繊細ではあるのですが、個人的にはやはり二八の「もり」の方がそばらしい味がします。しかしどうやら「更科」の方が人気らしく、因みに我々のすぐ後で「更科」はその日の分が終了してしまった様でした。
 軽井沢エリアの蕎麦店は、どこも日頃目の肥えた(一家言ありそうな)別荘族に鍛えられているせいか、例えば松本の蕎麦屋に比べても接客レベルは数段上。感心するばかりなのですが、そばそのものの味に関しては、軽井沢エリアだと今回紹介した「地粉や」や前回の「川上庵」と比べ、個人的にはこの「きこり」が一番好みでした(但し、接客レベルは今まで食べた全ての蕎麦屋の中で、「地粉や」がダントツです!)。ですので、余計に「きこり」が人気店で常に行列している理由も納得出来た、満足出来たそばでした。店名に「そば匠」を掲げ、他県の蕎麦店が教えを乞うのも分かる気がします、
もし次回また来る機会があったら、今度は「田舎」(どうやら10割らしい)と「もり」の「あいもり」を食べてみようと思います。
因みに、以前は事前予約での蕎麦懐石のコースのみで夜も営業していた筈ですが、今では昼間の営業のみとのことでした。やはり並んで食べるしかなさそうです。もしくは姉妹店の「香りや」に行くか・・・。