カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 最近はTVなどでも採りあげられることも多く、信州の「おやき」も長野地方区から全国区になりつつあるようです。

 さて、第51話で書いたように、昔懐かしい「灰ころがし」(ネットで見ると最近は「灰焼きおやき」と呼ぶようです)を探して色々調べてみたら、蒸すのではなく焼くタイプのものも幾つかありました。
例えば「村興し」の成功例としてもマスコミにも取り上げられる小川村の「(小川の庄)縄文おやき」(囲炉裏端の鉄板で焼く)や豊科の事業所近くにも「おやき」(ここは独自の石焼きとのこと)の小さなお店があったのですが、昔ながらの「灰ころがし」には中々行き着きません。検索してみると、旧八坂村(現大町市)や生坂村にはあるらしいのですが、(おやきだけのために行くには)チト松本からは遠いなぁ、と二の足を踏んでおります。
 斯くなる上は、冬(今では昔のように囲炉裏も掘り炬燵もありませんので)、薪ストーブの季節になったら、具材から作るのも大変なので、手抜きながら蒸したおやきを買ってきて、薪が燃え尽きた後の灰だけになったストーブの中に“くべて”(これは信州の方言で「火の中に入れること」の意)自家製の「灰ころがし」に挑戦してみようか?などとまで・・・。

 ところが、何の事はない。何時も行くすぐ近くに「灰ころがし」があると言うではありませんか!それは、第86話(池田町ハーブセンターと安曇野・翁)のハーブセンターの直ぐ近くに『安曇野おやき村』なる施設(と言うほど大きくなく、むしろ「小屋」に近いとのこと)があって、ここは言ってみれば“おやきのテーマパーク”?で、何軒か出店している中に「灰焼きおやき」を売っている店もあるのだとか。
 以前別の事業所で一緒だった同僚と、この前久し振りに一緒になり、彼は池田町在住であることから、「翁」の話から話題が広がり、「おやき村」が池田町にあり、「灰焼きおやき」もそこにあった筈と教えてくれました。
そう言えば、ハーブセンターに行った時に家内が「ここでおやきも買える筈なんだけど・・・?」と言われて、「道の駅」の施設内を探しても見当たらなかった(当日は雨で執着心が足りなかったのも敗因)のですが、そこから至近距離の所に、別の施設があるようなのです。
     
 またまた「翁」へ行く口実が見つかりました。さて今度は何時行こうかなぁ・・・?

【追記】
 9月上旬の土曜日。2本だけある早生リンゴの「さんさ」を出荷。農協に出荷するほどの量でもないので、小分けして(父の頃から生産者登録済みの)近くのスーパーの地場産品コーナーへ出荷し、この週末で完売御礼となりました。
 朝出荷した後、ナナを連れ久し振りに安曇野・翁へ。翁のすぐ近くに池田町の町営美術館などの施設と共に芝生の広場があり、ナナの散歩と、「安曇野おやき村」の「灰ころがし探し」が目的です。

 娘に「さんさ」と二十世紀梨、そしてまだ少し早いのですが試しに採ってみた巨峰の初物を宅配便で送るために業者の集荷所に持込んでから、いつもの国道19号ではなく、安曇野アートラインをドライブし、12時半に翁へ到着。週末のため順番待ちではありますが、思いのほか混んではいませんでした。(家内に任せての)順番待ちの間、ナナと隣接する広場へ。生憎雲が掛かり、絶景の北アルプスは望めません(夏は雲が掛かりやすいので、山容が見られるほうがむしろ稀です)。
 相変わらずの蕎麦を頂き店を出ると(その間ナナは車でお留守番)、店の外には行列が・・・。

 山を下り、大町方面へ数分。道の駅の対面ハーブ園の並びに確かに小屋のような建物(失礼)があり、「安曇野おやき村」の大きな看板も出ていました。
 いくつかのお店のおやきを扱っている中で、結果は「臥龍庵」のおやき(因みに松本の地場スーパーでも売られています)が焼いてはありましたが、小川庄のおやきと同じで、残念ながら“灰ころがし”ではありませんでした。
色々お聞きして申し訳ないので、2個ほど買って店を後にしました。

 う~ん、やっぱり冬になったら薪ストーブかなぁ・・・。