カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 一時期は、登山や部活のワンゲルも下火とかで、山は中高年の登山客ばかりと言われましたが、ここ数年、夏になると、松本駅では、大学生諸君でしょうか、昔のような大きなリュックサックを背負った若者達の姿をまた見かけるようになりました。

 この夏山シーズンになって、「自由通路」と呼ばれる松本駅のコンコースにも、以前のように大きなリュックサックが幾つも並べられているのを良く見掛けるようになりました。昔に比べるとカラフルですね。
中には、“山ガール”なのかどうかは分かりませんが、チラホラと若い女性の姿も。

 いや、イイですね。若者が増えて活気があります。
槍や穂高を目指すのでしょうか?それとも白馬方面でしょうか?
どうか、気を付けてアタックしてきてください。また無事に松本駅に戻って、「松本駅の看板」に触れられますように(・・・って、最近はそういう光景をあまり見掛けなくなりました。第1&218話を参照ください)。

 ケンミンショウにも取り上げられるくらい珍しいらしい、長野県内の中学校(2年生)の集団登山。
松本平の中学は、北アルプスの“表銀座”燕岳が定番だった筈なのに、地元紙によると今年は僅か9校とか(娘たちの出身中学は、まだ燕岳のようです)。
ただ他の学校も必ずしも止めた訳ではなく、登山経験のある先生が減ったりして、もう少し登り易い八ヶ岳や白馬方面の山に変えたらしいのですが、確かに燕(つばくろ)は標高2763mとは言え、中房からの登山道は合戦小屋までは結構急な登りでした(登山では下りの方がキツイと思いますが)。
でも、花崗岩に覆われて、岩が白いモニュメントの様に立ち並ぶ優美な山容の燕は、本当に美しい山でした。
 漸く燕山荘に到着し、皆で荷を解いて頂上を目指そうとした時、霧がぱぁっと晴れて燕岳がその姿を目の前に現したのです。40年前の光景ですが、未だにハッキリと脳裏に蘇るほど鮮烈な印象でした。
途中可憐なコマクサを眺め、頂上に立ち、燕山荘に泊まって翌朝ご来光を仰ぐ一泊二日の集団登山。天空の夜は、まさに降るような星空・・・。
他県からは珍しがられようと、どの山でも良いので出来るだけ集団登山は続けるべきだと思います。

 上り下りですれ違う人たちが必ず「コンニチワ」と挨拶しあう光景は、山の良さを教えてくれて、子供心にも「イイなぁ!」と感激したものです。

 また山ブームになれば、登山経験のある若い先生もいずれ増えていくかもしれませんね。