カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 前回ご紹介した通り、2階のファミリーコーナーでも音楽を聴けるようになったので、朝の支度時や夜のPCでのこの原稿書きの時などはBGM(正対して聴かない時は、クラシックではなくジャズのピアノトリオが殆どです)を流していますが、あまり浮気していてもいけないと、見たいTV番組も無い夜は、リビングのメインシステムも聴くことにしました(些かオーディオの話題が最近多いような気もしますが、他の話題があまり無いこともあり、一過性の“流行り病”みたいなものですのでご容赦ください)。
 16年前の我が家の新築の際に、そっくり入れ替えたリビングルームのオーディオ機器(当時はまだAVのVは無し)と配線が隠れるようにと、オーディオは柱を利用した飾り棚(シンガポール赴任中に奥様が収集した、食器やスワロスキーなど)の下にオーディオ用収納スペースを作ってもらい、そこから床下を這わせて壁際からスピーカーケーブルを出しています。プロ向けのマイクロフォン用高級ケーブルを使っていただいたのは良いのですが、片側1本だけなので、プリメインアンプはスピーカーをAB切り替え出来るのですが、宝の持ち腐れで、都度自分でケーブルを付け替える必要があります。
以来、その時購入したKEF Coda9も結局脇に追いやって、1987年のシンガポール赴任時に自作したスワンがずっとメインスピーカーでしたが、3年前に、社会人になって購入し母屋の屋根裏で眠っていたトリオLS-202を四半世紀振りに引っ張り出してきてからは、改めてその音の良さを再認識し(グレードアッしたアンプの影響も大きいと思いますが)、その後はどちらかというとLS-202をメインで鳴らしてきました。

 雨で外での作業が出来なかった、とある週末。
午前中に奥様から命じられた作業を全て済ませた後、マイクロフォンケーブルとスピーカーケーブルの結線部分が多分緩んでの接続不良で、最近右スピーカーの音が飛んだり割れたりし出したので、ここで結線をやり直すことにしました。すると奥様が、「あんなに“惚れ込んで”いたのに、最近全然スワン聴かないのね。だったら邪魔だから捨てたら?」と、神様(故長岡先生)が聞かれたら怒りそうなことを仰る(価値の分からぬ人は怖い)ので、久し振りにLS-202からまたスワンにメインスピーカーを変更することにしました。
先ず、結線部分のテープを剥ぎ、むき出しの銅線部分をサンドペーパーでキレイに磨いてから繋げ、絶縁のために再度テープで+-を巻き直し、結線部分全体を更にテープで巻いて動かぬように固定。ついでにスワンを動かして、後ろのゴミ(殆どはチロルの抜けた毛)や綿埃の掃除をして床も拭いて作業終了。キレイになりました。
 さて、先ずはLS-202で確認。音源はいつもの「Jazzベスト100」のピアノトリオから、ザ・グレート・ジャズ・トリオの演奏するマイルス・デービスの名曲“Milestones”。これは録音も良く、それぞれの名人芸のソロもあり、スピード感に溢れた演奏の素晴らしさは勿論ですが、中央にハンク・ジョーンズのピアノ、ロン・カーターのベースが左、トニー・ウィリアムスのドラムスは右側からと、各楽器の定位もハッキリしているので、左右のスピーカーの音の確認も含めた試聴音源としても最適です。
左右とも音飛びも音割れも無くキチンと出ていて、ケーブル側には問題無し。そこで、1年振り?にスワンに切り替えての音出しです。(些か長くなりましたので、2回に分けて掲載します)