カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 突然奥さまが、
 「ねえ、ウチに将棋ってある?」
 「うん、母屋にあった筈だけど・・・」
 何でも、家内の知り合いの英国人の方が、「将棋を指したい」とのこと(囲碁だけではなく、将棋も国際的なんですね)。
子供の頃使った将棋盤(父の手作りでした)と駒が母屋に捨てずにとってあった筈・・・と、探してみましたが結局見つかりませんでした。
そこで、「有る」と言った手前、責任を感じてマグネットの将棋ゲーム(旅行などの携帯用)を近くの文房具店で購入して来ましたが、

 「指の大きな外国の人が、こんな小っちゃな駒を動かせる訳無いジャン!」
 「うーん、それもそうだなぁ・・・」(確かに「歩」などは8mm角程度)
結局、家内は実家から昔将棋も好きだったというお義父さんの桐箱入りの未使用の木製(ツゲ?)の駒(私が子供の頃使っていたのは安物のプラスチック製でした)を頂いてきたとのこと。将棋盤もTVで見るような本格的な物があったそうですが、大分前に処分してしまった由(義父は囲碁の方が好きで、運転免許を返上した今は、自宅PCで囲碁ソフトと対戦中とか)。

 考えてみましたが、今やオンラインゲームなどのデジタル時代に、アナログ的な昔のモノがどこに行けば購入出来るのか皆目見当もつきません。おそらくネットで検索すればあるのでしょうが、それ程本格的な将棋盤は必要ありません。

 ホンジャ、自分で作っちゃいますか!?
ということで、事前にネットでサイズをチェックすると、正式な将棋盤の大きさは尺貫法で決められていて(縦一尺二寸×横一尺一寸)、マス目をメートル法換算すると縦横39mm×35mmとのこと。マス目の数はご存知の通り9×9ですので、余白も入れて40cm×35cmの大きさの板があればカバー出来ます。
そこで、ホームセンターに行って板材を購入。材質はパインの方が硬くて良い(公式な盤はカヤの木だとか)のですが、集積材だと継ぎ目が線を引くのに邪魔。住建材用の大きな一枚板を買って店でカットしてもらえば別ですが、一枚板で大きさ的に見合うのは、厚さ15mmで幅が30cmの桐材しかなく、桐だと軟らか過ぎるかなと思いましたが、その分軽いので450×300サイズの桐の板材(580円)と足部分に使う端材も4個購入し、〆て1100円でした。

 駒のサイズを測り、幅30cmに収めるべく、正式なマス目より狭い縦横35mm×30mm(縮小率が異なりますが、測りやすいように)で設定することにして、油性ペンで正確に線引き(正式な盤は線の太さまで決まっているそうです)し、余った部分は電動ノコで慎重にカット。本当なら、サンドペーパーで磨いて、ニスを塗ってから線を引きたい(無垢の桐は多少滲む)ところですが、時間も無く、「遊びだから、ま、イイかぁ・・・」。そして、多少は将棋盤らしくするために、端材の足4本を木工用ボンドで取り付けて、一応完成です。更に余った桐板の端材を(これは適当に)カットして駒台にしました。些か手抜きではありますが、これでご勘弁。