カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先月末、諏訪への外出(会議終了後の懇親会設定のため、一旦自宅へ戻り、松本から電車で)の折、ちょうど昼時でしたので、列車時刻の都合上、松本でのランチと相成りました。
既に駅ビル(MIDORI)にいたこともありますが、ここの4階食堂街の「松本からあげセンター」のラーメンが、「意外と美味しいですよ!」と会社の同僚から以前薦められたこともあり、3階の改札フロアで発車時刻を確認してから4階へ向かいました(以前は餃子専門店だった筈の一角が「ご飯屋」という新しい店になっていて、生産者直送という卵かけご飯に興味を惹かれましたが、ここは初志貫徹)。

 結構な混み具合。カウンター席が一杯だったこともあり、恐縮ながらテーブル席へ案内いただきました。
女性お一人様、或いはグループでも、皆さん普通に「からあげ定食」を食べられています。一年程前に初めてランチで入った時には「からあげ定食」を食べましたが、こちらはどのメニューも結構なボリュームです。また、リタイア組と思しき中高年の方々が、独りで、或いは友人と昼から飲んでおられましたが、羨ましい限り。そうしたセットメニューもあって、電車に乗る前とかの“チョイ飲み”にも向いた店のようです。
この店は、最近中信地方を中心に県下に多店舗展開している「豚のさんぽ」グループの唐揚げ専門店で、3年くらい前に駅ビルにオープン(上田にも出店)。
松本市内では、最初に渚ライフサイトに豚生姜焼きの「豚さん食堂」、松本駅お城口を出た横の長屋形式の飲食店街「ヴェルデ」に、焼きトンとハイボールの「豚みむら」(以前、移動の都合で、飲み会開始前に小一時間あったので、こちらで時間調整の“チョイ飲み”をしたことがあり、串は小振りでしたが美味で、価格もリーズナブルでした)や、最近では、中南信ではお馴染みの「焼きたてや」とのコラボで、たこ焼きとハイボールの立ち呑み屋などを矢継ぎ早に展開しています。因みに「豚のさんぽ」グループ一号店は大町とか(系列も不明で、突然現れたような不思議な会社です)。

 から揚げ定食(税抜780円)にミニラーメンが付いた「デラックス定食」(同980円)などのセットメニューもありましたが、食べ切れる自信が無く、またラーメンをしっかり味わいたい思いもあって、「からせんラーメン」(同680円)を注文。
程無く運ばれて来たラーメン。鶏肉専門店らしく“鶏ラーメン”といった趣。勿論鶏ガラで出汁を採り、チャーシューの代わりに、ホロホロの鶏のつくねが載っています。野菜は、煮キャベツと、カイワレにモヤシ、白髪ネギとイリゴマがトッピング。麺は中太麺。
透き通ったスープは生姜をかなり効かせ、鶏ガラと野菜の甘みが特徴のアッサリスープ。麺が、好みの固茹でなのが個人的には有難い。アッサリで大変優しい味わいです。
多分煮込んだキャベツからだと思いますが、かなりスープに甘味を感じます(定食に添える千切り用に毎日大量に使った残りであろう、ザックリ切ったキャベツの芯が、出汁を採るには良いですが、そのまま茹でた具でも入っているのは些かゲンナリ・・・)。何となくヘルシーに感じる味付けは、女性には好まれるかも知れませんし、また唐揚げや“松本B級グルメ”の山賊焼きと一緒に食べるには、生姜の良く効いたアッサリ系スープは相性が良いのかもしれません。しかし、個人的にはアッサリし過ぎで、また生姜も(“生姜ラーメン”とでも呼べそうな程に)一口目から最後まで気になり、好みの味ではありませんでした(胡椒で多少味が変わるかもしれませんが、普通のテーブル胡椒しかなく、今回胡椒は使わず)。
でも、鳥唐揚げの専門店らしい特徴を出すべく工夫されていて、こういう味のラーメンがあっても良いと思います。

 全体的にメニューの値付けは些か高目の様な気もしますが、ボリューム感はあり、テーブルには“ガリもやし”(寿司店の酢漬けの“ガリ”のモヤシ版)がフリーで置かれ、定食に添えられる千切りキャベツのお替わりは無料サービス。店員の方々もテキパキしていて、店内も活気があります。店頭には惣菜屋さんのような専用カウンターもあり、唐揚げや山賊焼きの持ち帰りも可能。惜しむらくは駅ビル(テナントショップの閉店は夜8時。食堂街も9時だったような・・・)のため、確かラストオーダーが8時と早いこと。
お土産に買って帰る際の“チョイ飲み”には良いかもしれませんね。