カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 京都が発祥の「餃子の王将」。
確か山科に本部があり、当時も市内に何店舗も展開していて、学生時代は良くお世話になりました。付け合せに千切りキャベツが添えられえていた、ジンギスカンや鶏唐揚げ定食。確かパーローとかエンザーキと注文を通すのに店内で呼称していたような・・・。それに、ニラレバが好きになったのも、ここのお陰かもしれません。当時(もう40年近く前になります)は、定食が200円台、餃子は一人前120円か130円だったような気がします。本当に貧乏学生の味方でした(一番安かったジンギスカン定食など、「何の肉か分らん」などと陰口を叩かれながらも、良く食べました)。
そのため社会人になってからも、出張で京都に行く機会があると、懐かしくて京都駅周辺を探しましたが、その時は残念ながら見つかりませんでした。

 その後、創業者一族から独立したという「大阪王将」との“のれん騒動”等もあり、県内で初めて長野駅ビル内に「大阪王将」が出店し、何年か前に外出した際に、「王将」の文字に惹かれて入ってみましたが、餃子もニラレバも、記憶にある「王将」の味ではありませんでした。そのため、庄内にも松本最初の「大阪王将」が出来ましたが、一度も行ったことはありません。

 新盆のお参りに来ていただいた知り合いの方から、島内に「餃子の王将」が出来たと教えていただきました(何度も、「大阪王将」じゃないですよネ!」と、念押し確認)。
ネットで調べてみると、何と、松本駅前のアリオのレストラン街にも「餃子の王将」の直営店が既に出店済みで、その後開店した島内の店はフランチャイズとのこと。知りませんでした。そうと分れば、やはり懐かしくて、アリオの直営店の方に行ってみることにしました。

 夕刻の打ち合わせで外出した後で、駅前のアリオへ立ち寄り、いざ王将へ。
メニューは昔とは違うようですが、懐かしいロゴが目立ちます。7階の食堂街にある店舗は、平日ということもあり、それ程の混みようではありませんでしたが、学生さんグループなど、客層はやはり若い方が多いようです。
(この食堂街に来たのは。おそらく10数年振りだと思いますが、浅間温泉に本店のある豆腐料理の「まるゐ」や蕎麦の「砂場」が、30年近く今でもテナントとして店を続けているのは立派の一言)
早速、私メはニラレバと餃子の定食セット(+生ビール)を注文。奥さまは、野菜炒め単品と餃子。
暫し待つ間に店内を観察。昔(京都)の店舗はカウンター席ばかりで、その場で調理していた厨房が目の前にありましたが、今ではテーブル席がむしろ多く、昔に比べはるかに清潔です。でも、目の前で調理する分、中華鍋を炒める音や注文を復唱する声が飛び交い、昔の店の方が活気はあったかも・・・。でも店員さんはテキパキしていて、何となく昔の雰囲気も感じられました(事件もありましたが、会社は頑張っているようで何より)。
 餃子は一人前6個で220円。今の時代でも十分に安い方でしょう。
スープとキムチが付け合せで付いた定食セットで900円ちょっとでしたので、ニラレバ定食とすれば700円程度でしょうか。
ニラレバは、昔の味の記憶が無く、些か塩味がキツ目に感じました(若者には良いかもしれません)。でもニラやもやしなどの野菜はシャキシャキしています。レバーも、昔は(もっとシンプルで)そこまで手を掛けていなかったように思いますが、下味を付け、片栗粉を塗してさっと揚げてあり、柔らかくてジューシー。
餃子は・・・そう、この味です。学生時代と変わっていません(舌の記憶では)。学生時代を懐かしく思い出しました(当時は、薄緑色/青磁色?の安っぽいお皿でしたが、さすがに変わっています)。
奥さまは、独特のシーズニングの効いた餃子を含め、子供の頃から親しんだテンホウの方が好みだそうですが、王将の餃子も高評価で何より(また来れそうです)。
ただ、今でも価格含め十分庶民的ですが、さすがにメニューにはジンギスカン定食などはありませんでした。

 地元松本でも、「餃子の王将」が楽しめるようになりました。