カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 毎週休肝日の定番メニューである「古城そば」(松本市熊谷製麺)。
いつも辛味大根を何とか探し薬味にしているのですが、秋になって、漸く坂城町特産のネズミ大根が上田地方に出回り始めました。また甘みの強く色鮮やかな上田みどり大根(地元では単純に「おろし大根」と呼ばれています)も、最近は松本でも東信系のスーパー「ツルヤ」にも時々並んでいることがあるので、オシボリ蕎麦派や大根おろし好きには最適のシーズンです(何のこっちゃ!?)。この時期の我が家では、常時店頭に並んでいる上田のスーパーで(帰宅時に)購入した、ねずみ大根と上田みどり大根を常備しています。
但し、「古城そば」は、如何にも信州そば(ジャブジャブ浸して食べる)風の付属の「そばつゆ」が私には甘過ぎるので、家内が料理用に使う「創味のつゆ」をオシボリ(辛味大根を卸した絞り汁)で3倍に薄めて江戸前風のそばつゆにしています。ただ、気候のせいか、今年のネズミ大根は辛味が少し弱い様な気がしますが果たしてどうなのでしょう?個体差なのかもしれませんが、今のところ、手や口が痺れるような辛いのにまだ当っていませんので。

 先日、ショートステイで母が居なかった日は、古城そば2パックでは量が多いので、3人前の「安曇野道祖神そば」(安曇野麺匠)を久し振りに購入してみました(2パック4人前の古城そばと一袋3人前の道祖神の値段は450円程で殆ど変わりません)。その時点で「古城そば」は未だでしたが、こちらに“新そば”シールが貼ってあったこともありましたので、以前の“酷評”(第340話)以来少しは改善したかどうかという興味もありました(って、このブログ記事を読んでいる訳もありませんが)。

 結果は変わらないどころか、むしろ悪くなっていました(但し、好み、味の嗜好は人それぞれ・・・です)。
以前は、味が落ちたとはいえ、まだ二八系という感じはしたのですが、今回は七三以下に感じます。例えば、生蕎麦を茹でた時に少しプチプチ切れる「古城そば」に比べ、「道祖神そば」は見事に全く切れていません。つなぎの小麦粉が多いのでしょう、味も以前に増して、そば粉よりも小麦粉の風味が優ります。
 「えっ、何これ!?これじゃ、うどんジャン・・・」
(蕎麦は喉越し重視!という方には、逆に良いかもしれませんし、温蕎麦には、古城そばはダマになり易いので、こちらの方が向いているかもしれません。但し、我が家では、温蕎麦の時は、「古城そば」よりも更に安くてダマになりにくいツルヤオリジナルの生そばを使っています)
 「どうしちゃったんだろう?」
以前の「赤だすき製麺」時代の「安曇野道祖神そば」は、下手な蕎麦屋よりもよっぽど(有明に住む先輩から「地元の蕎麦屋でも出している処がある程だから」と薦められたくらいに)美味しかったのですが・・・。
工場で安曇野伏流水を使うとか、自動での製麺時に包丁切り(手切り)に近い食感を出すとか、製造上の工夫は大いに認めるところですが、一番肝心の原材料がこれでは・・・。もし材料費(玄蕎麦)の問題なら、多少値段を上げてでも味は変えない方が良いのに・・・と思います。昔は、本当に感動するほど美味しかっただけに残念です(製造している方々が一番お分かりだとは思います。どうか、頑張ってあの味を復活させてください!)。

 疑問のある方は、是非一度「古城そば」(1パック二人前で250円程度)と両方を食べ比べて、ご自分の舌で判断してみてください。
なお、生蕎麦を茹でた後の「そば湯も美味しく飲める」旨の記載がありますが、酸っぱい匂いがする(これは、家庭でも美味しく茹でるには弱酸性で茹でた方が良いため、水道水のpH調整剤としてリンゴ酸が使われていることが多い)ので、確かに(打粉を含め)そば粉はたっぷり茹で汁に溶けていますが、個人的には(名前からして害は無いようですが)ちょっと飲む気にはなりません。やはり、そば湯まで楽しむためには、蕎麦屋さんまで行かないと・・・。最近では、わざわざそば湯に蕎麦粉を溶いてトロミを付けている蕎麦屋さんも多いですから。

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