カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 飛騨旅行の最終日。早朝雨が降って少し肌寒いくらいでしたが、車で飛騨牛を運ぶには却って好都合です。
朝ゆっくりと温泉を楽しみ、9時半に開店という前日のスーパーに行って飛騨牛を購入。戻り、10時半に下呂を出発。国道41号線を高山に戻ります。平湯・安房峠方面へは高山手前から向かう道がありますが、我々は高山の市内観光をしてから帰ることにしていました。

 高山市街へ入り、陣屋横を抜けて宮川を渡り、炎天下を避けるべく屋根付きの駐車場へ駐車。ナナをバギーに載せて、古い町並が続く「三町伝統的来建造物保存地区」へ。三町は、上一之町から二之町、三之町とありますが、車両規制がされているのは上三之町のみでしたので、ナナを載せてバギーを押して行くのに歩き易い三之町を往復することにしました。
しかし驚いたのは人の波。GW明けだというのに通りは人でごった返しています。それもその筈で、中国からを中心としたインバウンドの観光客と、修学旅行の団体客(因みに掲載の写真は、顔が映らぬ様に、人通りが過ぎたタイミングで撮影しました)。
 「そうかぁ・・・。GWは関係無いんだ!」
以前来た時も立ち寄った酒蔵や味噌屋さんも、たくさんのお客さんでごった返しています。前回も気に入ったお酒が見つけられず(≒高天純米でイイ・・・)、また味噌汁が試飲出来る味噌屋さんも「う~ん、丸正の味噌の方が美味しい・・・」と結局何も買わず終いでしたので、今回はナナも一緒でもあり入店せず。
犬連れで観光していて思うのは、残念ながら地元松本でも観光客の多い中町や縄手通りも同様なのですが、高山も「ペット入店OK」という店の少ない事(松本中町や高山など、古い町並ではテラス席を設けるのは難しいかもしれませんが)。
ペット連れに優しいのは、別荘族が多い事もあってか、近隣では軽井沢くらいではないでしょうか。信州では別荘地を抱える白馬も蓼科であっても、ペットホテルを除けば残念ながらどこも失格です。
高山の上三之町で見つけたのは、唯一スイーツが売りの喫茶店1軒のみ。昼時でしたので、「スイーツじゃぁ・・・」。結局、高山ラーメンの店も飛騨牛の店もどこも入れず。ネット検索すると、高屋駅付近にワンコ入店OKの洋食屋さんがありましたが、ここからは遠いし高山に来てまで洋食じゃあ・・・。しかし、街角の美味しそうな“風景”に我慢出来ず、食べ歩きでみたらし団子(素朴ですが、焦げた醤油が香ばしく、柔らかくて実に美味!)を既に食していた奥さま曰く、
 「私は飛騨牛コロッケでイイから、ラーメン屋さんに一人で入って食べてくれば?」
 「でもせっかくナナも一緒だから、独りで食べてもなぁ・・・。(食べなくても)イイや!・・・それか、来る時に道沿いにあった「板蔵ラーメン」のドライブインにでも寄って食べるから」
 「じゃあ、二人でコロッケ食べヨッ!」
・・・と結局相成り、テラス席で飛騨牛コロッケをいただきました。
それにしても、飛騨牛の串焼きか炙り寿司のテイクアウトの店だったか、二重に折り返しての行列が出来ていたのには「凄いですね!」と感嘆。
余りの人込みとペットOKの店も無いことから、早々に高山を後にしました。ところが、途中の「板蔵ラーメン」はナント定休日・・・。
 平湯手前にあった「ワンワンパラダイス高山」。山の中で自然豊か。犬にとっては良い環境かもしれませんが、「高山」というには市街から30分以上離れた場所。ま、確かに反対側の松本市と接する乗鞍岳山頂までは高山市内ですから間違ってはいませんが、
 「うーん、平湯か奥飛騨にした方が良くナイ?」
 「ブツブツ文句ばかり言っていないで何か食べたら?お腹が空いてイラついてるんでしょ!?」
ということで、平湯手前のドライブイン「赤かぶの里」へ立ち寄り。以前職場旅行でもトイレ休憩でバスが立ち寄った場所です。岐阜県側最後のお店だと思いますが、昔に比べて何だか寂れたような・・・。ここで、「高山ラーメン」をいただきましたが、食べている間お客さんは私メ一人だけ・・・でした。

 ホンモノの高山ラーメンは、今度来た時の楽しみに取っておきます。
 「また、ナナと一緒に来ようね!っと」
今回は、ナナも一緒に初めての下呂温泉。三名泉と云うだけあって、なかなか良い泉質の温泉でした。そして、しっとりと落ち着いた飛騨古川も実に良かった。また高山の人気には驚きました。考えてみれば、もし明治期であれば同じ筑摩県の中の“県内旅行”でしたので、次回は“県外”の美濃の郡上八幡まで足を延ばそうかな・・・。

 それにしても、一日も早く「中部縦貫道」が出来るとイイですね。