カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 一坪足らずのハーブガーデンで毎年育てているバジル。今年は三株。
シーズン中は、トマトソースのパスタなどのトマト系の料理やピザなどに必要な都度必要な量の葉を摘んで来ては使っているのですが、そう大量の葉を使う訳では無いので、シーズンが終わる秋にはたくさんの“生”バジルが余ってしまいます。バジルは霜に会うと、葉が真っ黒くなってしまいますので、例年降雪前のシーズンの最後に、葉を全部積んで、奥さまがオリーブオイルや松の実などと一緒にミキサーに掛けて自家製のジェノベーゼソースを作り、冷凍保存したり、娘の所に持って行ったりしているのですが、パスタ以外では、例えば魚料理のソースに使うにしてもそう大量消費する訳でもないので消費し切れないこともしばしば。冷凍保存するにしても、“冷凍焼け”してしまうので何年も保存できません。
そのため、今年は栽培する株数も減らしたのですが、降雪の時期を迎え、結局使い切れず余ってしまいました。ジェノベーゼソースは昨年作ったのがまだあるそうなので要らないとの仰せ・・・。
そこで、頑張ってジェノベーゼではなく、生バジルをみじん切りにしてパスタにしたり、炒めモノにも使ったりしたのですが、まだたくさん茂っています。11月に入り、信州松本では文字通り“霜月“で、霜の降りる時期です。
 「ムムム、どうしようか~?」
そこで、ネット検索して調べた結果、「乾燥バジル」を作って保存することにしました。

 冬に(奥さまが)干し芋を作っているネットを使って天日干しにしても良いのですが、2~3日と時間も掛かりますし、天日干しだと色がくすんでしまうようです。むしろ、電子レンジで“チン”(600W×1分×2回)すれば、簡単に色味も良く(緑色が濃く)仕上がるのだとか。ポイントはキッチンペーパーでサンドして(挟んで)耐熱容器のバットや皿に載せて裏返して二度レンジに掛けること。
摘んで来たざる一杯山盛りのバジルの葉。我が家のハーブは全て無農薬ですが、ホコリを落とす必要があるのでさっと水洗い、バジルは傷つくとすぐに黒く変色してしまうので優しく水洗いをします。

篭などに敷いてベランダに置き、軽く天日干しをして水気を切り、その上でレンジに掛けます。レシピ上は、600Wで1分。裏返してもう一回。最初は葉が多過ぎて十分に乾燥しなかったので、30秒ずつ裏返してもう一度レンジに掛けましたが、以降は葉の量を減らしたらレシピ通り2回でパリパリ(カサカサ?)に乾燥しました。いやぁ、これなら確かに簡単だ。あっという間に乾燥バジルが完成です(注:写真は電子レンジ1回目の様子。ペーパーが湿っているのが分かります。そして、裏返して2回目の完成後)
 保存は、渡米するために長女が置いて行った調味料類の中で、終わって空になっていたペッパー・ミルがあったので、熱湯消毒をして乾かしてから、乾燥バジルをプラスチックバックに入れて手で揉んで粉々にして容器に詰めました。あれだけあった(と思った)バジルの葉が、乾燥させたらペッパー・ミルの容器ちょうど一本に納まりました。これでもスーパーなどに売っているお馴染のS&Bのドライバジルの容器4本分位あるでしょうか(同じサイズで比べてみました)。長期保存出来るので、一年くらいは十分持つでしょうから、一年後は(栽培すれば)またバジルがたくさん収穫出来ますので、一年間で使い切ろうと思います。ジェノベーゼもそうですが、乾燥バジルの大量消費レシピ、パスタ以外に何かあるのでしょうか、ね??探さなくっちゃ!
【追記】
乾燥バジルを作った翌日、今シーズン一番の寒気がやって来て、松本は1℃。朝、真っ白く霜が降りていましたので、ギリギリ間に合いました。ヤレヤレ・・・。