カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 那須での最終日。知り合い等に買って行くお土産を物色。
牛乳やチーズといった乳製品という訳にもいきませんので、お菓子といってもありきたり・・・。そこで、数日は日持ちするとのことだったので、ペニーレインのイチオシのブルーベリーブレッドや菓子パン、バウムクーヘンなどのお菓子をお土産にすることにしました。

 それと、那須IC近くの那須街道沿いに在る「わら納豆」という看板が気になっていたので、お店に入ってみました。
そこは、「フクダ」という“天然”納豆を造っているメーカーの直売店でした。
子供の頃のイメージで納豆というのは藁に包まれているというのが定番だった記憶がありますが、最近はトンと見なくなりましたが。その理由は、「わら納豆」は昭和20年代にサルモネラ菌による中毒事故が発生したため、長年製造が禁止されていたのだそうです。
今でも、納豆に包まれた納豆を販売している会社も皆無ではないそうですが、しかしその納豆も、衛生上の理由で仮に藁に入っていても中身は純粋培養した納豆菌を使っているのだそうです。
そうした中で、この「フクダ」は藁に棲む天然の納豆菌を使った昔ながらの納豆を製造している会社なのだということが分かりました。中毒事故の起こらない製造方法を確立させ、50年ぶりに製造許可を取得したのだそうです。しかも、大豆(勿論国産)も稲藁も栽培期間中は農薬も化学肥料も一切不使用とのこと。曰く、
『わらに棲む天然の納豆菌で造る伝統の納豆が五十年振りに甦りました。当地方の農家に昔から伝わる伝統の納豆です。』
栃木県南東部周辺の農家には、各家に昔から伝えられてきた伝統の納豆があり、それは冬の農閑期のみに、藁に自生している天然の納豆菌を活用して造られてきたのだとか。
小粒の「吟醸納豆ふくふく」、「吟醸納豆那須の郷」共、300gで一本1200円。栃木県北部に伝わる大粒大豆を使った「大天元」は同じく300gで2000円ですが、大粒は予定量が終了してしまったため今シーズンは製造出来ないとのこと。
小粒の「ふくふくは」は長時間大豆を煮た昔ながらの製法で柔らかい食感。同じく「那須の郷」は大豆を煮るのではなく蒸すことで、柔らか過ぎず大豆の食感を残した納豆。スタッフの方によれば、「那須の郷」の方がよりたくさん糸を引く納豆だそうです。
 そこで、知り合いへのお土産用に、小粒二種類の贈答用セット(たれ付き2700円)を工場直送で送ってもらうことにして、自宅用には糸引き納豆という「那須の郷」を一本買って帰って食べてみることにしました(食後の感想は、また後日ご紹介します)。
因みにこと直営店では、この「わら納豆」1パックとご飯、生卵、味噌汁のイートインスペースがあり、一人500円で納豆以外は食べ放題なのだとか。他のメニューはありませんので、夜はともかく、わら納豆の試食を兼ねて、朝食には良いかもしれません。