カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
私たちの住む渚地区のマンションの周囲には、市街地でありながら松本地方の伝統的な古民家である本棟造りの家がまだ数件残っていて、そうした家を囲む屋敷林の様なエリアもあって結構なたくさんの木々が残っています。。
今年になって、春先以降、そんなエリアを回る朝のワンコの散歩の時や、昼間マンションの部屋からも近くに屋敷林の周辺に見慣れぬ鳥を見掛ける様になりました。
少なくともマンションに引っ越してからの昨年までの3年間には見たことも無い鳥で、というよりも、個人的には里山の岡田や沢村地区に棲んでいた時も、そして学生時代の京都や新婚時代の諏訪でも(赴任した、気候帯の異なる熱帯のシンガポールでは当然ですが)見た記憶の無い、自分の記憶の中では生まれて初めて見る鳥でした。


でも、鳴き声は容姿からするとキレイな鳴き声ではなく、些かしゃがれ気味のだみ声のギェーギェーという様な鳴き声で、姿から連想してキレイな鳴き声を期待していると少々がっかりしてしまいますが・・・。
そこで、気になって特徴を入力して調べてみました。すると、該当し掲載されていた写真からも「この鳥で間違い無い!」と確信出来たのが、オナガでした。
(以下掲載した2枚の写真は、ネット記事からお借りしました)

『オナガ(尾長、Cyanopica cyanus)は、スズメ目カラス科オナガ属。
ユーラシア大陸の東西両端の2つの離れた地域に分かれて分布する留鳥である。分布の一方はロシア東部、中国東部、日本など東アジアで、もう一方はイベリア半島の一部である。
なお、日本では分布を狭めており、1970年代までは本州全土および九州の一部で観察されたが、1980年代以降西日本で繁殖は確認されておらず、留鳥として姿を見ることはなくなった。現在は本州の福井県以東、神奈川県以北で観察されるのみとなっている。わずか10年足らずで西日本の個体群が姿を消した原因はまったくわかっていない。ただし、九州の個体群については近年になって分布を拡大し続けているカササギとの競争に敗れたという説がある。このように分布域を狭めてはいるが、東日本に残された群の個体数は減少どころか増加の傾向にある。
全長は 34-39cm で、キジバトより一回り大きい程度。ただし尾羽が 20-23cm と長く、頭と体の大きさはムクドリ大。 名前の由来は、尾羽が長いことによる。なお、黒色に見える頭部の羽毛は濃紺。』
とのこと。

『オナガは中部地方より北の、本州だけにいます。従って、関西のバード・ウォッチャーにとっては、是非お目にかかりたい鳥の1つです。尾が長いのでオナガと呼ばれています。良くテレビドラマで京都の話題の背景にオナガが鳴いている場面がありますが、自然ではありえない状況です。』
という記載もありました。
因みに、文中に在る「留鳥」(りゅうちょう、英語では: resident bird )とは、年間を通して同じ場所に生息し、季節による移動をしない鳥の総称。移動をする「渡り鳥」とは異なり、繁殖も越冬も同じ地域で行い、日本列島に生息する留鳥の身近な代表例としては、スズメ、カラス、そしてキジなどが挙げられます。
ただ警戒心は強い様で、ベランダに出て写真を撮ろうとするとサッと飛び立ってしまうことも良くあり、なかなか上手く撮影出来ません(今回掲載した写真は、ネット記事からお借りした2枚と、ぼやけていますがスマホと、そしてまだ使っているSonyの“レンズスタイルカメラ”QX-10でも、それぞれズームを最大にして撮影した写真です)。
また縄張り意識が強いのか、或いは巣を守るためだったのか、ある時はオナガがカラスを攻撃しながらしつこく追いかけまわしていて、カラスは“ほうほうのてい”で逃げて行きました。もしかすると家族を守るためだったのかもしれませんが、姿に似合わず意外と気が強い面もあるのかもしれません。
冬の間は一度も見掛けたことが無かったので、多分この春以降だと思いますが、“留鳥”の名の通り頑張ってこの辺りに留まって元気に生息し、そして家族を増やして我々の目を楽しませてくれたら・・・と願っています。
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