カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
奥さまが月例で7月度の“家政婦”に横浜の次女の所に2週間行って、投票日には不在になることから、参議院議員選挙の期日前投票に行って来ました。
この日は、登山トレーニングを兼ねて城山まで登り、そこから下って松本城公園を経て松本市役所の期日前投票所へ。そこからまた渚に歩いて戻ります。家を出たのが10時近くになってしまい、もうかなり暑くなっていましたし、夏は山並みを望める日の方が少ないのですが、この日の北アの峰々も霞んでいて見えなかったので、いつもの“城山トレイル”でアルプス公園まで行くのは諦めて城山公園までとしました。




(注:対比するために、春に花が咲いていた時の藤棚の写真も掲載しました)
そして公園の一角にある花壇では桔梗の花が満開でした。桔梗は秋の七草なので何となく秋をイメージしてしまいますが、花の時期は6月から10月とか。ですので、桔梗は梅雨の頃から夏を通して咲く花なのですね。
暫く休んで城山から下り、途中久しぶりに塩釜神社にお参りして、孫たちの健やかな成長をお祈りして、旧開智学校から松本城へ。
松本信用金庫が旧開智学校と松本城を並べたポスターに使っていて、個人的にも気に入っている“文武両宝”というキャッチフレーズの通り、二つの国宝を巡る贅沢なウォーキングコースです。

また平城で、元々は湿地帯だった軟弱な地盤に建てられた松本城も、文化庁の指針に基づく耐震診断の結果、震度6強から7の大地震に対して耐震性が足りず、中でも乾小天守は倒壊の恐れがあるとの診断結果を踏まえ、5層6階の大天守については1~5階の内部に国宝5城としては初めて鉄骨フレームを設けて柱や梁(はり)を補強するなどの案を文化庁と協議し、乾小天守など天守を構成する他の建物についても、鉄骨フレームで補強する方向で了承を得たことから、天守閣の1階から5階に鉄骨フレームを入れるという耐震補強工事を2028年度以降に実施するとの発表があり、その間(「少なくとも2~3年で終了できる工事ではない」との市長のコメント)は天守閣への入場は出来なくなるそうです。そして工事完成後は、敢えて鉄骨フレームを見える様にするのだとか。その理由は、鉄骨は現状の木材との区別が容易で、1955年の「昭和の大修理」から150年後となる2105年頃に予定されている次の解体修理時に、もしかすると鉄骨を使わない画期的な耐震方法が考案されている可能性もあり、その際には原状復帰が可能というメリットも踏まえての結果だそうです。
従って、築城当時のままの天守閣内部の姿が見られるのは2028年の工事開始前まで。明治維新後の廃城の危機を先人の市民の手で守り抜いてきたお城ですので、現代に暮らす我々松本市民が“オラホの宝”として未来の子孫たちへキチンと残していくためには止むを得ません。80年後の未来に期待しましょう。
あの熊本地震での熊本城の被災中継には本当に涙が出る程ショックを受け、その後少しでも復興のお役に立てばと僅かばかりの寄付をさせて頂きましたが、松本城にも同じことが起こらぬ様に市民としては願うしかありません。

『近年、松本城では、経年の堆積物により、堀が埋まりつつあります。また、降水量の少ない時期や地下水の流入量が少ない場合、堀の水面上に堆積物が露出し、悪臭を発生するなどの課題が生じています。
そこで、堀の堆積物除去(浚渫)と水質浄化のため、史跡松本城の堀の全面的な浚渫を令和5年度から実施します。』

そして壊れたままだった埋橋も先月補修工事が終了し、赤い欄干がキレイに塗り直され、モノクロのお城と赤の対比が映える人気の撮影スポットとして、この日も観光客の皆さんが写真を撮られていました(但し、これまで同様渡ることは出来ません)。



