カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年はコロナ禍で登山も、入山禁止となった富士山をはじめとして、異例の夏でした。個人的には、素人ながら、日帰り登山ばかりではなく、50年振りの山小屋伯で入門者向けではありますが、燕か蝶ヶ岳に登りたかったのですが、それを諦めて今シーズン中に身近な美ヶ原へもう一度、今年は合計3度登る予定です。

 そんな異例のシーズンだからこそ、NHK-BSで時々放送される田中陽希さんの「グレートトラバース3」を毎回楽しみにして視聴しています。
屋久島に始まり、全て自分の足だけで日本全国の300名山を踏破するという企画。海はカヤックで漕いで渡り、後はひたすら歩く・・・。
最近終わった放送では、北アルプスの後立山連峰を縦走して北アルプスの最後に御岳に追悼登山をして、その後恵那山等を経て自宅のあるという神奈川へ一旦戻る途中に諏訪の入笠山へ登ったところで一旦放送が終了しました。
これが、まだ2018年の秋ですから、その後彼はコロナ禍の前に山形まで行き、最近まで酒田で数ヶ月間の間ずっと足止めをされていましたので、実際には2年前の登山の様子が放送されていたことになります。

 1年前の2019年6月末、美ヶ原登山の後で立ち寄った「桧の湯」(第1451話)でご紹介した通り、
『(桧の湯の)入り口にサイン色紙と写真が飾ってあり、見ると「グレートトラバース3」と「田中陽希」のサイン。日付は僅か一ヶ月前の2019年5月20日。
因みに帰宅後調べてみると、百名山の「1」、二百名山の「2」を踏破し、現在陽希さんは「グレートトラバース3」として三百名山を踏破中。その「グレートトラバース3日記」に依れば、5月16日に159座目となる群馬・長野県境の荒船山から佐久を経て、18日に松本からは反対側の旧武石村からの焼山沢ルートから160座目の美ヶ原で山荘に一泊し、翌19日に美ヶ原から鉢伏山を経て20日に下山途中の朝一番でこの「桧の湯」に立ち寄ってから松本城にも登城し、たまたま市中で開催されていたクラフトフェアも覗いた由。
その後24日には162座目となる鉢盛山に登り、ナントその後で「ノースフェイス松本店」主催と言いますから本町の「信毎メディアガーデン」だと思いますが、5月26日には「交流会」が開かれ、多くの山好きが押し掛けたのだとか。それで松本滞在が長かったのですね。全く知りませんでした。
最近は有名になり過ぎて、陽希さんの先回りして待ち構えるファンも多くなったため、登山道の整備された百名山ならいざ知らず三百名山ともなると中には未踏のルートもあろうことから、事故防止のために陽希さんの予定ルートや現在地を公開していないのだそうですが、
 「あぁ、すぐ近くにいたんだなぁ・・・。そうか、百を含めた三百なのだから美ヶ原に寄っても当然なんだ・・・」
と、一ヶ月前のサインを見ながら暫し感慨に囚われていました。
因みに、陽希さんは5月末から八ヶ岳を縦走した後、6月上旬からは南アルプスに向かわれた由』

 今回の放送で印象的だったこと。それは、噴火で58名が犠牲になり、未だ残る5名の方が行方不明のままの御岳山。山頂の王滝村にある剣ヶ峰はいまだ入山禁止のため、摩利支の山頂を以て御嶽登頂。
彼は、岐阜県側の麓で晴れの日を待って御嶽への登山開始。それは、自身前回登山の1ヶ月後に噴火があった由。場合に寄ったら自分も犠牲になっていてもおかしく無かったとして、代わりに犠牲となった未だ帰らぬ方を含め63名の方々の鎮魂のために、入山禁止の山頂剣ヶ峰を望める晴れた日にどうしても登りたかったとのこと。一緒に視ていた家内が思わず、
 「田中陽希さんて・・・優しいね!」
イヤ、山を愛する人(山男だけでなく、最近は山ガールも)は誰もが皆優しいのだと思います・・・。

コメント

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。

トラックバック