カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 ヨガなどをしながら奥さまが“ながら”でつけているTVの朝の情報番組。
その中で唯一楽しみにしているのが、「今朝のワンコ」とか。
一般家庭で飼われていて面白芸を持つワンコが紹介されるコーナーなのですが、最近はコロナ禍でロケの収録が出来ないためか、“レジェンド”と称して、過去の放送分から話題になった色々なワンコの紹介がされています。確かに、中には「おお、凄い!」と感嘆符が思わず付くような、或いは捧腹絶倒なユニークな一芸を持つワンコもいるのですが、時には「ん?」というワンコも・・・。
そんな或る日のワンコは、飼い主に散歩をせがむ際、飼われている庭から必ずリビングのサッシを引っ掻くため、サッシが傷だらけになっている云々・・・という内容。そこで、
 「そんなのでイイんだったら、チロルの方が遥かに上ジャン!」
と思わず叫んでいました。
 7年前に亡くなった我が家の最初の愛犬チロル。
家を建てた時に、生後1~2ヶ月で我が家の玄関に捨てられていて、そのまま我が家の最初の愛犬になったチロル。娘が、安いけどみんなに愛されているからと、「チロルチョコ」から命名されたチロル。賢い犬で家族にはとても忠実でしたが、他の人には吠えまくるので室内で飼っていました。
夜はケージに入れるのですが、夜が明けても私メが起きて来ないと、ケージの留め具を鼻で上に持ち上げて自分で扉を開けてしまい、二階への階段を上がって私を起こしに来るのです。その際、二階に来ると家内に叱られるため、抜き足差し足で階段を上がって来て、一切吠えずに、私メが気が付いて起きるまで前足で声も出さずにじっと突いているのです。漸く起きると、着替えるのをお座りして静かに待ち、そして先立って静かにまた階段を下りて行き、一階に下りてから初めて早く散歩に行こうとばかり、ジャンプしながら吠えるのです。
家内に気付かれぬ様に、ずっと無言のまま静かに黙って前足で突いている、そんなチロルに、思わず、
 「お前、賢いなぁ!」
すると家内が気が付いて、
 「こらっ!チロル、2階に上がって来ちゃダメじゃない!」
と、叱られたチロルは慌てて黙ったまま階段を駆け下りて行くのです。

 懐かしいなぁ、また夢の中でイイから、チロルに会いたいなぁ・・・。

 二ヶ月に一度お風呂でシャンプーをしたのですが、お風呂が大嫌いだったチロル。毛を乾かすドライヤーも嫌いだったので、しょうがなく、風で毛が乾く様に軽トラの荷台に乗せて農道を走るのですが、車は大好きで喜び勇んで飛び乗るチロル。
我が家のドアノブは、下に押し下げて押すと開くタイプ。それを覚えて、立ち上がって前足でノブを押し下げ自分でドアを開けたチロル。人が来たりすると、警戒して玄関に行ったり、私がお風呂に入っているとドアを開けて確認に来たチロル。

 そんなチロルの行動は、結構レジェンド並みにTVで紹介出来たかもしれません。問題は家族以外の他人への警戒心が非常に強かったので、誰がそんなチロルを撮影出来たかですが・・・。
手前味噌ではありますが、本当に賢かった我が家のチロル。縁あって我が家に来て、18歳の天寿を全うして“虹の橋”を渡って行きました。

 生まれてすぐに捨てられた雑種犬のチロル。他人にはどうでも、私にとっては最高の愛犬でした。本当に夢でイイから、またチロルに会いたいと思います。
【追記】
我が家の現役犬であるナナとコユキ。彼女等の芸は・・・、
ナナは、音の出るワンコ用のおもちゃ(どれでも良いのではなく、或る一種類ですが)の音に合わせて一緒に歌います(遠吠え風ではありますが)。
コユキは、ご飯を食べてオヤツをもらいに来る時に、まるでフィギアスケートのダンスの様にクルクル回転しながらやって来ます。
本ブログ上では無理ですが、いずれどこか?でご紹介出来れば・・・。