カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 「平成の名水百選」の“まつもと城下町湧水群”の一つ、「鯛萬の井戸」の清掃を20年以上たった3人でずっと続けて来られた方が、やはりメンバーの高齢化で今後の継続への不安を感じられ、その対応策検討の参考にと、「源智の井戸」のボランティア清掃にも最初からメンバーの一員として参加いただいています。そこでそのお返しにと、我々「源智の井戸」の清掃ボランティアも、毎月一回ですが「鯛萬の井戸」清掃のお手伝いに昨年末から有志で参加しています。

 その「鯛萬の井戸」への行き帰りには、嘗ての“商都”松本随一だった飲み屋街の裏町を通るのですが、先日「木曽屋」の前を通ったら入口に貼り紙がしてあり見てみると、ナント・・・、
『 閉店のお知らせ 三月末をもって閉店しました。長い間誠に有難うございました。 木曽屋 』
以前イオンからの車での帰りに店の前を通ったら、昼時間だったのに一台も車が停まっておらず臨時休業なのかと訝しく思ったのですが、まさか3月末で閉店していたとは・・・。 (以下掲載した写真は木曽屋の紹介頁からお借りしました)
 木曽屋は明治20年(1887年)創業という松本でも老舗の店。
松本民藝家具に囲まれた店内で、名物の豆腐の味噌田楽や鯉のうま煮(甘煮)、そして〆の手打ちそばなどの信州の郷土料理が食べられるお店でしたので、自分たちだけではあまり行くことはなかったのですが、県外からのお客さんを信州らしい郷土料理でもてなす時には、「しづか」や「草菴」などと共に候補に挙がる店でした。その中では、「木曽屋」はいかにも田舎のお婆ちゃんが作ってくれるような、決して洗練されてはいないかもしれませんが、素朴でホッコリする様な料理が特徴でした。
昔、我が家での春祭りの客呼びで、鰻の老舗「本間」から父が買って来た鯉のうま煮(甘煮)がニジマスの塩焼きと共に必ず出て(その代わり肉料理は見たことがありませんでしたが)、大人たちが皆美味しそうに食べているのを見て不思議に感じたのですが、歳を取ってここで初めて食べた時にその美味しさを初めて知った様に記憶しています。
 観光客だったのかもしれませんが、いつもこの前の道を通ると県外車とか車が必ず何台も停まっていたので、決して不況が原因ではないと思うのですが・・・。
ネット記事の中には「田楽に使う豆腐屋が廃業したのが原因」というくだりもありましたが、果たしてどうなのでしょうか?
 個人経営の店はどこも後継者不足に悩んでいるという話を良く耳にします。松本でも「草菴」や「どんぐり」も然りで、地場の銀行が仲介して事業承継がされたと報道されました。
明治20年(1887年)創業と云いますから、139年という歴史に幕を下ろした「木曽屋」。いずれにしても長い間お疲れさまでした。

【追記】
この7月1日から、新たに「喫茶 木曽屋」として民芸喫茶店をオープンしたとのこと。何となく、イメージ的には「ちきりや」と「喫茶まるも」を足して2で割った様なイメージと言ったら良いのでしょうか。
後継者の方の判断なのだと思いますが、きっとご自分の趣味を活かして業態を変えてでも、お祖母さまが始められた店を遺されたということなのでしょう。頑張ってください。
但し「喫茶 木曽屋」では、田楽は勿論、食事類は一切無しとのことです。

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