カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
前話でご紹介した、メリタにコーヒーメーカーのステンレスポットの修理依頼をしていた期間中の、我が家での朝のコーヒーの話題です。
そこはやはりインスタントではなく、ちゃんとしたドリップコーヒーが飲みたい。かといって市販のドリップバッグタイプは、旅行中ならともかく自宅で飲もうという気には今一つなりません。
ということで戸棚の奥から取り出したのは、奥さまが2年前にNYの長女の所に行った際に、お土産にとNYで購入して来てくれた「CHEMEX」のコーヒーメーカー(6 Cupタイプ)です。何でも、長女が連れて行ってくれたニューヨーク近代美術館(MoMA)にも、このコーヒーメーカーは“作品”として展示されていたのだとか。
“ CHEMEX ”と云われても、余程の珈琲通しか分からないでしょうから、H/P等から引用させていただくと・・・、
『ケメックスのコーヒーメーカーは、1940年ドイツ生まれのアメリカの化学者ピーター・シュラムボーム博士によって考案されました。 シュラムボーム博士はベルリンで物理化学の博士号を取得した化学者で、三角フラスコと漏斗を合体させたようなデザインは、以前から実験室に転がっているフラスコをコーヒーメーカーの代用として日常的に使用していたことにヒントを得て制作された、まさに実験室から生まれたコーヒーメーカーです。
博士は化学者として持っていた知識を総動員させ、実験室にあったガラスの漏斗やフラスコを丹念に調べ上げ、そこに「注ぎ口」や「空気の通り道」を付け加えていきました。こうして修正したガラスの漏斗やフラスコを融合させ、一体型のガラスとし、そこに木の持ち手を加え、これを「CHEMEX」と名付けました。1941年のことでした。』
『ケメックスコーヒーメーカーは機能面だけではなくデザインの分野からも認められ、MoMAの愛称で有名なニューヨーク近代美術館(MoMA)やブルックリン美術館などのパーマネントコレクション(永久展示品)にも認定されています。』
説明にもある通り、パッと見ての第一印象は、確かに学校の時に理科の実験で使った懐かしいフラスコそのもの・・・と言って良いでしょう。しかもデザインも機能的で確かに美しい・・・。
お土産に貰っていたものの(家内は同じものをコーヒー好きの次女の婿殿にもお土産に買って来て、以来婿殿は毎朝そのCHEMEXでドリップして楽しんでいるとか)、個人的にはハンドドリップは冷めてしまうのと、正直少々面倒臭いのも手伝って、コーヒー豆を挽くのは拘りの手動のミルなのですが、ドリップはメリタのコーヒーメーカーを愛用。片や婿殿は渡米に際し置いて行った長女の使っていたハリオのミルもあげたのですが、その手動のミルではなく挽いた豆を購入しているとか。
しかし今回の緊急事態で、メリタのポットが戻って来るまで、初めてCHEMEXのコーヒーメーカーを使ってハンドドリップでコーヒーを淹れることにしました。

『通常のペーパーフィルターより20〜30%ほど厚手で作られています。雑味や渋みの原因となる余分な酸味や脂肪分をしっかり取り除き、コーヒー本来のクリアで旨味のある味わいを引き出すのが特徴』。
しかも、正方形の紙を二度(開くと “田の字”になる様に)予め折りたたんであり、元の1/4の大きさの正方形の3枚折になっている部分を注ぎ口側にするようにフィルターを開いてセットします。因みに、コーヒーメーカーにはコーヒーを注ぎ易い様に溝が切ってあり、そちらが注ぎ口です。
いつも使っているコーヒーフィルターはカリタの台形。それに対して、CHEMEXのフィルターはハリオと同じ円錐形で、その効果としてはドリップしたコーヒーは一箇所に均一に落ちることになり濃さのムラが起こらないので、全体的にバランスの良い味わいに仕上がりになるとされていますが、CHEMEXの場合は3枚折になっている部分もあって、更に厚みのあるフィルターを使うことで雑味がしっかりと濾過されるため、味もよりすっきりと仕上がり、また油分などもフィルターにかけられるので重さのないさっぱりとした味わいになるとのこと。

その際は、一人用の小さなタイプですが注ぎ口が細長いドリップケトルも長女が置いて行ってくれてあるので、それだと容量的には300㏄のため、毎朝4杯分のコーヒーをメリタのコーヒーメーカー同様に淹れるために、ケトルでは2回に分けて4杯分600㏄のお湯を注いで抽出しました。

確かにいつものメリタ―のコーヒーメーカーと比べると、雑味が少ない気がします。家内は雑味が無く美味しいと高評価。
でもハンドドリップで淹れる側からすると、些か面倒臭い。確かにお湯を注ぎ、コーヒー豆がドーム型に盛り上がって来るのを見ているのは面白いのですが、一人分のコーヒーを楽しむならともかく、一度に4杯分を毎朝淹れている側からすると、しかも豆はその場で手動のコーヒーミルでじっくりゆっくり挽くのを楽しんでいるので、更にそこへお湯を注ぐ時間まで楽しむというのは、正直少々面倒臭い気が(私は)しました。どちらを取るかと聞かれれば、私はやはり手動のコーヒーミルでじっくりと豆を挽きたい。
CHEMEXが美味しいのは確かですし、それにデザインも確かに美しい。
しかしながら、“すがすがしい朝”にコーヒーを優雅に飲むのというのには些か無粋な言い方にはなってしまいますが、毎朝のコーヒーフィルターが1枚100円近い金額と言うのは、リタイアした年金生活者としては二の足を踏んでしまいます。それに、メリタだって個人的には十分に美味しく感じます。
・・・ということで、我が家では3日間はCHEMEXを使いましたが、交換いただいてメリタの新品のステンレスポットが返送されて来た4日後からは、また元のメリタのコーヒーメーカーに戻った次第です。そうは言ってもせっかくCHEMEXがあるので“宝の持ち腐れ”にならぬ様に、二人共コーヒー好きでしかもシングルオリジンの豆を愛用している、長女がNYから帰国したり、また横浜から次女の婿殿が来てくれたりした時(但し、朝、孫たちがまだ静かに寝ていてくれたらですが)くらいは、戸棚の奥からまたCHEMEXのコーヒーメーカーを取り出して、チョッピリ優雅にハンドドリップを楽しみたいと思っています。
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