カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 以前ブラタモリの松本編で、湧水が流れ込む松本城のお堀(片端の辺りでしょうか)のキレイなことにタモリさんが驚かれていましたが、それより驚くべきは街中を流れる女鳥羽川の水のキレイさだと思います。
特にキレイに感じるのは、四柱神社の正面鳥居を出て縄手通りを横切り、女鳥羽川を渡ってレストラン「おきな堂」に通じる橋の辺り。この女鳥羽川に架かる橋が幸橋(さいわいばし)です。因みに四柱神社の鳥居の手前に小さな石橋があり、これが「御幸橋」。
由緒書きに依ると『明治天皇が信濃地方で初めての御巡幸の際、松本の行在所を四柱神社併設の神道事務局と定めた。この橋は明治13年6月24日の午前中に竣工され、午後に御到着された明治天皇がこの橋を渡り、行在所に入られた』ことから名付けられたそうです。従って、「幸橋」も「御幸橋」と関連しての命名なのでしょうか。

 女鳥羽川は三才山の源流から南に流れ下り、松本の市街地に入って直角に折れて東から西へとその流れを変えます。
この幸橋から見下ろす女鳥羽川の流れ。川の流れの場所と日光の加減もあるのでしょうが、他の橋と比べ、この橋の東側の流れが緩やかで、一番透明感がある様に見えます。こんな街中を流れている川なのに、その透明感が半端無い程に清らかなのです。
 その幸橋の縄手通り側の袂に湧水「若がえりの水」があり、そのすぐ近くから女鳥羽川の岸に下りる階段が設けられています。
川縁に下りてみると、女鳥羽川の流れのキレイさを実感できます。若返りの水も然りですし、他からも湧水なのでしょう、女鳥羽川に流れ込む用水路があり、それも女鳥羽川の水のキレイさを助けているのだと思います。
日本一のワサビ田や信州サーモンやニジマスの養殖にも使われている、一日70万トンという「名水百選」安曇野穂高の湧水量には叶いませんが、こちらも「まつもと城下町湧水群」の恵みです。
 女鳥羽川では、時には小さな小魚が群れになって泳いでいるのが見えます。この女鳥羽川にはウグイが生息していると聞いたことがありますので、まだ小さいウグイなのでしょうか。
ウグイは産卵期にはお腹が赤くなり、アカウオと呼ばれる淡水魚です。例えば、父の実家のある島内の平瀬地区では、拾ヶ堰の取水口のある奈良井川か、或いは梓川からの(いずれにせよ犀川系からの)用水路に産卵の季節になるとアカウオが群れになって上がってくる(=遡上してくる)と叔母から聞いたことがありますし、千曲川では今でも「つけ場」が何ヶ所かあり、時期になるとアユやウグイを焼いて食べることが出来ます。
しかし、そうした犀川や千曲川の様な“大河川”ではなく、女鳥羽川の様な町のど真ん中を流れる川でウグイが生息しているというのは大変珍しいのだそうです。またこの辺りではありませんが、浅間温泉に近い水汲地区の女鳥羽川ではホタルが乱舞するのが夏の風物詩で、子供たちが小学生だった頃、ホタルを見に行ったことがありました。因みに、女鳥羽川ではありませんが、旧開智学校に隣接する中央図書館の横を流れる大門沢川でも、夏になるとホタルを見ることが出来ます。更に女鳥羽川では、清流に棲むとされるカジカガエルも近年確認されているそうです。
川岸を少し歩いていると、川辺にクレソンが自生していました。水をそのまま飲めるような山中ではなく、人家のある所で育ったモノなので衛生上食べるのは避けた方が良いとは思いますが、これも清流故なのでしょう。
 有難いことに、街中で今でもウグイやホタルを見ることが出来るという信州松本。街中で女鳥羽川の清流を眺めていると、そんな松本の自然環境を大事に後世に残していかなくてはいけないと改めて感じた次第です。

コメント

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。

トラックバック