カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
知り合いの方から、先日ある件でお世話をさせて頂いたお礼にと、真澄で全国的に知られる上諏訪の酒蔵「宮坂醸造」の純米大吟醸「夢殿」を頂戴しました。お世話をした内容以上の高価なお酒なのですが、長々とした押し問答も先方には却って失礼でしたので、丁重にお礼を申し上げた上で、謹んで有難く頂戴することにしました。(写真はそれぞれの紹介頁からお借りしました)

日本酒の分類基準での精米歩合の基準で、吟醸は「60%以下」、そして大吟醸はより多く削る「50%以下」と定められています。従って精米を50%以下にまで削った場合は全て大吟醸と名乗れる中で、原料となる酒米の外周部に含まれる脂肪やたんぱく質が雑味をもたらすため、削る度合いを増やすほどすっきりとした酒に仕立てられることになります。
削った度合いは精米歩合という単位で示され、業界平均は63.4%だそうですが、2~3日かけて50%以上まで削ると、税制上の「大吟醸酒」を名乗ることが出来るのです。
そうした中で、「夢殿」は35%まで酒米を磨いています。因みに、全量大吟醸酒のみを生産し、故安部首相が国賓のもてなしに用いて有名になった山口の「獺祭」の中でも、獺祭23(磨き二割三分)はその名の通り23%まで磨いた大吟醸酒です。

余談ですが、日本人赴任者のご家庭向けには、日本食品なら殆どと言ってよいほど何でも揃うシンガポールでも、当時は手に入らなかった筈なので、確か信州から穂高の数年物の生ワサビの「芋」を個別のお土産にしました(「お陰で高い刺身を買う羽目になった」とイヤミを言われましたが、とても好評でした)。
農業国ではないシンガポールは、当時野菜や果物を検疫無しで何でも持ち込むことが出来ましたので、例えば、秋から冬に掛けて出張する際は、オフィスのメンバーにはお土産に我が家のフジリンゴを何十個も持って帰って、皆に配って喜ばれたものです。
因みに、当時のシンガポールの日本人社会で。日本からの出張者のお土産として当時一番人気の高かったのは、(何でも日本食の揃うシンガポールでも、当時はまだ入手困難だった)TKG用の日本の生タマゴでした。というのも、現地のタマゴは衛生上生食は危険だったので、我々の様に信州からの出張では無理ですが、東京にオフィスのある会社ならその日東京のスーパーで買って同日のフライトで持って来ることが可能でしたので、現地の赴任者にとって生タマゴが垂涎の的だったのです(同じ様に、海外赴任先の国に依っては、すき焼きでは牛肉よりも長ネギが人気と聞いたこともあります)。
閑話休題。
ところが、当時のGMが私のお土産に運んで来た「夢殿」の一升瓶を大事にGMルームのロッカーに入れて保管しておいて、年末仕事納めの日にローカルスタッフが全員帰った後で、赴任者だけで「夢殿」で乾杯しようと蓋を開けたらナント酢になっていて(高級な醸造酢ではありますが)、皆でガッカリして大笑いしたことを思い出します(勿論、皆で他のお酒で乾杯しました)。

それにしても、獺祭でさえ木箱入りの720mlが7,480円(税込)前後 1800ml(木箱入り等)が 12,760円(税込)なのですから、その“強気”の値決めには驚く他ありません。勿論、他にも十四代や而今など時にブームとなり、入手困難でプレミアムが付く様な酒もありますが、それにしても・・・。
昔の夢殿とは全く異なる桐の箱やボトルデザインなどは、経営者のマーケティング手腕の結果なのでしょう、きっと。


飲んでみると確かにフルーティー・・・です。ただ吟醸、大吟醸酒はどれもその傾向が強くなるのですが、フルーティーではあるものの、その分甘い。確かに美味しいのですが、辛口が好みの私メとしては、大吟醸は「甘過ぎる!」・・・と、どうしても感じてしまうのです。
そうしたフルーティーで甘口の大吟醸酒は、例えばワインでの「貴腐ワイン」や「アイスワイン」といった甘口のデザートワインを連想してしまいます。
ですので、個人的な嗜好はこれまで通り、同じく諏訪湖畔にあって諏訪九蔵に数えられる、岡谷の高天酒造の辛口の純米酒「高天」。しかし、以前どちらも飲んでみましたが、同じ「高天」であっても吟醸酒や大吟醸はやはりフルーティーで甘いと感じてしまいます。ですので、和食料理店やお寿司屋さんに行って日本酒を頼む際も、吟醸酒ではなく必ず純米酒を選んでいます


ですので、今夜も一献!・・・。
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