カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 9月中旬から10月中旬までの4週間、今年も奥さまが長女が暮らしているNYへ行って来ました。

家内はNYへ毎年行っているので、これまでにメトロポリタン美術館やMoMAも、そしてブロードウェイでは本場の「ライオンキング」も見ているため、今回はNYヤンキースの対レイズとの試合を見て、更に足を延ばしてワシントンDCにも泊まりがけで旅行して、ポトマック河畔やスミソニアン博物館にも行ってきたのだとか。確かに送って来た写真には、教科書で見たことのあるリンカーンの像や独立記念塔、更には孫たちが好きそうな恐竜の骨格標本などが写っていました。

 そんな彼女の今回の私へのお土産(前回はMoMAで見つけたというCHEMEXのコーヒーメーカーでした)は、他に何も買うモノが無い(=私がアメリカ土産で欲しいモノが無いと毎回伝えている)ので、滞在中に娘に連れて行って貰ったという、ニューヨークのブルックリンにある、パナマ産の希少な単一農園(シングル・エステート)のコーヒーに特化したスペシャルティコーヒーショップ、「Arcane Estate Coffee(アルケイン・エステート・コーヒー)」というカフェで購入したシングルオリジンのコーヒー豆でした。
 この「 Arcane Estate Coffee」はブルックリンのウェストビレッジにあるカフェで、希少なパナマコーヒーに拘り、 創業者側の家族農園(パナマ・チリキ高地など)や近隣の厳選された農園から直接買い付けた、ゲイシャ(Geisha)などの希少な豆を提供しているカフェで、2026年に発表された「世界のベストコーヒーショップ100(World's 100 Best Coffee Shops)」で世界12位にランクインしている人気店なのだそうです(因みに、日本のコーヒーショップで世界100位内にランクインしているのは、大阪のUlt Coffee Roastersという店舗が最高位の 世界24位、また28位に東京江東区の KOFFEE MAMEYA Kakeruという店が入っているだけとのこと)。
Arcane Estate Coffeeは隠れ家の様にこぢんまりとした店内で、 スタバの様な店内でゆっくり作業する場所ではなく、飽くまでコーヒーをじっくり味わうための場所として、「ノートパソコンを持ち込んでのPC利用は不可」などのルールがあるのだとか・・・。
人気のカフェなので多くのお客さんで賑わっていて、常時パナマ産の豆2種類のみの取り扱いで、都度行く度に種類が変わっているのだそうですが、家内の言うには、連れて行って貰った日のスペシャルティコーヒーが長女も家内もとても美味しかったので、その豆を私へのお土産に購入してくれたのだそうです。因みにやはりコーヒー好きの婿殿には、彼が好きなのがパナマ産コーヒーの代表であるゲイシャ豆なので、こちらのカフェが扱っている農園のゲイシャの豆をおお土産に買って来たそうです。
それぞれNYでの現地価格は、私へのお土産の豆が250gで$30弱。ゲイシャは量が少なかったので、多分200gで$50位だったとのこと。 後日、このArcaneというコーヒーショップをネットで調べてみると、
『家族所有の農園「ヴィラ・ルナ」で、ゲイシャ種以外にもカトゥアイ種やカトゥーラ種といった品種を収穫し、コーヒー豆を安定させるために長めの熟成時間を設け、コーヒー本来の風味を最大限に引き出すために、意図的に軽めに仕上げています。
パナマのチリキ県西部に位置する「チリキ高地」と呼ばれるこの土地は、標高が高く、火山性の土壌と微気候が、世界で最も名高い農園の幾つかを形作っています。』
とのことでした。
 (左がArcaneの豆“El Bajareque”。右は比較用にいつものコロンビア種)
 そこで早速ミルで豆を挽いてみると、小粒でしかもその豆の硬いこと。我が家で常用している三澤珈琲のコロンビア種(中煎り)と比べると、その大きさはいつも買っているコロンビア種の半分とは言いませんが、せいぜい2/3程度位で豆が小さいのです。
そして手動ミルで挽く感じは、まるで硬いクルミの殻でも弾いている様なゴツゴツした感じで、硬い硬い・・・腕が疲れる程でした。
一般的にコーヒー豆の硬さは、焙煎度合いとその豆の栽培されている土地に依り、
・浅煎り(硬い)
 水分が十分に抜けておらず、豆の繊維が硬く引き締まっているため、手挽き
 ミルなどでも強い力が必要
• 硬い生豆(高密度)
 標高の高い高地で育った豆は、昼夜の寒暖差によってゆっくり成長し、実が
 ギュッと引き締まっている
と言われています。
従って、上の解説がそのまま当て嵌まる通りに、この豆はパナマの高地で収穫された豆を、確かに「意図的に軽めに仕上げている」と言う通り、且つ浅煎りで(軽く)焙煎しているのだと思われます。
そしていつも通りに、源智の井戸の湧水とメリタのコーヒーメーカーで淹れてみると、浅煎りということもありましょうが、とてもフルーティーで酸味を強く感じます。家内の言う通り確かに美味しい!婿殿からいつもいただくゲイシャよりも酸味が強いので、個人的にも好みの味でした。但し、個人的に一番好きなコーヒー豆はエチオピカのモカなので、モカとの比較は分かりませんが、少なくとも三澤珈琲のモカは中煎りなので、もしかすると浅煎りのこの豆の方が酸味がより強いかもしれません。
今回家内が買って来てくれた豆は確かに私メの嗜好通りではあるのですが、しかしその酸味については個々人の嗜好次第で、酸味を余り好まないコーヒー好きも勿論たくさんおられます。因みに、長女は酸味のある豆の方が好きですが、家内はそれ程までではなかったので、我が家のコーヒーはモカからコロンビアに替えたのですが、このNYの豆は現地のカフェで気に入ったのだそうです。それはもしかすると、NYだから・・・!?
 Arcane Estate Coffeeのシンボルカラーらしい緑色の豆の入った袋に一緒に付いていた栞に依ると、どうやら豆の種類は“EL BAJAREQUE”・・・?
この名称でAI検索してみると・・・、
『 「 el bajareque(エル・バハレケ)」は、主に中南米(ラテンアメリカ)のスペイン語で、文脈によって大きく2つの異なる意味を持ちます(略)。
現在では、1つ目の「霧雨」という意味が、パナマ産の高級コーヒーの紹介などで日本でも良く使われています。
もしコーヒーのパッケージや説明で見かけたのであれば、「パナマの極上コーヒーを育む、特有の美しい霧雨」 と捉えるのが一番しっくりくるでしょう。』
とのこと。
更に、
『気象現象としての意味(霧雨・細雨)は、パナマ(特にコーヒーの銘醸地として有名なボケテ地区など)において、「北風を伴って山肌を流れるように降る、非常に細かく霧のような雨(霧雨)」を指す地域特有の言葉です。
コーヒーとの関係で言うと、 高級コーヒーの「ゲイシャ」などで有名なパナマの農園では、この「バハレケ」と呼ばれる霧雨が頻繁に発生します。
これがコーヒーの木に適度な水分と天然の日除け(シェード)を与え、ゆっくりと実を成熟させるため、素晴らしい風味を育む重要な気候要素としてコーヒー界隈で良く言及されます。
そのため、“El Bajareque”という名前のコーヒー豆や農園ブランドのシリーズも存在します。』
そして、
『コーヒー豆で「小粒で硬い」という特徴は、主に高地で栽培された高品質な豆(スペシャルティコーヒーなど)や、浅煎り(ライト・シナモン・ミディアムロースト)の状態でよく見られる性質です。
この特徴を持つコーヒー豆には、以下のような理由と特性があります。
・なぜ小粒で硬いのか?⇒ 栽培環境の影響(高地産)
 標高が高い地域で育ったコーヒー豆は、昼夜の激しい寒暖差によって
 じっくりと時間をかけて成長します。そのため、実がギュッと引き締まって小粒
 になり、密度が高く硬い豆になります。こうした豆は糖分や上質な酸味を多く
 蓄えているため、高品質なスペシャルティコーヒーに多く見られます。
• なぜ小粒で硬いのか?⇒焙煎度合いの影響(浅煎り)
 コーヒー豆は焙煎によって水分が抜け、繊維が膨らんで大きく膨張します。
 しかし、焙煎時間の短い浅煎り〜中煎りの豆は水分がまだ多く残っており、
 繊 維も広がっていないため、深煎りの豆に比べて「小さく、非常に硬い」状
 態になります。     』
以上、検索で分かった内容が、今回のNY土産のパナマ産だけのスペシャルティコーヒーの豆だけを扱うという、Arcaneコーヒーショップの“El Bajareque”という名前のコーヒー豆に全て当て嵌まりました。
それで舌だけではなく頭でも納得がいって、この “エル・バハレケ”豆のコーヒーをより美味しく味わったのでありました。

 さて、最後になりましたが、上述のArcane Estate Coffeeの袋に一緒に付いていた栞に書かれていた、次の記載内容をPCでAI検索してみました。
『 Expressions:Classic Round Almond  Altitude:1500 masl
  Varietal:Catuai  Process:Washed  Producer :Rogers Family
  Region:Jaramillo,Boquete    』
以下、そのAI検索結果に依る英語表記内容の説明です。
『Classic Round Almondとは、コーヒーで使う場合は「クラシックで、丸みのある口当たりと、アーモンドのような香ばしさを持つコーヒー」 というニュアンスになります。
コーヒー豆の品種である「カトゥアイ Catuaí (カツアイ)」は、アラビカ種に属する人工交配種で、軽やかでバランスの取れた味わいと高い生産性を兼ね備えたラテンアメリカを代表する主要品種です。
Washed Process(水洗式という意味のウォッシュド・プロセス)は、コーヒーチェリーから果肉と粘液層(ミューシレージ)を水を使って完全に洗い流してから乾燥させる精製方法です。雑味が少なく、明るく爽やかな酸味とクリーンではっきりとした風味が特徴です。』
そして、Altitude(標高)は分かりますが“masl ”という単語が分からなかったので調べてみると、その説明は、
『コーヒー豆のパッケージや地理学で使われる “masl ”は、Meters above sea level の略で、「海抜(標高)何メートル」という意味です。 例えば「1,500 masl」と書かれていれば「標高1,500メートル」の場所で採れたことを意味します。』
更に、
『ハラミージョ(Jaramillo)は、パナマ共和国チリキ県ボケテ(Boquete)地区にある美しい山岳地帯のコレビミエント(村・行政区)です。』
・・・とイヤハヤ、ここまで説明されて漸くナルホドと納得です。
今回も単純な単語の英訳(だけであれば自分でも出来ますが)に留まらず、その“コーヒーという世界”でのその言葉の使われている背景までも含めた検索結果を見て、最近のAI検索の(ネット上のあらゆる情報をふまえ、今回の個別の検索条件に一番相応しい内容にまとめ上げる)凄さに驚き、「凄いなぁ!」と感心することしきりでした。

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