カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 6月中旬、休みを合わせて久し振りに帰省してきた娘たちとの昼食後、家内がせっかくだからどこかにドライブに行きたいと言うので、松本市街からの半日コースとして推挙申し上げたのは、木曽奈良井と乗鞍高原。

 木曽の奈良井宿は中山道69次の江戸日本橋から34番目の宿場町。
この後に難所の鳥居峠(木曽川と、松本で梓川と合流して犀川となる奈良井川との分水嶺)を控え、往時“奈良井千軒”と謳われるほど賑わったと言います。同じ木曽路では、妻籠や馬籠(うーん、馬籠は今や岐阜県。従って島崎藤村も岐阜県出身)ほど有名ではありませんが、却って観光地摩れしておらず、素朴で宿場町の風情が今も残ります。何度か訪れていますが、個人的には奈良井の方がお薦め。現在は塩尻市。因みに安曇野が舞台の朝ドラ「おひさま」の街並みは、ここ奈良井でのロケ。地元民である私メは、なぜ安曇野に“突然”木曽奈良井宿の街並みが出てくるのか、少々違和感が・・・。
 一方の乗鞍高原では、6月中旬にレンゲツツジが咲き出したとか。旧安曇村で現在は合併して松本市です。レンゲツツジは松本の「市花」でもあり、松本周辺では美ヶ原や塩尻の高ボッチ高原も有名です。
奈良井・乗鞍高原双方共、松本市街からは1時間半程度のドライブコースです。奥様のご選択は「新緑が見たい!」と、いざ乗鞍へ。

 徳本峠への入り口となる島々宿からは、安房トンネル開通後部分改修されたとは言え、幾つものトンネルと急カーブの連続する山岳路(道幅が狭く、大型車が時折センターラインをはみ出して来るので要注意)ですが、途中稲核(イネコキ)の道の駅で小休憩し、乗鞍は一の瀬園地へ。

到着後、一の瀬手前の喫茶店で先ずはコーヒーなどをいただき一服。店内には山岳関係の書籍などが置かれ、感じの良い店でした。林をそのまま活かした前庭には、ワラビやコゴミが顔を出し、二人静が小さな花を付けていました。
一の瀬園地の奥には一の瀬牧場が拡がり、残雪を頂く雄大な乗鞍岳(主峰3026mの剣ヶ峰を始め、23の峰からなる連峰)が白樺林越しの眼前に広がります。一の瀬では赤いレンゲツツジが咲き始め。小梨も満開を過ぎたとは言え、まだ高原の緑の中のあちらこちらに白い点描が見られます。花は梨というよりも、むしろリンゴに近い感じです。      
こちらでは、散策は勿論、サイクリング道路が車道とは別に整備されていますので、白樺やコナラの林が拡がる高原のサイクリングも気持ちが良さそうです(貸自転車も用意されています)。6月下旬、ちょうど今頃はレンゲツツジが燃えるような満開を迎え、高原は赤と緑に包まれていることでしょう。霊峰を望む高原の爽やかな空気を、胸一杯に吸い込みます。
やっぱり山はイイなぁ・・・と“山国”信州人の独り言。
 その後少し足を伸ばして善五郎滝へ。駐車場から滝まで距離600m。アップダウンの続く散策路です。女性陣は誰も付いて来ませんでしたが、サンダル履きだと正解だったかも。
独り善五郎滝のマイナスイオンをタップリ浴びてから松本へ戻りました。

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