カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 5月20日頃、地元紙に掲載された写真。
それは、松本市内から捕えた槍ヶ岳に沈むバラ色の夕日。まるで、槍の穂先に夕日が突き刺さるかのようです。
地球の自転軸の傾きと公転により、地上から見た太陽の高度との関係で、松本では、この時期しか見られない構図。この時期は、TVドラマの“白線流し”の舞台にもなった、市内を流れる薄川から眺められ、槍に沈む夕日は、その後少しずつ(日に100~300mとか)ずれながら(太陽が北へ上る結果)、次第に(夕日の見える地点は)市中の南部(見える南限は中山地区まで)に移っていくのだとか。

 元々、常念岳の左肩にチョコンと除く槍ヶ岳は、平地では松本市内の一部(松本駅西側から東部)からしか望むことが出来ませんので、そこに周期で移動する太陽がちょうど沈むように重なるのは非常に限定され、この時期のみとか(地上から見て、太陽が一番北へ上る夏至が最も高く、その後また南へ下がっていく7月頃まで)。因みに、松本周辺だと、もっと標高の高い美ヶ原などでも北アルプスが一望出来ますので、その位置関係により平地とは時期がずれますが、同様に槍に沈む夕日が眺められるそうです。
地元紙に以前も掲載されたこともあり、結構有名な構図らしく、この時期になると、それを望む絶好のポイントである薄川に架かる金華橋には、アマチュアカメラマン諸氏が絶好のタイミングを狙って陣取りをして三脚を構えて、その時を待っているのだそうです。
 会社の同僚Kさんが、ここに掲載した写真を送ってくれました。
薄川の金華橋付近からの撮影とのこと。見事な景色です。
 最近、北アルプスが見られず些か欲求不満気味でしたので、実物の景色ではありませんが、暫し見とれていました。
松本は山の街。「この景色があるからこそ、イイ街なんだ!」と確信させてくれる、そんなとっておきの絶景です。