カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

(*先月から「顛末記」を「日記」と改め、以前からの通し番号にて掲載)
 一昨年からのリンゴの植え替えに伴い、果樹園横の野菜畑も休耕中。
そのため、お隣から(「作っていないみたいだから」と)家庭菜園で栽培されたキュウリを何度かいただくなど、農家としては反省するところ大なのですが、やはり買ったハウスモノと地で栽培したモノでは、新鮮さは勿論ですが、味も全く違います。
また、キュウリでは、成長前の人差し指大ほどの大きさで若採りしたミニサイズのキュウリをモロキュウにすると、パリパリした食感で段違いの美味しさです。しかし、通常出荷するには大きい方が価格は高いでしょうから、なかなか市販では手に入りません(ホンの時たま地場野菜のコーナーで、曲がって出荷出来ないキュウリを摘果のために若採りして、ミニサイズで袋詰めにして売っていることがありますが、パリパリ感はあってもハウス物?だと味が薄い)。

 そこで、野菜畑はリタイア後にきちんと手入れをして、また色々な自家用野菜をしっかりと栽培する(やがていつかは、田舎のジジ宜しく、娘たちに、たくさん送ってあげまーす!)ことにして、一畳程の狭いハーブガーデンの片隅に、ちょっと無理をして4本だけ、遅まきながらではありましたが、キュウリ苗を植えてみることにしました。
今年種から育てたルッコラと、バジルやパセリを植えたハーブガーデンの片隅ですが、ここは軒先に遮られ雨が当たらない場所。従って、乾燥しないように定期的に水遣りをする必要があるため、これまでは何も植えなかった70㎝四方程のホンの僅かなスペースです(狭いスペースにキュウリ4本は、ジャングルみたいになるかも・・・)。

 我が家の花壇や庭木の手入れをお願いしている、いつもの園芸店(高校の同級生が経営)の野菜苗売り場(本来、松本では老舗の種苗屋さんで、自前で育成した苗もシーズンには揃えています)。
昨今の家庭菜園ブームで、5月は野菜苗を求める人でごった返すのですが、さすがに6月も下旬では、相変わらず花苗の方は混んでいましたが、野菜苗売り場には誰もいません。
幸い、お目当てのキュウリだけは、家庭菜園向けの「夏すずみ」(タキイ種苗)という品種の接ぎ木のポット苗が一種類だけ、未だ店頭に出ていました。最盛期には、キュウリの種類も勿論ですが、同じ種類でも連作障害に強いという接ぎ木した苗とそうでないモノとか、幾種類も並びます(同級生の肩を持つ訳ではありませんが、栽培してみれば、ホームセンターなどの苗とは全く違うことが良く判ります)。
さすがにもう時季外れのため、苗も大分伸びていて細い支柱で支えてありました。今回初めて植える場所で連作ではないので、本来接ぎ木苗でなくても良いのですが、他に選択肢も無いので、それを4本購入。

戻って早速植え付けて、支柱を立て、ツルが巻き付き易いように簡易的にテープを結んで階段状にしました(ホームセンターなどには専用のネットなども売られていますが、本数も少ないのでこれで十分)。たった4本ですので、それ程たくさんの収穫は見込めませんが、今年は久し振りにモロキュウやサラダに使うくらいは収穫できそうです。
 買った時に、既に大分苗が伸びていたこともありますが、6月末に植えてから僅か二週間で、早くも花が咲き出しました。ツル(蔓)の付け根に幾つも花芽が付いていましたが、最初の内は全て雄花。
高さが1mほどになってきたので、キュウリの伸びたツルをそれぞれの支柱に誘引するために、ブドウ剪定用(残す枝をブドウ棚に留める時に使用)のテープナー(テープカッターとホッチキスを一体にしたもの)で、何ヶ所か留めます。また、支柱がぐらつかないように、最上部に短い支柱(横棒)を渡して固定しました。やっつけ仕事的ではありますが、とりあえずは、まぁこんなものでしょうか。
以前、果樹園横の家庭菜園で育てていた時は、キュウリだけで10数本植えたので食べきれないほどだったのですが、今回は4本だけ。しかも、だいぶ遅くに植えたので、奥様からの催促(「ねぇ、未だならないの?」)が煩く、日々観察しています。
早く、雌花が咲かないかなぁ・・・。どうやら、ツル(親蔓)から出た新しいツル(子蔓)の最初の節には殆ど雄花が咲くようで、移植して4週間で、初めての雌花を一つ発見!漸く、キュウリの赤ちゃんの誕生です。ただ、親蔓側の節に出たためか、成長せずやがて枯れてしまいました。
因みに最近のキュウリは、品種改良により、単為結果性と言って、雄花の花粉を雌花に受粉させなくても結実するのだそうです。
 6月末に移植してから一ヶ月が過ぎ、ツル(親蔓)の高さは1.8mほどに成長しました。ツルも親蔓から出た子蔓や、そこから伸びた孫蔓などたくさん伸びてきて、それに伴ってキュウリの赤ちゃんの雌花も幾つか咲き出しました。
写真には二つ写っていて、右側は大分キュウリらしく成長してきました。この時には5㎝くらいだったのが、その3日後が次の写真。あっという間に15㎝ほどの大きさになり、その3日後に20㎝になったところで収穫して、奥さまが「初物」を仏壇にお供えしました。移植してから一ヶ月掛かって、漸くここで収穫と相成りました。
これからツルが横に伸びるに従って、雌花が次々と出てくる(筈!)と思います。   

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