カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 なかなかキャンセルが出ず、結局当初の予定通りの年明け早々になった人間ドック。今年も、実質半日の日帰りドックを受診しました。こちらの病院で人気の人間ドックのウリは、ドック終了後に地元の有名レストランが運営するランチ提供です(以前の地元松本の有名フレンチ店から、昨年から話題のヒカリヤヒガシの和食に変更されました)。

 ところがあろうことか、前日の昼頃から何となく熱っぽくて、デスクでの作業中は全く問題ないのですが、立って歩くと節々に痛みを感じたことから、念のため夕刻少し早目に帰宅させてもらって休むことにしました。体温計で熱を測ると、38.9℃。「えっ、うそ!」
体温が低めの自分としては、一生でも滅多にお目に掛かれない高熱です。
万が一インフルエンザにでも感染していたら、他の受診者の皆さんにも迷惑を掛けますので、人間ドックどころではありません。様子を見るため、マスクをしてそのまま寝ることにしました。
翌朝測ってみると、今度は35.1℃。インフルなら下がることはない筈なので一安心。念のため、家内の勧めで受付時間前に同じ病院内の緊急外来(救命救急センター)を受診することにしました。結果も、インフルは陰性で「多分風邪でしょう」とのことだったので、安心して人間ドックを受診。

 順調に各検査項目を終わらせて、最後の内視鏡検診の前に、事前に説明してあった看護師さんから、念のために体温測定を勧められ、測ってみると38.1℃。「先生に診察してもらって、OKだったら受診しましょう」とのこと。それまでの検査結果を踏まえての、最後の医師による問診を内視鏡検査の前に受診することになりました。結果は、血液検査と尿検査の値に、白血球の数値など体内に炎症があることを示す異常値が幾つか見られるとのこと。従って、内視鏡は受診しない方が良いとのこと。そのため、ここで人間ドックは終了し、逆に緊急外来で原因究明のため、精密検査を受診するようにその場で手配して下さいました。
 その結果は尿路感染症。体内に入った細菌(ウイルス)が尿道で炎症を起こしているとのこと(その菌との戦いのための発熱)。もし腎臓を経由して血液中にまで細菌が侵入していると、悪化をすれば敗血症に至り、最悪生死に関わる病気だそうです。
こちらも、この時期の発熱でしたのでインフルしか疑わず、陰性であれば「ただの風邪かぁ」で終わるところ。掛かり付けの内科医院の受診であれば、血液や尿検査まで必ずしも実施するとは限らないでしょうから、その場合は熱が下がらずに更に悪化して、診ていただいた先生曰く「普通は入院してもらうんですけどね」の由。
今回は、熱も落ち着き他に異常が無いことから、もしまた高熱が出たら再受診することを条件に「入院しなくても大丈夫でしょう。抗生剤を処方しますので、もし熱が出なければ普通に生活していただいて結構ですよ。」とのお墨付きをいただき一安心。

 幸か不幸か、人間ドックでの検査があったので、初期の段階で異常値が見つかって、再検査が受けられ病名が特定出来たと言えます。
最初は、「よりによって、こんな時に発熱するなよ!」と思いましたが、早期発見的には最良のタイミンだったのかもしれません。
“こいつぁ~春から・・・”なのかどうかは良く分かりませんが、とにかく家内を始め周囲をも巻き込んだドタバタの二日間でした。
後で振り返って見たら、ドック当日は、早朝6時半の緊急外来受診から始まり、抗生剤投与の点滴(効果てきめんでした!)を受けたのを最後に、終わってみると11時間を病院で過ごした長~い一日となりました。イヤハヤ・・・。

 なお、血液の培養検査の結果、血液中へのウイルスの侵入はありませんでした。ヤレヤレ・・・。