カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年の冬は、暖冬という以上に、当初まるで春の様な“異常な”暖かさを感じる日が続きました。農家にとっては、多少心配になります(発芽が早まった後の低温や降霜被害)。また、特に夏に雨の少ない日本海側では、この時期の降雪が大事な水資源でもあります
ここで、季節外れの“上雪”(同じ信州でも、日本海側に影響を受けない中部以南では、厳冬期は太平洋高気圧の影響で晴天の日が続きます。その冬型が崩れて太平洋側に雨を降らせる春先になってから、標高が高くまだ寒いために降雪があり、その時期の雪をこの地方では「カミユキ」と呼びます)が18日にあり、松本は33㎝の積雪となりました。雪不足に泣いていた各地のスキー場にとっては、“恵みの雪”となったようですが、ここで西日本(しかも九州各地)にまで大雪を降らせるなど、今シーズンの冬は一体どうなっているのでしょうか?・・・。
松本では、降雪以降、一転して平年並みの寒い日が続いていて、氷点下11℃の日や真冬日も記録しています。諏訪では、不思議と御柱年だけは諏訪湖が全面結氷して必ず御神渡が出現したそうですが、今年の諏訪湖は果たしてどうでしょうか。この寒さでタケミナカタ命が現れてくれませんかね?そうすれば観光客も増えるのに・・・。
ここで、この冬見掛けた、“春”と“冬”の風景です。

 元旦の朝。いつものようにドリップ用に源智の井戸に行ってみると、湧水から流れ込む道路脇の水路のワサビに早くも花芽が付いて、小さな白い花が咲き始めていました。この湧水の水温が、年間ほぼ15℃で一定(寒い冬は、井戸の水口から湯気が立ち上っています)ということもあるとは思いますが、もしかするとこの暖かさで開花が早まったのか・・・。
 そして、二週間ほど前、朝のウォーキングで我が家から蟻ヶ崎台に坂を上って行くと、あるお宅の庭先のレンギョウが早くも小さな黄色い花を咲かせていました。
また上田の会社の近くでは、日当たりの良い溜池沿いの遊歩道の脇に、タンポポが二輪咲いていました。
 蟻ヶ崎台からアルプス公園への道路脇の沢の斜面に生えている、一面の熊笹。何となく、こちらはお目出度い“新春の寿ぎ”にも感じられる様な気もしましたが、果たして如何に?・・・。
 そして、我が家の周囲で見掛けた、33㎝の降雪が逆戻りさせた“冬”景色。
家の軒先から下がったツララと、川の中の石が被った“綿帽子”です。
 暦の上では、1月20日に二十四節気の大寒も過ぎ、今週で1月も終わります。2月に入って、文字通り季節を分ける「節分」が終わると、2月4日は立春です。
暖かかったり寒かったりと、何だか体調もおかしくなりそうです。インフルエンザもこの寒さで流行しているようですので、皆さまくれぐれもご自愛ください。