カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今回の上京は、成田空港へ行くのが第一目的です。
朝、念のための検温も無事パス。7時前にチェックアウトをして、新宿駅のロッカーに荷物を預け、日暮里経由の京成線で成田空港へ向かいました。
9時に第一ターミナルに到着し、先に来てチェックインを済ませた長女夫婦と出発ロビーで合流。婿殿は長年の目標だった一年間の留学に、娘より一足先に出発します。会社も休職扱いの配慮をしてくださった由。
皆で遅めの朝食を取り、二人で(朝からビールで)激励の乾杯!
餞別代りに、一日一日を大切にして一年間頑張って来るようにと、事前に購入した江田島の「五省訓」の色紙を(ミネアポリス海軍兵学校向けの英文訳も付けて)激励に渡し、皆で記念撮影をしてから、若夫婦は暫しの別れを惜しみ、婿殿は元気にゲートから旅立って行きました。
 「体に気を付けて、頑張って来いヨー!」

 「行っちゃったネ・・・」
互いに小さな溜息をつきながら、「この後、どうする?」
そこで、久し振りに成田山新勝寺への参拝を所望。今年は申年で、家内共々厄年のようですので、10日からの厄除け縁日の本番は松本で行くことにして、初詣兼厄除けのお参りと久し振りの表参道散策(出来れば、ランチに「川豊」か「江戸ッ子寿司」へ)です。長女も「色々あったので、私もちょっと厄払いをしてもらおうかな!?」とのこと。
「ホンジャ、さぁ行こう!」と、気が変わらぬ内に京成で移動。

 京成成田に到着。表参道入口は車止めがされ、道一杯の参拝客で溢れています。週末とはいえ、1月も既に9日ですが、明治神宮に次ぐ2位(?川崎大師の後の3位だったか?)の初詣客を誇るだけあって、イヤハヤさすがは成田山(イヨッ、成田屋!)。
次女が成田勤務から羽田へ変わったので、成田へ来るのも久し振りです。
成田山の良いところは、駅前から1㎞ほど坂を下りながら続く参道の風情。“鰻の街”成田を象徴するように、両側に何軒もの老舗の鰻屋さんや土産物屋さんが軒を連ね、また一方では国際空港を抱える観光都市らしく、各国料理の店も立ち並んでいます。町屋風の家並みが続く歴史ある門前町ながら、この和だけの一色ではない国際色豊かに“混沌”としたカラフルさが何ともユニークで面白い。観光的にはインバウンドを標榜し、将来的には外国の人たちが移住して共生すべき、この国の近未来的姿なのかもしれません。
途中、次女が2年間お世話になったマンションのオーナーご一家のお婆ちゃまも店番をされていて、お元気そうで何より。成田山まで途切れることなく続く人の波に、歩くのもままならぬほどの混雑の中、自然と左側通行で総門に到着。受付でお聞きすると、厄除け祈願は釈迦堂で実施しているとのこと。仁王門を潜って石段を上り、境内の大本堂左手にある釈迦堂で娘が厄除け祈願のご祈祷をしてもらう間、我々は本堂に座してお不動さんの護摩祈祷を受けました。上空をひっきりなしに飛行機が行き交います。どれかに婿殿も乗っていることでしょう。併せて、彼の無事のフライトも皆でお祈りしました。
なお、釈迦堂は大本堂が完成するまでの新勝寺本堂で、江戸中期に建てられた重文。お堂の前に右近?の橘が蜜柑に似た黄色い実を付けていました。
 帰路、今度は逆に坂を上って行きます。お目当ての鰻の老舗「川豊」は、整理券を配布していて2時間待ちとか。普段はそれ程混んでいなかった他の鰻屋も、全て満席か順番待ちの行列。さすがは“鰻の街”、大したものです。
ネタの新鮮さと大きさに感激した「江戸ッ子寿司」も行列が。住んでいた場所から至近で家内と次女がご贔屓だったタイ料理店(「バーン・プータイ」)も同様で、さすがにどこも混んでいます。そこで、帰りの高速バスの時間もあることから、成田での喫食は諦めて新宿でランチを取ることにしました。

 新宿駅南口方面へ移転した回転寿司「沼津港」は遠いから(しかも、前日ショップ巡りの途中でチェックしたという奥さま曰く、西口地下にあった時より狭くなってお客さんも疎らだったとか)と、結局ルミネ地下の昨日諦めたバンコク屋台「カオサン」で遅めのランチ。もう3時頃だというのに、女性客で結構混んでいます。ここは、コスパも然ることながら、丸テーブルに相席なので、女性一人でも気軽に食べられるのが人気の理由でしょうか。
奥さまは、タイ名不明ながら、シンガポールで言うチャー・クイティアオ(炒粿條)をご注文。きし麺の様なライスヌードルを甘目の醤油で炒めた東南アジア風焼きそばで、うん、この味です。
我々は、現地のトムヤムクンスープの味に一番近いカオサンヌードルをランチセットで(私メは中華麺、娘はビーフンを選択)。一度、シンガポール時代に良く食べた“ぶっかけ飯”(現地流はスプーンとフォークを使って食べます)を頼もうと思うのですが、たまにしか来られないので、結局いつもタイ風ヌードルになってしまいます。次回こそ・・・。

 年末年始も忙しかった長女は、婿殿が留学し、今度は自分の準備も兼ねて会社からまとめてお休みをいただいてあるとのことから、一緒に松本へ帰ることに。思いがけず、チョッピリ遅めの年始休暇で、年末の次女に続いて今度は長女も帰省して来てくれることになりました。ヤッタね!

 今回の“恐る恐る”(?)での東京行きの収穫は、勿論「兵馬俑展」を予定通り見られたこともありますが、予想外の収穫は、小田急のデパ地下で買った門前仲町「深川太郎」の「深川めし」弁当。
回転寿司「沼津港」の光物(小肌やシメ鯖、炙りトロ鰯・・・!)も捨て難いのですが、西口から南口に移転してしまって新宿駅から遠くなったこと(もし客足が落ちて、鮮度と味も落ちたら猶更の悪循環)もあり(春に高速BTが南口のミライナタワーへ移転すれば近いかも)、この深川飯のアサリの炊き込みご飯が濃過ぎず実にアッサリしていて想像以上でしたし、厚焼き玉子も美味しかったので、今度奥さまが上京した時に、持ち帰りでお弁当を買って来てもらおうと思います(酒の肴に厚焼き玉子も)。デパ地下なら(寿司の様に待たずとも)直ぐ買えるので便利でしょうから。でも、(ネタの質が落ちぬことを祈って)時々は「沼津港」かな・・・。