カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 社会人になってからずっと40年近く購読している唯一のコミック誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)。
勿論これまで掲載されてきた数々の名作がお目当てではあるのですが、現在連載中の作品なら「どうらく息子」と「あかぼし俳句帳」、そして「深夜食堂」が個人的には好み。他にも、不定期ですが「MASTERキートン」や「たーたん」など味わい深い作品があります。とりわけ尾瀬あきら氏の最高傑作(と勝手に思っている)「どうらく息子」(柳家三三師匠落語監修)で、落語に嵌った作品。思えば日本酒(地酒)の勉強は、シンガポール赴任時代に熟読した氏の名作「夏子の酒」でした。この調子でいくと俳句も・・・?(それは無さそうですが、なかなか奥深い。プレバトでお馴染みとなった辛口の女流俳人夏井いつき先生も絶賛とか)。

 ビッコミオリジナルの話題と言っても、今回は作品ではなく、お馴染みの動物イラストの村松誠氏の表紙絵。
ちょうど私が社会人になった1979年から40年近くも続く“名物”表紙であり、擬人化されて愛らしい犬や猫は人気で、毎年カレンダーやグッズにもなっています。
数ヶ月前、前触れもなく表紙絵の作風が変わり、氏にどんな変化があったのかと興味を持っていました。次号予告の頁がありますので(毎月5日と20日の隔週発売なのですが、発売日が変更されることもあるのでチェックも兼ね)確認すると、その頁内に毎号掲載されている「表紙のつぶやき」という小さなコラムに「村松誠氏病気加療中のため、氏の了承を得て○年△号~○年×号の表紙から合成しました」との但し書きがありビックリ。
何十年という長期連載が多いオリジナルでは、これまでも「あんどーなつ」の原作者西ゆうじ氏や、店と料理への深い愛情が感じられ、20年に亘って連載されたコラム「こだわりの店」の伊丹由宇氏など、作者の急逝により、未完のまま終了となった作品もあるだけに、心配していたのですが、ここで絵こそまだ合成ですが、コラムの“つぶやき”内容は、どうやらご自身が執筆を再開された様なので、無事回復基調にあるのだろうと安心しました。

 一日も早く、また復帰されて筆を握られるように願っています。毎号、中を見るより、先ずは表紙絵をじっくり眺めて独りニンマリとするのが楽しみですので・・・。