カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 我家周辺の水田の稲穂が8月6日に穂が出ました。
農家も高齢化して、今では田起しから刈り取りまで農協(JA)に委託する農家も多く、大型機械の都合で順番待ちになることから、我が家周辺の田植えも大分遅かったので、稲穂が出るのも、早い所では7月末には出始めたのに対しかなり遅くなりました。

 稲穂が出ることを「出穂」と書いて「しゅっすい」と読みます。以前にも書いたと思いますが、この出穂の時はご飯を炊いてお釜を開けた時の様な、炊き上がりのお米が群れているような“ふくよかな”、日本人(或いはアジア人?)にとっては何とも懐かしい匂いが、田んぼにホンの短時間漂います。

 空を映していた早苗の水田がやがて青田波に揺れ、そして出穂の時を迎え、やがて一面にトンボが舞いだすと、秋には黄金色輝く絨毯へ。三千年に亘って毎年繰り返されてきたであろう“芦原瑞穂の国”の季節の営みです。