カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 以前から行ってみたかった白馬八方池。唐松岳の四方八方に拡がる尾根から“八方尾根”と名付けられたアルペンリゾートにして、長野オリンピックでの滑降コースでもあります。その中腹に横たわる八方池は、湖面に映る白馬三山の雄姿が印象的な、北アルプスを代表する山岳風景でもあります。本来なら登山でしか見ることが出来ない景観ですが、ゴンドラやリフトを乗り継いで、トレッキング気分で八方池までは行くことが出来ることから、近年人気の観光コースでもあります。

 天候不順でスッキリとした快晴が見込めそうもないことから、快晴を待っていると紅葉シーズンも過ぎてしまいそうなので、色々予定もある中でのピンポイントで、午後から晴れ予報だったことから10月3日に行って見ることにしました。
8時半に自宅を出発し、白馬には10時頃到着。昔に比べると随分近くなりました。八方インフォメーションセンターで前売り券を購入すると、兎平(別名“ピョンピョン平”)までのゴンドラとリフトの往復券が通常2900円から2610円に割引になります。ゴンドラの八方駅まで徒歩10分弱とのことから、駐車場も無料でしたので、車はそこに停めて歩いて行くことにしました。
 「上は今霧が巻いていますが、午後からは晴れ予報です。私達も霧が晴れるように祈ってます。上は寒いので気をつけて!」
と、インフォメ受付のスタッフの方から見送られていざ出発。途中、同好の士は誰もいませんでした。
八方のゴンドラリフト「アダム」。ちょうど2年前に行った栂池自然園のゴンドラリフト「イブ」と対になっています。係員の方から、
 「上はとても寒いですよ。風もあるので気をつけて下さいヨ!」
との念押しが・・・。我々も、事前に「山の天気予報」で八方の標高2000mでの気温予想2℃を確認済みでしたので、一応それなりのトレッキング用の服装をして来ました。でも・・・、
 「・・・大丈夫かなぁ・・・」
兎平でアダムを降りて、その後リフトを2本乗り継いで、標高1830mの八方池山荘へ。囲われたゴンドラから、吹き晒しのスキーリフトに乗り換えるとその寒いこと・・・。しかも霧に巻かれて何も見えません・・・・。
 「帰ろうか・・・?」
弱音も出ますが、途中で帰ると次回この往復券は無駄になってしまいます。
 「ま、上まで行ってみますか!?・・・」
唐松から白馬岳への縦走か、重装備の登山者の方々がおられます。我々も八方池山荘から唐松岳への登山道へ。山荘から八方池までの距離は1.5kmで、標高差230mです。
暫く石畳の道が続きますが、霧に巻かれて視界も利かず全く見えません。霧で濡れて石も滑り易いので、一歩ずつ注意しながらゆっくり進みます。途中から木道へ。昨年行った白駒池から丸山経由の北八のトレッキングコースの木道は、朽ちかけたりグラついていたりしていましたが、さすがは人気の北アルプス。しっかりと整備されていて、すれ違いも容易なように右左両側に分かれています(山では左側通行が基本です)。
第2ケルン手前のウッドテーブルで一休み。すると空が明るくなり、霧も次第に晴れて来ました。これは期待できるかも・・・と思うとまたガスに巻かれたりの繰り返し・・・。
登山ルートとしても勿論ですがトレッキングとしても手軽に本格的な山岳風景が味わえる人気コースなので、途中我々よりも軽装で歩かれている方々もおられますし、平日だったこともあってか我々よりも年配の方々の多いこと。お馴染のクラブツーリズムのワッペンを付けたグループの方々も。途中下って来られる方から、
 「八方池からは山が見えましたヨ!」
との嬉しい情報も教えていただきました。
中間地点の標高2005mの第2ケルンを過ぎ、尾根沿いに2035mの八方ケルンを経て本日の最高地点2080mの第3ケルンへ向かいます。残念ながら五竜や鹿島槍は雲の中。すると、頂上こそ望めませんが、八方池越しに唐松岳から不帰ノ嶮がその山肌を見せてくれていました。白馬三山もその頂きは望むことは出来ませんでしたが、山肌も赤や黄色に彩られていて、ちょうど紅葉の見頃。
 「いやぁ、絶景だぁ!」
皆さん、池の周りのベンチに腰掛け思い思いに休憩中。我々もベンチに座って朝早く奥さまの作ったオニギリのお弁当。雄大な景色を見ながら、山の上で食べるお弁当は最高です。
 冒頭のパンフレットの表紙の様にスカッと快晴・・・とはいきませんでしたが、池越しに紅葉に染まる雄大な山容を見ることが出来ましたので、登って来て正解でした。途中で日が差したこともあり、歩いている時はむしろ暖かく感じましたが、むしろ吹きっ晒しのリフトに乗っている時の寒かったこと。
八方池は(リフト終点からの)距離が1.5kmと短い事もあり、コースとしては北八や入笠の方が遥かにタフ。
しかし、八方池山荘から第3ケルンのある八方池周辺までのこのコースは、本来森林限界を超える2000m以上のでないと見ることが出来ないハイマツ帯が続くこともあって、北アルプスを間近に臨む山岳気分を手軽に味わうことが出来るコースです。これは、この辺りまでは水分吸収能力を低下させるというマグネシウムや鉄分が多く含まれる蛇紋岩の地層が続くために低木のハイマツの方が繁殖し易いのだそうで、それを超えると蛇紋岩から花崗岩の地層に代わるため、ハイマツ帯の上にダケカンバの林が現れるという珍しい植生の逆転現象が見られるのだそうです。
 秋の紅葉も良いのですが、高山植物を愛でながらの夏山トレッキングも良さそうです。今度は、天候を見ながら、快晴の日に白馬三山を見にまた来たいと思います。

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