カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 3月の松本市の広報の特集は「松本走り」。
以前日経新聞の全国版でも取り上げられたこともあり、本ブログでもご紹介(第359話)したのですが、その際は「松本ルール」とも呼ばれていました。
この“悪名高き”「松本走り」或いは「松本ルール」で典型的なのは、交差点での強引な右折での割り込み。多分、このタイミングで市の広報に特集した意図は、3月の異動シーズンに県外から松本に引っ越してこられる方々を驚かせないようにという注意喚起でしょうか。
交差点で左折車に合わせて(交互に)右折するというのが「松本ルール」であり、最近云うところの「松本走り」です。1車線の交差点で先頭に右折車がいると、後続の車が1台も直進出来ずに渋滞するというケースも多く見られます。従って、そういうケースを避けるべく(ある意味、直進する後続車に迷惑を掛けぬよう、必然的に)狭い道の多い城下町の松本で生まれた苦肉の策としての、庶民の知恵であったのだろうと思います。
しかし道路行政が改善され、二車線になってちゃんと右折車線が確保され、時差式信号或いは右折信号が出される様な交差点であっても、依然としてその右折車の割り込みが相変わらずに行われている・・・というのが「松本ルール(走り)」の実態です。

 それと個人的に気になるのは、松本ナンバーだけではないかもしれませんが、右左折時のウィンカーを直前まで出さない車の多いこと。プロドライバーであるタクシーまでも同様なのですから呆れます。まさかライトの寿命が減るとでも考えているのでしょうか?今日日そんな車はないでしょうに・・・。
従って、個人的にある意味意地で、もうずっと前から交差点での右左折時で停車すると、必ずすぐにウィンカーを出すようにしています。
そこで気が付いたのは、対向車線も後続車も、先頭でウィンカーを出していると、それが他の車にも(全てではありませんが)伝染していくことです。そして、一台の効果などたかが知れているので私メの努力の結果などでは無いにせよ、最近ではウィンカーを早めに出す車が以前に比べて何となく増えてきたように感じています。
 また、最近発表された、全国の各都道府県別の信号機の無い横断歩道での停車率。JAFによれば、その調査方法等は、
『各都道府県2箇所ずつ(全国合計94箇所)の信号機が設置されていない横断歩道
※センターラインのある片側1車線道路で、原則(箇所により例外あり)として、調査場所の前後5m以内に十字路及び丁字路交差点がない箇所で、道路幅員が片側2.75m~3.5m、交通量が3~8台/分(目安)とし、制限速度が40~60km/h程度の箇所
※詳細の調査場所は非公表
横断歩行者はJAF職員(横断歩道の立ち位置や横断しようとするタイミングを統一)で調査回数は1箇所50回の横断(合計100回の横断)』
とのこと。その結果、停車率の全国平均は8.6%ですが、長野県は58.6%とダントツの1位。2位が静岡県の39.1%と40%を切って、20%以上の差。一方、最低は栃木の0.9%。で、ブービーは広島の1.0%。
確かに、自身も横断歩道に人がいれば停まるように気にかけていますし、例えば、松本の街中の本町の陶器店「知新堂」前の横断歩道は信号が無いので、急いでいる時はそこで道路を横断するのですが、確かに殆どの車が停まってくれます。一方、諏訪に電車で通勤していた時、湯の脇近くの国道20号線の信号機の無い横断歩道に立っていても(朝の通勤時で皆急いでいるとしても)、停車してくれるのは殆ど毎回の様にタクシーや大型トラックなどのプロのドライバーだけだった記憶がありますので、長野県内でも多少の差はあるかもしれませんし、本調査地点が “悪名高き” 「松本ルール」の松本市内ではない可能性も勿論あります。

 こうした“悪名高き”「松本ルール/松本走り」と(松本ではないかもしれませんが)横断歩道での停車率の“高さ”。
車の運転マナーとしては相反する結果がどうして生まれるのか・・・ある意味興味深い謎でもあります。