カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今回の次女の引っ越しのための上京は、超大型連休中故にホテル確保も道路渋滞も心配だったのですが、連休二日目のこの日の高速道路は途中いつもの河口湖付近から始まるノロノロ運転の下り線はともかく、こちらの上り線は非常にスムーズで殆ど渋滞も無く、バスタ新宿にも予定時刻よりかなり早く到着することが出来ました。
また、今回の宿泊はいつものJR蒲田のホテルが一杯で取れず、初めて泊まる京急蒲田の「オリエンタルエクスプレス蒲田」という僅か数日前にオープンしたばかりのホテル。羽田空港が近いので宿泊客の大半はインバウンドでのアジア系観光客でしたが、こじんまりしたデザイナーズホテルという感じで、調度品やインテリアなど大田区の町工場を意識し、実際に町工場とのコラボで作られたという装飾品など、かなり凝った雰囲気。客室は決して広くはありませんが、JBLのスマートスピーカーまで(奥様によれば、ドライヤーも最新の機種だったとか)置かれたモダン(クール?)で快適な室内でした。

 新宿到着後次女のマンションに直行し、一日中段ボール箱に詰めたり掃除をしたりと、昼食もそこそこに一日中作業をして、翌朝の引っ越しの目途が立った夕刻。娘が、
 「あとは今晩自分で出来るから、ご飯食べに行こ!お腹が空いた。」
この日の夕食は、引っ越し作業のお礼に次女の“おごり”とのことで、「おかたじけ!」と、蒲田最後の日の夕食は「さて、どこへ行こうか?」と選んだのは“蒲田中華”(「活」は、前夜母娘二人で行った由)。
いつものホテルのすぐ近くだったので何度か行った「歓迎」の蒲田名物の羽根付き餃子は、我々の嗜好にはイマイチ合わず、そこで前回初めて行った「春香園」も所謂蒲田中華御三家の一つ「金春」の息子さんが独立して営む姉妹店なのですが、こちらの餃子の方が我々の好み。しかもレバニラが最高でした。

 そこで今回も「春香園」に行くことにしました。
先にホテルにチェックインをするため、歩いて糀谷から京急蒲田のホテル経由で蒲田へ。すると、途中の京急蒲田からのアーケード街に「春香園2号館」を発見。そこでJR蒲田の駅前商店街の本店まで行かずに、こちらで食べることにしました。
2号館は本店よりは小さめでしたが、3階まで客席があるようで、カウンター数席とテーブル2卓程の狭い1階は既に満席で、2階へ行くように指示されました。10卓30席程の2階も既に3卓を残して埋まっていましたので、姉妹店の2号館も人気店の様です。
         (羽根付き餃子。一つ取った後の残り4つです)
 オーダーは、蒲田名物の羽根付き餃子(5個320円税抜き、以下同)を二つ、小籠包(380円)と海老蒸し餃子(500円)、レバニラ炒め(600円)、セロリとイカの塩味炒め(980円)と五目野菜の肉炒め(600円)、〆に海老チャーハン(750円)を注文。彼らは暖かいジャスミン茶をポットで、私メは当然生ビールで、先ずはこの日の作業のお互いへの慰労とこれまでの感謝に乾杯!
待つこと暫し・・・、しかし飲み物以外何も出て来ず・・・?
          (絶品のレバニラ炒め)
 2階席のフロアは、連休で人手が足りないのか、中国系の女性スタッフ1名のみ。飲食の注文から配膳・片付けと全て一人で対応していて、この日の客と注文の多さに、どうやら“パニくって”いるようです。
我々や他のテーブルが呼んでも、「待って!」とか「後で!」と右往左往。終いには、隣のテーブルで一人だけが無かったオシボリを頼んだら、あろうことか、ナント近くまで来て投げて寄こしたらしく(私メの背中越しだったので幸い見えませんでしたが・・・)、皆、えっ!?と絶句・・・。
でも暫くして配膳が落ち着き、食べ終わった2卓程の客も居なくなったら、漸く落ち着いたのか、余裕が出来て急に愛想が良くなりました。
 「〇〇も、すぐ来るからネ!アトちょっと、待ってネ!」・・・。
そのニコニコと愛想の良い様子が、きっと本来の彼女なのでしょう。思わずこちらも、
 「今日はスゴく混んでて、忙しかったですよネ! 一人じゃ大変だもの」
 「そうナンダよ~、とっても忙しかったヨ~!遅くなってゴメンねー!」
今となっては、オシボリ投げもご愛敬だったのでしょうか?・・・(な訳ないか?)。
          (左り奥の海老チャーハンと五目野菜の肉炒め)
 羽根付き餃子の所謂“蒲田中華”御三家である八木三兄弟の「你好」、「歓迎」、「金春」。次女も、その御三家よりもこの「春香園」の餃子は大きくて美味しいとの評価。
前回食べて美味しかったレバニラ炒め(メニュー表記は「ニラレバー炒め」。中国語表記だと「韮菜炒猪肝」だそうですので、語順的には“ニラレバ炒め”の方が正しい様ですが)。柔らかくて、臭みも全く無く、今回も絶品!でした。家内も、娘も、絶賛の嵐です。家庭では絶対に出ない味で、本当に美味しい。これを食べたら、他で頼む気がしなくなります。ましてや家庭では・・・。
 「本当に旨いヨなぁ・・・」
溜息すら出てきます。脱帽の旨さ、最高のレバニラでした。
勿論、野菜炒めもセロリとイカの塩味炒めも、野菜がシャッキシャキ。イカも柔らかく、野菜炒めの細切り肉は多分鶏胸だと思いますが、濃い目の味付けで、レバニラとともにご飯が欲しくなります。
ただ小籠包は、味付けは良いのですが、肉汁が少なくちょっと物足りない気がしました。また海老チャーハンは、次女には好評でしたが、個人的にはもう少しパラパラしたタイ米の方が好み、味付けもちょっと塩気が濃過ぎかな。
入店した頃の“パニック”のためか、海老蒸し餃子が食べ終わるまでに間に合わず、もうお腹も一杯でしたのでオーダーをキャンセルしてもらいました。

 あぁ、今度はいつ絶品の「春香園」のレバニラ炒めが食べられるのでしょうか?慰労してくれた娘にも感謝しつつ・・・、
 「美味しかったです!ごちそうさまでした。」