カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 蒲田最後の日。朝8時から引っ越し荷物を搬出し、引っ越し先での受け取りに次女が先発で出掛けた後、我々は何も無くなったワンルームの掃除とゴミ出しです。
大家さんへの引き渡しが午後一だったため、先にホテルへ戻ってチェックアウトの後、ナナを預かってもらった妹の所といつも野菜を頂く家内の友人宅へのお土産を、時間節約で新宿へ行ってデパ地下で購入し、スーツケースとお土産と一緒に荷物を預けて、身軽になって再び糀谷へ向かいます。

 大家さん立ち合いのチェックも特に問題も無く、無事引き渡しも済みましたので、蒲田最後の食事として、ランチに駅ビル内の「回し寿司 活 美登里」に行くことにしました。一昨日も家内は娘と二人で「活」で食べたのだとか。
 「だったら、せっかくだから檍のトンカツでも食べようか?・・・」
 「イイわよ、貴方は活に行きたいんでしょ!?それに、蒲田に来ることはもうないでしょうから・・・」

 前回(第1431話)の「金沢まいもん寿司」は、確かに美味しかったのですが、炙りのメニューが少なくて、またヒラメもその日は無かったので、今回の「活」に期待です。
連休中の日曜日の1時過ぎと、一番混む時間帯に行列覚悟で行ったのですが行列の長さは然程ではなく、都会に住む皆さんはGW連休中はむしろ都会を脱出して旅行に行かれているのでしょうか?
          (炙りトロイワシ 塩)
          (ヒラメ)
カウンター席に着いて即、先ずは炙りトロイワシとヒラメを二皿ずつ注文。蒲田最後の「活」での食事で時間の余裕もあったので、少しずつ注文していきます。家内は、ヒラメ以外は炙りホタテ、中トロ、ネギトロ軍艦などなど。私メは、アジ、シメサバ、コハダ、炙りエンガワ、中トロ、そして穴子ハーフ、つまみの卵焼き、最後の〆には炙りトロイワシを塩とポン酢で一皿ずつ・・・。煮穴子もとろける様に柔らかく、味付けも甘くて実に旨かったです。
二人で(私メの2杯の生ビールも入れて)いつもとほぼ同様に全20皿、6000円強でした。立て続けに「まいもん寿司」と「活」で美味しいお寿司を食べたので、暫くはお寿司はイイ(≒食べなくても我慢出来る)かな?・・・。
          (炙りノドグロとアジ)
          (炙りエンガワ)
 前回の「まいもん寿司」と比べると、同じネタでもコハダとアジは「まいもん寿司」の方が上。特にアジは新鮮で旨かった。また、おつまみ用の玉子も大きくて美味でした。そして何より、「活」のギュウギュウ詰めのカウンターに比べ、例え値段は高くても「まいもん寿司」の方がゆったり食べられるのがイイという人も(特に女性には)多いだろうと推測します。
但し「美登里寿司」も、回転寿司版の「活」ではなく「美登里寿司総本店」の方に行けば個室が用意された店舗もある(長女が連れて行ってくれて、「美登里寿司」を知る切っ掛けになった渋谷店には個室はありませんが)ので、「活」よりもゆったりゆっくりと食べられることでしょう。
でも、個人的にはこの「活」の塩とポン酢二種類の炙りトロイワシは何モノにも替え難い魅力があります。従って、光り物好きの私メとしては「活」の方が好み、「活」に軍配を挙げたいと思います。
因みに、一皿二貫の値段で両者を比較すると(以下、活VSまいもん、で)、中トロが360円と590円、炙りホタテ(塩とバターの違いはありますが)460円と470円、アジが110円(特選アジは260円)と290円、コハダが110円と350円(但し、ネタの大きさは活の倍程もあります)、シメサバが110円と290円。つまみ玉子焼きが110円と180円(大きさは活の倍)、炙りエンガワは210円と290円。一回り大きなネタも幾つかあるのですが、仮に同じ大きさのネタでも「まいもん寿司」の値段は「活」の概ね1.5倍。そこは、ギュウギュウのカウンター席効果に拠る「活」の回転効率の高さなのでしょう。

 お腹も一杯になって、松本へ帰るべく新宿へ。次女の暮らした糀谷。そのお陰で何度かステイした蒲田。
その昔は“蒲田行進曲”しか知らなかった下町でしたが、“蒲田中華”の様な庶民的なグルメも含め、下町情緒に溢れた良い街でした。
きっと、この街に別れを告げることも無く慌ただしく引っ越し先に向かったであろう娘に代わって、親として謹んで御礼申し上げます。
 「どうもお世話になりました。ありがとうございました!」