カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 個人的には、海外赴任した経験から政治と宗教の話はタブーだと感じています。特に、民族を越えての宗教は絶対にしてはならない話題。それは、是非や善悪ではなく、その人にとっては絶対であり唯一無二だからです。従って、本ブログでも政治的或いは宗教的な話題は出来るだけ触れない様にしてきたのですが、しかし今回の新型コロナウイルスのマスコミ報道は余りに酷い。特に奥様が娘たちの居るNYと首都圏の様子を心配して朝見ている、所謂モーニングショーと呼ばれるTV番組の報道に辟易しています。

 そんな折、ジャーナリストの方が雑誌に掲載した記事が、正に我が意を得たりでありましたので、一ヶ月近くも前の記事ですが、感染が拡大し緊急事態宣言が全国対象となった現在でもその趣旨は全く色褪せていませんので、部分的に抜粋させていただきます。
それは、ニュースサイトにあった、ジャーナリストである元木 昌彦氏の雑誌プレジデント(オンライン)に掲載されていた記事でした。
そのURLを貼付しておきますが、恐らく、このブログを掲載させていただいているサイトではURLがアクティブにならないと思いますので、少々古くなってしまいましたが、興味ある方はコピペの上検索して本文をお読みください。

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200325-00033994-president-soci

 以下抜粋します。
『今回の新型コロナウイルス報道にしても、一番熱心なのは「モーニングショー」のようだ。これは私の印象だが、「モーニングショー」を含めたワイドショーが、コロナ感染への恐怖を必要以上に煽り、それに踊らされて、人々はマスクやトイレットペーパーを買い漁っているのではないのか。

 視聴率が取れるからだというのは分かる。だが、芝居っ気たっぷりの感染症専門家という女性教授をスター気取りにさせ、これでもかと、コロナの恐怖を垂れ流し続けるのが、メディアの正しいあり方なのだろうか。

 正確な情報を自ら取材して、それを検証してから視聴者に伝え、国民が正しく怖がるようにリードすることこそが、今メディアがやらなくてはいけないことだと思う。だが、見ないで批判するのは失礼なことだと思うので、3月13日金曜日から20日金曜日までの「モーニングショー」を全て録画して、見てみた。』

『 テレビとは離れて、日本とは違うイギリスの対応の仕方を、週刊新潮(3/26号)から紹介する。日本とは対照的な政策をとっていると、新潮が報じている。ジョンソン首相は、今後さらにみなさんの愛する人を失うことになるだろうと、国民に覚悟を求めた。
 だが同時に、医療専門家などを同席させ、「科学に基づき、適切なことを、適切なタイミングでやる」と、国民に安心も植え付けたというのである。さらに、政府の首席科学アドバイザーが、「全ての人の感染防止は不可能であるし、望ましいことでもない。なぜなら、人口の何割かの人々がウイルスに対して免疫を持つことが、将来、我々自身を守るために必要だからである」と語った。
 この意味は、「抗体保持者が60%を超えたあたりから彼ら自身がバリアとなり、感染を終息させるという考え方」(在英国際ジャーナリストの木村正人)だそうだ。
 政府や専門家というのは、こうした科学的な説明をして、国民に安心感を与えなくてはいけないと、私は思う。』

『 この番組を見続けて、詳しくなったのは、女性教授の着ている洋服と、コロナウイルスというのは、まだ何も分かっていないということであった。』

 その意味で、素人のコメンテーターがただ不安を煽るだけのワイドショーよりも遥かに効果的だと感じたのは、緊急事態宣言発令前ですが4月6日に出された、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた「東京都医師会長から都民の方にお願い」という東京都医師会長の尾崎治夫氏がフェイスブックに投稿した呼びかけでした。
『(前略)「いろいろな自粛活動で、経済がダメになるじゃないか。もう、家にいるのも飽きてしまった・・・。よくわかります。でも今の状態を放っておいて、例えばイタリアの様になったら、経済はもっともっとひどくになるのではないでしょうか。皆さんの生活ももっと大変な状態になるのでは・・・。感染者の数が急増し始めた、今が踏ん張りどころなのです」
「(中略)若くて元気な方、もう飽きちゃった。どこでも行っちゃうぞ・・・。もう少し我慢して下さい。これから少なくとも3週間、生きていることだけでも幸せと思い、欧米みたいになったら大変だと思い、密集、密閉、密接のところには絶対行かない様、約束して下さい お願いします。私たちも、患者さんを救うために頑張ります。」(後略)』

 それにしても、大震災では誰もが我慢して、例え赤の他人の知らない同士も皆で助け合いながら整然と規律を守っていた日本人。それが、今回はどうして三密を避けてという呼び掛けが守れないのか?関係ないという若者や、隣県にまで遠征してパチンコに興じる人々。
今のこの国の問題は、リーダーよりむしろそれを実行する組織ではないのでしょうか。「巧遅は拙速に如かず」であるべき緊急時に、遅々として対応が進まないのは、平時と同じ様に枝葉末節を気にするお役所仕事にあるのではないか。強制力・罰則の無い緊急事態宣言をザル法と蔑む識者や報道も目に付きますが、国家総動員法以降の反省で、国家に出来るだけ権力を持たせないことを我々国民が選んだ以上、この国は民度を以って一人ひとりがすべきことをするしかないのだと思います。

 NYの悲惨な状況を知る長女と、日本の医療現場で婿殿が働く次女。片や部下たちの雇用も守るべく懸命に働いている長女と、日本も医療現場は必死に頑張っていることを聞いている次女は、日本政府の生ぬるい対応を巡って、先月末の事でしたが家内が間に入っての久し振りの大ゲンカ(LINEで・・・)。二人のやりとりから、例え庶民目線が必要だとしても、専門家でもない素人が知ったかぶりで偉そうにコメントするTVのモーニングショーやワイドショー?からは分からない、現地現場の大変な実情を知りました。

 ブリーダーから不要とされて廃棄された推定8歳前後のマルチーズのコユキが、保健所から埼玉の保護団体に引き取られたのが昨年の4月12日。7月末に我が家に正式譲渡となり、推定8歳とのことから、保護団体に引き取られた引き取り日の8年前の2011年4月12日を誕生日として市役所に登録。

ブリーダーから切られた声帯が腫れて息道を圧迫していたために、トライアル中に過呼吸で呼吸困難になって酸素室に入ったり、その結果手術をしていただいたりと色々心配事はあったのですが、お陰さまでこの4月12日で無事一年が過ぎて9歳の(推定ですが)誕生日を迎えることができました。
 そして先住犬のナナ。昨年5月に所謂心臓の増幅弁閉鎖不全症で肺水腫となり、ナナも酸素室に入り入院。その後、薬は勿論エサも殆ど食べなくなり、色々試したのですが痩せるばかり・・・。掛かり付けの獣医の先生からは「覚悟した方が良いかもしれない」とも言われ、「どうせダメならば・・・」と、食べられるドッグフードや大好きだったおやつに戻した結果、次第に食欲が戻り、少しずつですが食べる(おやつに隠した薬も一緒に)量が増えていきました。
 その間にコユキを引き取ったのですが、すぐにナナのところにすり寄っていくコユキにも良い意味で触発されたのか、動きも食欲も次第に増えていきました。その結果、先生も「こんなこともあるんだなぁ!」と驚く程に回復(先生曰く、普段の生活が出来るように、病気に体を順応させた)し、コユキが来る前とでは見違えるようにナナも元気になってくれました。
そのナナは、この4月16日で満13才。病気になった時は、この13歳の誕生日どころか、年越しも危ぶんだことが今では信じられません。
 保護犬のコユキが我が家に来たのは、幾つもの色んな偶然が重なった結果なのかもしれませんが、ナナとコユキ。二匹を見ていると、こうなることが“偶然の必然”だったような気がします。

 ナナ、コユキ、誕生日おめでとう!頑張って、長生きしようね♪
【追記】
老衰で“虹の橋”を渡れるように、最後まで面倒を見る。
どの飼い主の方であっても、例え一時の気まぐれで買い始めたにせよ、犬を飼うとその時に決めた以上は、最後まで看取ってあげることが飼い主としての最低限の義務だと思います。そして、どんなに可愛がった飼い主であっても、忠犬ハチ公ではありませんが、絶対に飼い主が犬を残して先に逝ってはいけない・・・と思います。飼い主を待ちわびる“忠犬”、それは決して美談ではありません。犬にとって残酷でしかないのですから・・・。ハチ公も死後解剖された時に、胃の中に焼き鳥の串が3~4本見つかったのだとか。飼い主だった上野博士を批判するつもりは毛頭ありませんが、飼い主に先立たれたハチ公の悲哀を感じざるを得ません。彼は、決して後世“忠犬”などと呼ばれて銅像になりたかった訳では無く、平凡な飼犬のままで、“虹の橋”を渡る最後まで上野先生に可愛がってもらいたかっただけなのだと思います。そして、それこそが全ての愛犬たちの本望だと信じます。

2020/04/18

1541.里山の春

 4月12日の日曜日。
春になったので、トレッキングの練習を兼ねて裏山の急坂を上って、旧道からアルプス公園へウォーキングです。

 先日の松本城の桜は満開でしたが、標高約800mの高台(最高地点は774.9mとのこと)にあるアルプス公園は、平地にあるお城より1~2週間遅れて開花しますので、市民は二度お花見を楽しむことが出来ます。市の中心から車で10分程度ですが、高台にあるため信州の高原の様な雰囲気で、その名の通り北アルプスの絶景を楽しむことが出来ます。しかも、71haという広大な都市公園で無料ですし、都市公園でありながら火気使用もOK.なので、通常ならお花見でのBBQを楽しむことが出来ます。小動物の森や色々な遊具、更にはアップダウンを利用したマレットコースもあって、老若男女問わず楽しめる松本市民の憩いの場です。

 我が家からは、裏山の急坂を上って2㎞程度。かなりの急坂ですので、良い練習になります。昔、喫煙していた時は、急坂でゼェゼェ、ハァハァと息が切れたものでしたが、禁煙して3年半、全く息も上がらずに急坂を登り切ってしまいます。それにしても、こうも違うかと思う程です。
坂を上る途中で桃の花が咲いていましたが、信州で“桃の節句”雛祭りが月遅れで行われるのが納得出来ます。
 蟻ヶ崎台を抜け、途中から旧道へ入ります。ここは、昔、県の種畜場時代の道路で、当時からの桜並木が両側に続いています。私が子供の頃には既に成木でしたので、随分老木になりましたが今でも見事な桜のトンネルを作ってくれます。高台故、桜はまだ二分咲き程度でしたが、道端のスミレが鮮やかに満開でした。
 『山路来て 何やらゆかし すみれ草』(芭蕉)
滝野瓢水という俳人の句に、
 『手に取るな やはり野に置け 蓮華草』
という句がありますが、何となく、“やはり野に置け菫草”と読み替えたくなります。
 上の公園は小さな子供さんを連れた家族連れがチラホラ。いつもの週末に比べれば閑散としています。この時期ですので、今年はお花見の場所取りでのブルーシートも見当たりません。まだ桜は早い感じですが、代わってコブシが満開でした。因みに「北国の春」の作詞家いではく氏は南牧村出身で、“北国”には行ったことが無かったため、故郷信州の春の情景を詠んだと云いますので、何となく白樺林で有名な佐久穂高原を想像します。
この日の北アルプスは雲に覆われていて、展望テラスからの峰々は望めませんでした。駐車場には、コロナ疎開か、関西や中京圏からの県外車を含めて50台程の車がありましたが、こう広い公園だと殆ど人影は疎らで3密にはなりません。
 帰りに蟻ヶ崎台から我が家へ向かう途中、蟻ヶ崎台公園に寄ってみました。
ここは、現在の蟻ヶ崎台の宅地化がされた際に丘陵地帯の雑木林が切り開かれて整備された、地域の小さな公園です。
高校時代はまだ宅地化されておらず、この公園も無かったのですが、当時から林の奥に草原の様な開けた場所があり、そこから深志高校を眼下に、松本市内が良く見えたので、時々犬を連れて散歩で訪れては暫し景色を見ながらボーっと寝転んでいた場所でした。その深志高校では校庭の桜が満開。感染防止で休校中のため、グランドには野球部やサッカー部の姿もありません。そしてその先には、満開の桜に囲まれた松本城とその遠くに桜に纏われる様な弘法山。4000本という桜で、まるでピンクの雲に古墳が浮かんでいる様に見えました。
この蟻ヶ崎台公園にも10本近い桜が植えられていて、もう散り始めていましたが、公園奥の雑木林の中に2本の小梨があり、無数の小さなリンゴに似た白い花が満開でした。桜の様には誰も見て愛でてはくれませんが、信州の春を彩る見事な純白の花姿でした。

 新型コロナウイルス感染拡大防止に向けての緊急事態宣言。
ちょうど見頃を迎えていた3月の三連休に、上野や目黒川などへの花見での外出により、結果その後の感染拡大に繋がったという反省もあり、4月8日からの緊急事態宣言に伴い、対象都府県のみならず全国的に密閉密集密接の三密を避けてという雰囲気が高まっています。

 3月28日に開花宣言が出された松本城。今年は、そうした状況を受けてライトアップも中止されていますし、“天下第一の桜”と称される高遠城址公園は園内閉鎖とか。H/Pには「来春のお越しをおまちしております」の案内がされていました。桜に罪がある訳もありませんが、何だか可哀そうで悲しくなります。業平ではありませんが、一層の事、
 『 世の中に絶えて桜の無かりせば 春の心はのどけからまし 』
とさえ思ってしまいます。
しかし、『 国の専門家会議においても、3月19日に出した提言で、「(三密を避けた)外出機会を確保することは日々の健康を維持するために重要で、ひとりでの散歩や限られた人数での散歩などは感染リスクが低い」と発表しています。』ので、巣ごもりでストレスを溜めない様に、人との距離を保つことを心がければ、むしろ戸外に出ることは奨励されています。
 そこで、今年も咲いた桜。折角ですので、4月9日の木曜日。早朝ウォーキングを兼ねて歩いて松本城公園に行ってみました。
数日前、用事があって本町の郵便局と銀行に行った時は、女鳥羽川沿いの桜はまだ三分から五分咲き程度だったのですが、その後朝晩の寒さはともかく、日中に20℃を越える様な暖かな日もあったためか、9日の松本城の桜は一気に満開近くなっていました。
 お堀端は散策される方がチラホラ。コロナ対策でお城は天守閣は閉鎖中ですが、代わって本丸庭園は8時半から無料開放されています。園内にも加藤清正公の“駒つなぎの桜”と云われる枝垂を始め、ヒガンザクラやソメイなどの桜も何本かありますので、“桜の回廊”となるお堀端と併せて花を愛でることが出来ます。
さすがに、二の丸の松本城公園も、黒門から入場する本丸庭園も人は疎ら。入り口に除菌スプレーが置かれていました。五層六階の松本城天守閣。乾小天守、
 本丸と、お堀端、そして女鳥羽川沿い。本来なら、さくらまつりで夜間はライトアップがされるエリア。高遠もそうですが、「来春のお越しをおまちしておりますと」と、今年は来ていただけない代わりにせめてもの写真で雰囲気でも感じていただければ幸いです。
 桜は、来年も必ずちゃんと咲いてくれます。コロナなんかに決して負けずに・・・。

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、都市圏に緊急事態宣言が出されるなど、異常事態が続いています。
私たちも、今週ワンコ連れで行く予定だった旅行をキャンセルし、定例の食料品の買い出し以外の外出は自粛。自宅に留まる日々が続いています。
そのため記載するネタに事欠く状態で、これまでの様に定期的にブログを更新することが難しくなってしまいました。そのため、今後は何か思うことや話題が出来た時に不定期で掲載していくつもりです。出来れば、最低でも週イチでは更新していきたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。
なお10年間続けてこのブログも既に1500回を超えておりますので、TVのアーカイブではありませんが、この際もし宜しければ過去の記事をカテゴリー別にでもご覧いただければ幸いに存じます。

 気分が滅入る様な不安な日々が続きますが、皆さまにおかれましても、どうぞくれぐれも体調管理にはご留意くださいますよう。
「コロナなんかに負けるな!!」
頑張りましょう。

 都市圏を中心に新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、3つの密を避けてと、専門家の意見を踏まえて各首長などから外出や宴会などに対する自粛要請が叫ばれています。

 春分の日の三連休の次の週末となった3月28・29日。
28日には松本城の桜の開花宣言が出されたのですが、翌29日は未明から雪が降り始め、松本では季節外れの大雪警報も出て、結果15㎝の積雪となりました。松本ばかりではなく、首都圏にも広く降雪があり、TVのニュース画面などに映された渋谷のスクランブル交差点や原宿などは通勤の方だけか、確かに人通りは疎らで外出自粛が浸透しているのが分かりました。きっと、この季節外れの雪も外出気分を妨げていたのでしょう。或る意味“天の配剤”だったのかもしれません。
 せっかく桜も咲いたのですが、恒例の松本城の桜のライトアップ「光の回廊」もやはり中止とか。残念ですが、今年ばかりはやむを得ません。娘たちも、久し振りにアルプス公園にでも行って松本での花見に集まろうと話していたのですが、首都圏の外出自粛でこれも中止です。
松本は月遅れなので、2月末からこの4月まで飾っていたお雛様。今日片付けることにします。例年の娘たちの幸せだけでなく、今年は一日も早いコロナ禍の収束を願わずにはいられませんでした。
 せっかく春が来たというのに、今年ばかりは“春きたれども・・・”。
気ばかりが滅入りますが、今はじっと我慢、我慢・・・。それにしても、新型コロナウイルスを恨まざるを得ません。