カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 山中温泉から金沢へは50㎞ちょっとで、国道か高速を使ってもどちらも1時間程。知らないと、金沢は加賀温泉郷のすぐ近くかと思ったのですが、実際には意外と遠いのです。もし金沢観光が主目的なら、周遊コースではあるのでしょうが、加賀温泉郷泊はちょっと違うかなと思いました(特急電車では40分足らずではありますが・・・。そういう意味では、和倉温泉は金沢からは更に遠いかも)。
しかし、当初から金沢には行くことに決めていたので、車で向かいました。
車のNAVIが示したのは高速ではなく、下道の国道8号線を行くルートでしたが、途中バイパスは信号機も無く白山市辺りまでは殆ど高速状態。しかし市街地に入ると、さすがに交通量も多くなり信号に引っかかることも暫し(因みに帰路は、国道が市街地で混んでいたのか、NAVIの選択したルートは高速道路利用でした)。

 先ずは街中を歩いて散策し易い様に、兼六園横の駐車場へ車を停めて市内観光へ向かいました。先ずは兼六園へ。Go Toの効果もあるでしょうし、首都圏からの北陸新幹線効果も大きいのでしょうが、人気の兼六園周辺は大変な人出でした。
兼六園のシンボルである徽軫灯籠(ことじとうろう)から唐崎松へ。園内ではちょうど雪のシーズンを迎える準備で、兼六園の冬の風物詩でもある雪吊りの作業が行われていました。北陸地方の湿った雪の重みで枝が折れぬ様に、何百本とある松などの園内の木々殆どに雪吊りを施していく大変な作業です。
その後、ランチを食べに近江市場へ。お寿司は途中の富山で食べていたので、今回は海鮮丼をチョイス。観光の定番コースとはいえ、平日でしたが近江市場は食事や土産物を買う観光客でかなり混んでいました。
食事の後は金沢城へ。前回7年前にツアーで来た時に、金沢城は100年後の国宝指定を目指して復元整備をしているとガイドさんが言っておられましたが、着々と整備が進んでいる模様。国宝指定されるかどうかは別として、観光振興策として、資料が揃っていて本物同様に復元可能で、且つ地元に暮らす市民の方々の賛同(費用負担も含めて)が得られるのであれば、名古屋城同様に地元の宝として復元されていくことは大変良いことだと思います。
加賀藩百万石の前田家の居城故当然とはいえ、広大な金沢城。紅葉だけではなく、ジュウガツザクラ(十月桜)もちょうど咲いていて、冬のサクラは何だか不思議な光景でした。
前回は、ツアーで兼六園や金沢城は勿論、尾山神社、また武家屋敷や東茶屋街も行っていますし、近江市場や箔座も見学しています。今回は出来れば美術館にも行ってみたかったのですが、ワンコも待っているので(往復に時間が掛かることもあり)、今回はこれで戻ることにしました。
 金沢には何度も来て入るのですが、何度来ても、また四季折々のいつ来ても、文化芸術工芸グルメ、それも決して九谷焼や加賀友禅といった古き伝統だけではなく、近代の泉鏡花や室生犀星からOEKや21世紀美術館など現代の文化芸術に至るまで、色々な要素を併せ持ち、それぞれが縦横絡んで錦織りなすが如く様々な古都の顔を見せてくれる、そんな実に魅力的で素敵な街でした。