カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 娘たちのことを昨年秋にお参りして色々お願してきた伊勢神宮へ、奥さまの要望で7月上旬にお礼参りに行ってきました。
まだ全てが完全に成就し終わった訳ではありませんが、これまでの成果への御礼と、それと併せて、これまでの途中経過での成果をふまえ、この先の更なる成就へのお願いをするためでもあります。
親バカと言われればそれまでですが、子供たちがそれぞれ成長して親元から巣立った今は、例え欲張りであっても親には見守り祈ってあげることしか出来ません。

 伊勢神宮への初めての参拝は、6年前に出雲大社と併せて参拝したクラブツーリズムのツアーでした(第956話)。そして、前回となる二度目の参拝(第1587話)は昨年秋でした(それ以前に奥さまは長女とお参りしていますので、今回彼女は三度目ですが)。前回は自分たちだけでの伊勢志摩は初めてだったので、せっかくならと賢島に宿泊して志摩半島も回ったのですが、信州からの伊勢神宮までは高速道路で実に快適でしたが、そこから賢島までがまるで信州に戻ったかのようなくねくねした峠道で、とにかく遠かった(第1586話参照)し、志摩半島観光も(あくまで我々にとっては)期待した程でもなかったので、今回は賢島ではなく伊勢神宮へのお礼参りが目的ですので(お伊勢さんよりもずっと手前ですが)四日市近郊の湯の山温泉に泊まることにしました。
湯の山温泉の在る菰野町(こものちょう)。菰という漢字はなかなか読めませんが、この菰は『水辺に生えるイネ科の多年草マコモの古名で、それを粗く編んでつくったむしろをいう』とのこと。マコモダケは最近食材としても時々耳にします。また菰野町は、三重県立菰野高校の在る町で、現阪神の西勇輝投手を始め何人ものプロ野球選手を輩出しています。

 無事到着した翌日、早速朝から伊勢神宮へ向かいます。湯の山温泉からは高速道路で1時間半程度。コロナ禍とはいえ、混雑する前にお参りできるように朝早く出掛けました。
豊受大神宮(外宮)に9時半に到着。駐車場にはまだ数台程。外宮は内宮に比べ参拝客も少なく、太古の林に囲まれた境内はひっそりとしていて音を立てるのも憚られる程で、余計神秘的に感じます。衣食住を司る豊受大神宮の神様に日頃の感謝を奉げつつ、参拝を済ませます。その後皇大神宮(内宮)へ。
 内宮はさすがに参拝者も結構たくさんおられましたが、それでも平日朝早めに来たこともあり、一番宇治橋に近い第一駐車場に停めることが出来ました。
遷宮の時の神社の柱などをリサイクルして架け替えられる、五十鈴川に架かる宇治橋。外宮とは逆の右側通行で宇治橋を渡り、内宮の境内である神域に入ります。
手水舎はありますが、古来の作法に習い五十鈴川の手洗い場で手を清めてから先ずは内宮へ向かいます。この辺りから参道は太古より守られて来た天然林(原始林)であり、荘厳な雰囲気が漂っていて、幾つかの別宮のみならず、樹齢千年を遥かに超えるであろう参道脇の大杉にも神が宿っている気さえ自然としてきます。正宮から各別宮とお参りを済ませ、参集殿の奥に在る子社で木花咲耶姫を祀る子安神社に、今回の目的だったお礼参りと更なるご加護のお参りをして、今回の私たちの“お伊勢詣で”は無事終了しました。