カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 10月下旬、義姪の結婚式で、秋色に染まる軽井沢に行ってきました。
式と披露宴が行われる時間が週末の午後遅めの時間設定だったので、その日は軽井沢に泊まる必要があり、義弟夫婦やお義母さんたちと一緒に、最近TV番組でも紹介されて人気だという結婚式会場の軽井沢のホテルにも泊まれたのですが、そのホテルではワンコ連れは無理なので、我々は結局いつものドッグヴィラに宿泊しました。

 我が家のことでは無いので式の詳細を書くことは差し控えますが、二年前の入籍時はコロナ禍で式を挙げられず、今秋になって漸く挙げることが出来た結婚式も、未だコロナが収まらない中での近しい親族と親しい友人だけの小ぢんまりとしたお式ではありましたが、和やかでほのぼのとした良い式でした。長女も軽井沢なら新幹線で東京から1時間足らずなので、日帰りで参加。久し振りに姪とも会えて感激していました。翌日は朝から会議があるからと、夕刻の披露宴終了後、トンボ返りで新幹線に乗って東京へ戻って行きました。
 さて、我々はせっかくの軽井沢ですので、式の翌日に軽井沢のアウトレットに寄ってから帰ることにしました。 滞在中は若いカップルを祝福するかのような秋晴れに恵まれ、浅間山もクッキリ。軽井沢はアウトレット周辺もすっかり紅葉していて目に鮮やか(注)で、プリンスホテルのスキー場には既にスノーマシンで作られた雪が紅葉の山肌とは対照的に白く輝いて見え、日本一早いというスキー場開きを間近に控えているようです。
“ドッグ・フレンドリー”を掲げる軽井沢町ですので(個人的には、ワンコ連れにとって、県内は勿論、国内でも軽井沢が一番優しい所だと感じています)、アウトレットも半分以上の店はドッグバギー等に入っていれば入店可(抱いていてもOK)ですので、芝生広場も含めてワンコ連れがたくさんおられます。そのため、奥さまが買い物中に芝生広場でワンコと散歩していると、同じシーズーやマルチーズを連れた方々が寄って来られ、お互いのワンコ談議に花が咲きます。ただ、我が家のワンコたちはドッグランに行っても走り回ったり、芝生の上でも歩き回ったりしてくれませんので、おやつを食べた後は結局車に戻ってワンコたちはモッタリと休憩。
 そこで、我々もその間を使ってランチをすることに。アウトレット内にはたくさんの飲食店があり、フードコートなどワンコOKのテラス席がある店も幾つかあるのですが、ワンコたちは車内でお留守番してくれているので、今回は「味の街」で食べることにしました。この飲食店街には中華や洋食など色々なレストランが軒を連ねていますが、以前食べた中華はイマイチ(第1628話参照)でしたので、今回選んだのは地元長野県の店、ソースカツ丼の「明治亭」です。こちらはソースカツ丼で知られる伊那谷の駒ケ根に本店を構える有名店で、前回(第1775話)の長野駅のMIDORIにも店舗があり、その時蕎麦を選んで後悔したことも手伝ってか、今回は奥さまも珍しくOKとのこと(因みに、我々は11時半頃の入店ですぐ席に座れましたが、この日は月曜日だったのですが、食べ終わって出る頃には順番待ちになっていました)。
ソースカツ丼にはロースとヒレ、またミックスフライや信州蕎麦とソースカツ丼のセットメニューなどもありましたが、本来私はロース派で家内はヒレ派なのですが、先ずここは基本を押さえるべく二人共ロース肉の駒ケ根ソースカツ丼(1590円。因みにヒレは1620円)を注文しました。
待つこと暫し・・・、蓋が閉まらない程に山盛り一杯に盛られた丼が運ばれて来ました。ご飯の上に千切りキャベツが敷き詰められ、その上に特製ソースがしみ込んだトンカツが載っています。しかもちょうどその日から新米に切り替わったとかで、“花を咲かせた”(=素揚げした)稲穂が添えられて秋の風情を演出しています。
 「えーっ、こんなに食べられるかなぁ・・・?」
と、山盛りの丼を見た奥さま。確かに一見すると女性が食べ切れるのかと思うのですが、衣に滲み込ませたウスター系のフルーティーなソースは意外と見た目よりもサッパリしていますし、ご飯の上にたっぷりと敷かれた千切りキャベツも丼の厚みを増しているので、見た目程はご飯の量は多くはありません。ロースカツの端の筋の部分は多少固い所も無いではありませんでしたが、真ん中の肉の部分は柔らか。キャベツもさっぱりとアクセントになるので、思いの外もたれる感じはしません。もしソースが足りなければ、練り辛子のパックの小袋と一緒に明治亭オリジナルという特製ソースの瓶もテーブルにも置かれているので、自分で追加して味を調整することも可能です。
見た目の量を心配した家内も多少時間は掛かりましたが、残すことなくちゃんと食べ切ることが出来、
 「あぁ、もうお腹一杯!今日は、夕飯はもう要らないよね!?」
ま、そこまでかはともかく、満腹、満腹・・・で、ごちそうさまでした!
食での町おこし的に云うと、松塩地域の山賊焼き同様に、駒ケ根にはソースカツ丼をウリにする店が何軒もありますので、いつか一度食べに“本場”の駒ケ根に行ってみようかと思わせてくれる様な“信州B級グルメ”の逸品でした。
【注記】
ドッグヴィラ周辺の紅葉の木々の中で、葉の重なりがまるで深紅のバラの花弁の様に見えたドウダンツツジ(多分そうだと思うのですが)の植え込みです。